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兄弟でボストン展へ。

2013-06-13 23:18:14 | 家族

ふるさとの広島から兄がやってきた 

来阪の目的は亡き母の姉妹でただ一人まだ存命

している叔母を訪ねることと市立美術館で開催中

の「ボストン美術館日本美術の至宝」展を観たい

ということだった

 

最初に訪ねた叔母がいる府下の特養老人ホーム

はまるでホテルのようなすばらしい環境で驚いた

 

叔母とは兄は3年ぶり、自分は10年ぶりくらいか

92歳なのにまったく病気知らずで元気そのもの

だったが話してあまりの変わりように唖然とした

 

はじめは我々二人をしばらくは思い出してくれず

それでも徐々に記憶を取り戻して母の話や昔話

で弾んでいたかと思うと

“あなたはだれ?”

これにはまいった

 

車いすでエレベーターの前まで見送ってくれたが

握った手に血のつながりを感じた

天国の母も喜んでくれたと思う

 

途中で“もう死にたい!”とぽつりと言っていた

母も同じことを言っていたことを思い出して悲し

くなった

息子夫婦は近くにすみよく面倒を見てくれるそう

だがどんなにすばらしい施設でも一人はさびしい

 

女性で世界一長寿国日本、実態は喜ぶことばかり

かむしろ生きることへ意味を失った老人の切ない

声にいずれ迎える自分の終末と重ね合わせ複雑

な思いだった

世界一長寿国日本は、寝たきり大国でもあるんだ

 

気を取り直して北摂から天王寺へ移動した

 

「ボストン美術館日本美術の至宝」展は日曜日まで

 

会期があと数日と迫った市立美術館は平日なのに

想像していた以上に大勢の人が訪れていた

 

入場者が20万人を超えたと新聞で報じていたが

東京・名古屋・九州に続く大阪開催も大変な人気

で終わるらしい

 

先週も京都のリヒテンシュタイン展をみたばかり

の美術ファンの兄も

“これはすごいもんを見た、ことばにならん!”

下調べしてきた兄の感想からも期待していた以上

だったのだろう

 

ボストン美術館は海の向こうの正倉院といわれる

くらいで100年以上にわたる日本美術の収集で

10万点を超える日本の美術をコレクションしてい

ることで知られている

 

その中から厳選された70点が紹介されているが

なにしろ長谷川等伯、緒方光琳、伊藤若冲、狩野

小雪、それに曽我蕭白、快慶等の名品がズラリ!

 

こんな豪華な作品に出合うことはこれからの自分

の人生では二度とないと思うと来てよかったと !

 

ひとつひとつの作品が海外(ボストン)にあるから

今回はいわば“里帰り”なのでこれからも日本では

みられないものばかり

 

個人的に気に入ったのは等伯の「龍虎図屏風」

光琳の「松島図屏風」

圧巻はパンフレットの表紙にもなっている

曽我蕭白の「雲竜図」

この作品は海を渡って100年ぶり

今回が世界初公開だそうだ!

横幅が10メートルの巨大な大作は迫力満点!

 

これだけの日本美術の名作が海外に流失した

ことを残念に思うが一方で日本の美術が海外

で認められ立派に保存されていることに感謝 !

 

16日まで、最終の土日は混雑すると思うが

まだチャンスがあるのですすめたい

 

兄の希望もあり美術展を終えてから公園内の

慶沢園から茶臼山へ案内した

 

最後は行きたいと言っていた四天王寺へ案内

したがもうすぐ80歳になる兄が疲れた様子も

みせず元気に動いてくれてこれにも驚いた!

 

普段から筋トレ、腹筋もやっているので体も

絞っていて弟の自分も大いに刺激された

 

新大阪駅で見送ってまもなく80歳になる兄と

73歳の弟の自分との一日は終わった

 

弁当を買って新幹線に乗った兄に大阪の名物

でも食べさせておけばよかった・・と反省した

 

そうそう、今日は天王寺に300mと高さが

日本一のビル「近鉄百貨店本店」(ハルカス)

が開業した

美術館周辺からそびえ立つビルを撮ってみた

 

大阪駅にグランフロント大阪が開業し天王寺

にハルカス、果たして成算はあるのか?