どこぞで見た中村祥子さんの「白鳥」の写真があまりにも美しかったので、彼女の経歴もよく知らない状態で、とりあえず行ってきました。ソナベンドの美術が好きだし。結果的には行って良かった!写真より、動いて、踊っている姿の方が、ずっとずっと美しかったです。純白に輝く、気品溢れるオデットでした。それでいて日本人らしい「情緒」も持ち合わせている人でした。腕は実にたおやかで表現力があり、肩から背筋のラインが美しく、脚はブレないけど、その技術は決して「見せびらかす」系ではない。王子と出会ったときのマイムも的確です。Kは悲劇版を採用で、最後は「人間」に戻ったオデットが王子と共に天上へ上っていくのですが、その姿が光り輝いていました。いや~、実に素晴らしかったです。
キャシディの王子。オペラグラスでしみじみ見ると、すでに「王様」の貫禄があります。頬とか口元とか。しかし、さすがに英国ロイヤル、演技は的確で細かいマイムがうまくて、遠目ではやっぱり「王子様」。オデット、オディールに対するサポートも安定していました。ロットバルトはペレズ。悪くはないが、キャシディには完全に負けているわい。まず体格的に。仕方がないけどさーーー。オディールは長田佳世さん。小柄ですが、押し出しはある方かな?白鳥とは別の人が踊る黒鳥なので、完全にロットバルトの手下として王子を惑わせる役回り。3幕の段階では、白鳥と黒鳥が別々なのが納得できんな~、と思っていたのですが、4幕でも黒鳥が出て、王子&白鳥、悪魔&黒鳥の対立がくっきりしているのは、なかなか面白い演出かのう。前もそうだっけか?記憶にないわ。
群舞は、もうちょっとかなあ。前回よりは良くなったと思うけど。3幕の各国の踊りが少なくてちょっと寂しい。団員が増えると、ハンガリーとかが入るようになるのだろうか?パ・ド・トロワは、悪くはないけど、あまり印象に残らない。
熊川版は変形ブルメイステル版の悲劇オチ。熊川氏がいない分、「白鳥の湖」そのものを観ることができましたが、まあ、なかなかまとまっていますわな。ストーリー主体で登場人物に無駄はない。ベンノ(元気良すぎ)は道化でもいい気がするんだけど、美術的にはまとまりがなくなるから、この方がいいんだろうなあ。あと3年ぐらい躍り込むと、もっと面白くなりそうな気もします。
キャシディの王子。オペラグラスでしみじみ見ると、すでに「王様」の貫禄があります。頬とか口元とか。しかし、さすがに英国ロイヤル、演技は的確で細かいマイムがうまくて、遠目ではやっぱり「王子様」。オデット、オディールに対するサポートも安定していました。ロットバルトはペレズ。悪くはないが、キャシディには完全に負けているわい。まず体格的に。仕方がないけどさーーー。オディールは長田佳世さん。小柄ですが、押し出しはある方かな?白鳥とは別の人が踊る黒鳥なので、完全にロットバルトの手下として王子を惑わせる役回り。3幕の段階では、白鳥と黒鳥が別々なのが納得できんな~、と思っていたのですが、4幕でも黒鳥が出て、王子&白鳥、悪魔&黒鳥の対立がくっきりしているのは、なかなか面白い演出かのう。前もそうだっけか?記憶にないわ。
群舞は、もうちょっとかなあ。前回よりは良くなったと思うけど。3幕の各国の踊りが少なくてちょっと寂しい。団員が増えると、ハンガリーとかが入るようになるのだろうか?パ・ド・トロワは、悪くはないけど、あまり印象に残らない。
熊川版は変形ブルメイステル版の悲劇オチ。熊川氏がいない分、「白鳥の湖」そのものを観ることができましたが、まあ、なかなかまとまっていますわな。ストーリー主体で登場人物に無駄はない。ベンノ(元気良すぎ)は道化でもいい気がするんだけど、美術的にはまとまりがなくなるから、この方がいいんだろうなあ。あと3年ぐらい躍り込むと、もっと面白くなりそうな気もします。