都道府県別の新規感染者数を比較しても、実際の被害状況はわかりません。この一覧表では、各都道府県別に、前週と比較して新規感染者が増えた増加率や、人口あたりの新規感染者や治療中患者数の増加率、人口あたりの死亡者数の増加率など、被害の深刻度を示す数値を示しています。さらに 被害と影響が悪い箇所は黄色で欄を塗り、良い結果を出している箇所は薄いピンク色で欄を塗って識別しているので、各都道府県別の医療体制などを勘案すれば、医療機関などが直面している状況や、住民の人々が感じている恐れの度合いも推定する事が出来ます。
『 都道府県別、感染被害一覧 』
最初に、8月27日現在、直近の 7日間平均の【 感染密度 】(人口あたりの新規感染者割合)や重症者増加割合と死亡者増加割合を見れば、黄色に塗られて危険な状況になっている都道府県が大半を占めています。その上、数字が赤文字でより深刻な状況になっている所も多くなっています。
特に深刻な状況に陥っているのは 沖縄県です。【 感染密度 】は、他を圧倒する程に大きな数値を 2週間前から続けており、単なる緊急事態宣言に留まらず、沖縄県独自の追加処置を行なわなければ、医療体制の緊急事態が続いてしまう事になるでしょう。
続いて深刻なのは東京都です。徐々に新規感染者数が減少傾向とメディアは報道していますが、【 感染密度 】は沖縄に次いで高く、人口あたりの増加した死亡者割合も高く、沖縄県と同様に、医療で充分に命を救えていない状況と言えるでしょう。また、埼玉県と神奈川県も死亡者割合は全国でトップクラスで、大きな課題を抱えている状況です。
ここで、比較の為に、東京都と沖縄県に 第4回緊急事態宣言が発出される直前、7月9日時点での同じ一覧表と較べてみましょう。
明らかに 黄色に塗られた割合は低く、赤文字も殆ど無いのですが、この後、現在に至る急激な感染爆発が起きた事を考えれば、今後収束した場合でも、7月9日の様な状態になった時には宣言対象地域を増やす必要があるでしょう。
『 都道府県別、治療中患者数、重症者数、死亡者数 』
出典 : 厚生労働省
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