東京タウンウォッチング情報 & 経営コラム 「経営コンサルタント・安岡裕二」の情報とヒント

ホットな街、店の現場から“時代”が見えるタウンウォッチング。経営に関連するヒントを独善的に“切る”短文のコメント。

楽しいタウンウオッチングガイド

ミニ経営戦略論 不明朗会計の未来は危うい!?

2007-04-29 14:15:00 | ミニ経営戦略・戦術論
奥さんと日比谷でミュージカル「ジキルとハイド」を見た後、ポイント食事券(*手持ち1万円券があった)の期限切れが近いから横浜で食事しようとなり、駅近くのホテル内飲食店街で「寿司」の店に入った(※画像はお店のものと関係ありません)。
 ちょいとお刺身をつまんで、軽く飲んで、軽く握って貰い…という程度だったが、1人1万円を超えた(奥さんはお酒は×)。お店を出た後、2人とも「一寸高いわねぇ」という感想。又、行こう…という気分にはなれなかった。1万円の問題ではなく、結局は「お値打ち感」の問題に行き着くのだろうと思う。
 「鮨屋は怖くて、うっかり入れない」というのが、平均的サラリーマン、庶民感覚だ。だから「回転寿司」が繁盛する。
 ここには、プライス表示と品質(鮮度)の問題が含まれている。モノを買う時は、普通は値段と機能やデザインの価値を比較し(値打ち)を吟味して買うものである。不明朗会計は、結果で値打ちがあったかどうかを確認するしかない。「寿司や」さんは、うっかりすると、この厳しさに欠けるのではないか。幾らでも(好きな)値段を付けられる誘惑がある。食べ物屋に限らない。上代(売価)指定のないファッションなども同じ。
 私が勧めているのは、値段はリーズナブル(手頃)なプライスで、味やサービスは高級店に負けない心意気の「B級グルメ」感覚のお店である。飲食店で言えば、6千円~8千円くらいの程度の値段。1人1万円から1万3千円は一寸気張った時という感覚。ただ、この問題は(品質を優先するか)(価格に重きを置くか)、場所柄がからむから、難しさがある。銀座の寿司やなら、1万円で安く感ずるし、下町なら高いだろう。これが「土地の持つブランド力」=地価ということになる。ま、富裕層とは、値段は見ずに買ったり、食べたり出来る人かな!?(※この読者の中で、値札を見ずに買ったり、食べたりしている方は、立派な富裕層ですね)
 ともあれ、お客様は、いつも「お値打ち感」で店の良し悪しを判断していることを忘れてはいけない。足の遠のくのは、原因がある筈…と考える。不明朗会計の店の未来は危うい!?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする