みなさん、こんにちは。
ショック状態の患者において直接的、および間接的な血圧測定を同時に行なうとき、末梢血管抵抗が高い患者では動脈壁の音響が減衰しKorotkoff音が非常に弱くなってしまうため、間接的血圧測定では収縮期も拡張期も低く見積もってしまうことがある。
これを偽性低血圧という。
健常ボランティアの腕に血管収縮薬を投与することによってこ . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
聴診間隙は間接的に血圧測定をする際にみられることがある。
収縮期圧より低い圧で、Korotkoff音がいったん消失し、さらに低い圧で再び出現し、拡張期圧で最終的に消失する。
途中で消失する測定点と次に再び出現する点が聴診間隙の境界である。
聴診間隙があると拡張期血圧を実際よりもかなり高いと結論づけること . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
極端に広い脈圧〔例えば(収縮期血圧−拡張期血圧)>収縮期血圧の50%〕は1回拍出量が増加した状態でみとめる。
大動脈弁閉鎖不全症が最も有名な例。
他は、甲状腺機能亢進症、脚気、妊娠、発熱、貧血、動脈管開存症、重症Paget病。
もし、四肢の一側で極度の脈圧の開大があれば、その肢に動静脈瘻 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
心タンポナーデの患者の70〜100%でこの所見をみる。
心外膜が伸びることができるほどの慢性的な心嚢駅貯留ではみられない。
心外膜が伸展されない急性貯留ではほぼ全例でみられる。
奇脈は気管支喘息の80%でみられる。
特に1秒量が約0.5〜0.7Lに下がるとみられる。
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みなさん、こんにちは。
収縮期血圧を測るとき、呼吸に抵抗をもたらして呼吸させてみる。
握りこぶしで気道抵抗を作り深呼吸をさせてみる。
著明な吸気と呼気の胸腔内圧の差を作り出せたら、異常な奇脈も作り出すことができる。
多くの健常者でも大きな深呼吸をすることで、橈骨動脈の収縮期の拍動が減弱する。
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みなさん、こんにちは。
吸気での収縮期血圧が10mmHg以上の下降を異常な奇脈と定義している。
(呼気時)収縮期血圧の10%以上の低下を異常と定義すべきであるとする意見もある。
奇脈を測定するためには、血圧を測定し、水銀柱をその前に測った収縮期血圧に近いところまでゆっくりと落とす。
まず、呼気時でのみKorotkoff音が聴こ . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
吸気での血圧の低下を一般的に、なぜ“pulsus”と呼ぶのかを説明する。
もともと奇脈は生理学者Richard Lower(1631〜1691)が指摘していた。
しかも、血圧計が発明される前にだ。
彼は吸気時に脈が弱くなることに気づいた。
Lowerの観察は評価 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
房室解離を伴う心室頻拍では、心室充満が不規則になるため、1回拍出量も一定ではない。
心房収縮が心室収縮と偶然にどのようなタイミングで起こるかによる。
最初のKorotkoff音は高めの血圧で不規則に聴こえる。
この所見は上室性頻拍症と心室頻拍を区別するのに役立つこともある。
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みなさん、こんにちは。
血圧は心拍出量と末梢血管抵抗によって決まり、さらに心拍出量は1回拍出量と心拍で決まる。
間接的な血圧測定は1拍ごとの測定で決められるので、脈ごとによる1回拍出量の違いは血圧測定値に影響を与える。
しかし、心房細動ではこの現象を無視してしまう傾向にある。
心房細動でRR間隔が極めて不規則な場合には、1回だ . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
瀉血を行って、1,000mLの血液を失うと、起立性の脈拍増加(30回/分)または失神や前失神を起こす。
その脈拍増加の感度は98%であり、特異度98%。
しかし、500mLの血液喪失や立たせずに座らせるだけでは同様の所見は起こらない。
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