人生行楽在勉強
欧陽修の詩より
●
看花遊女不知醜
古粧野態争花紅
人生行楽在勉強
有酒莫負琉璃鐘
花を看(み)る遊女は 醜さを知らず
古粧(こしょう)野態(やたい)花の紅(くれない)と争う
人生の行楽 勉強に在(あ)り
酒有らば負(そむ)く莫(な)かれ 琉璃(るり)の鐘(さかずき)に
花を見に来た田舎の娘たちはみんなそれぞれ美しい。
旧式の化粧に、ひなびた姿で、赤く咲く花と美しさを競っている。
人生の楽しみは、無理やりでも進んで享受すべきだ。
酒があるなら、酒が琉璃の大坏につがれて出されたなら断ってはいけない。
(あの娘たちのように、おおいに楽しめ。)
●
「勉強」というのは、読んで字のごとく、「強いて勉める」
つまり「無理してやる」ということ。
学校の「勉強」も楽しいこともあるけれど、まあ、「無理してやる」わけですね。
お店が「勉強」するのも、「無理してオマケする」ということ。
人生の楽しみは、黙って口を開けて待っていても味わえない。
多少面倒でも、体がきつくても、「無理して」やらないとダメだよと
中国の詩人は言っているのです。
あんまり「無理して」お酒を飲むのは、よくないですけどね。