パップのライブラリー・・・

趣味の野鳥撮影を中心に季節の風景や心象を、徒然に・・・心の赴くまま・・・写真と言の葉遊びで・・・

一期一会・・・鳥撮りの記 259 BORGについて

2018-02-20 18:54:01 | 写真
私の野鳥撮影の機材で一番出番が多いのがBORG67FLにPENTAX K-3ⅡもしくはK-3の組合せになります。
300mm F4.5の67FLに1.7倍のAFアダプターを装着し、野鳥撮影には充分な510㎜AF、しかも軽量・コンパクトで取り廻しが楽なシステムです。

BORGとは・・・簡単に言えば・・・天体望遠鏡です。レンズもたった2枚の対物レンズだけで、色のにじみや歪み等々画像を補正するレンズは一切ありません。・・・これで写真が撮れるのか?と思うくらい単純な構成です。
BORGの謳い文句は、「カワセミの羽毛の繊維の一本一本が写る!」と言うその解像度にあります。たった2枚のレンズでこれほどの解像度を見せるBORGはまさに驚きのレンズです。
多くのBORGERはこのBORGの性能を最大限発揮させるため腐心されているわけで、その作品を見ても「これぞBORG!」と、思わず感心させられるものも多く見られます。・・・でも、これらに共通していることは・・・木とまりなどの静止した鳥の写真ばかりなんですね!動かない鳥を、できるだけ近い距離で・・・とことんピントを追い込んで、精密写真のような高解像度の写真を撮る!・・・と言うのが大方のBORGERの指向のように私には感じられます。
・・・これはこれで、正統派のBORGのありかたなのでしょうが、私の場合は、とまっている鳥の写真はもちろん撮りますが、むしろその鳥が飛び出す瞬間や、大空を飛ぶ鳥など・・・動きのある鳥を撮りたい指向にあり、そこまでじっくり構えて撮る性分ではありません。従って、私は亜流のBORGERと言えるかもしれません。とは言え、解像度は低いより高いほうがいいに決まっていますし、私自身もピントやブレには充分注意を払ってBORGと向き合っているつもりですが、「カワセミの羽毛、一本一本・・・」には及ばないのが現状です。

理想を言えば・・・目の前に現れた鳥をサクッと親指フォーカスでピントを合わせ、結果「羽毛の一本一本」が解像している写真!・・・ってことです。
そんな「サクッと撮り」の写真をいくつかご紹介します。

これは目の前7、8mくらいのところへ現れたジョウビタキのメス。
手持ちでファインダーに収めヘリコイド操作とともに親指フォーカスでピントを合わせ何も考えず撮ったものを拡大!


オリジナルはこちら・・・


同様に拡大トリミングしたものを3枚・・・
いずれも上記のジョウビタキとほぼ同じくらいの距離です。






これが私の愛機、BORG67FLに1.7AFアダプターを付けたPENTAX K-3Ⅱ。手持ち撮影も楽チンです。
ヘリコイド(ピントリング)は通常のタイプに加え、さらに1/5とピッチの細かいタイプを装着しWヘリコイド仕様にしています。


私はこのBORGとPENTAXのコンビのほかに鳥撮り用のレンズとしてNikonのゴーヨンとサンニッパも持っており、対象の鳥の種類や撮影条件、撮影場所へのアクセス方法などで使い分けをしています。
ゴーヨン、サンニッパの描写力はBORGと比べて遜色はありませんが、価格差は雲泥の差があります。
かたや100万円クラスで、重量も3、4㎏・・・かたや14、5万円、重量も基本レンズセットで700g程度。・・・これがBORGです!!

BORGに関するサイトとして・・・
BORGの販売元であるトミーテック
http://www.tomytec.co.jp/borg/

BORGの魅力を紹介するバーダーショップ フジノ
http://birdershop-fujino.sblo.jp/

BORGユーザーとして・・・ここまでBORGを極めれば鳥撮りも楽しいしかない!Wagさんのブログ
http://www.tori-tori-tori.com/
をご紹介します。BORGにご興味があれば、ぜひご覧ください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする