きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ドクトル・ジバゴ」宝塚星組@赤坂

2018年02月22日 | 宝塚(星組)


映画でさえ「長い話を無理やり刈り込んだんだろうな」ってかんじを、
さらにさらに短く刈り込んだ結果、
ものすごくわかりやすくなりました。
バラライカも出てこない!
白軍も出てこない!
電車もあっという間に着いちゃったし。
抑揚のない原田君の作風にもぴったりでした。

理事の髭は2幕から。
1幕は若造の青二才で
演技が見ていて、ちょっと気恥ずかしい。
2幕からはさすがの存在感、貫禄。
道に倒れて死ぬのが似合うのだ。

ラーラが魔性の女でもファムファタルでもない。
健気で、本質的には身持ちが堅そう。
ジバゴにいつ惹かれたのかわかりづらい。
原田君的には運命の相手なんだろうけど
芝居を見る限りは、孤独の時に、
つい縋ってしまったようなかんじ。
宝塚のヒロインだから、こうするしかないのかな。
くらっちは理事と並ぶとお似合い。
娘役より女役寄りの役で、
娘1系のヒロインではないけど、
しっかりした真ん中芝居。

宝塚の舞台だからスミレコードがあるけれど
それゆえに「ベッドから降りて靴を履く」が
「事後に服を着る」と同義で
着衣なのに、えらくエロい。

エロい、といえば、みっきーね。
もう、果てしなくエロかった。
愛人の娘に、7歳の頃からしっている子に
手を出すなんてね-。
最終的には助けたけど。

せおっちが、ほんと上手い。
芝居も歌も。脚も長い。
若さゆえの理想に走り、無慈悲になり、
最後は恋人を思って死ぬ。
撃たれてからが壮絶だった。
血を吐き出しながら死んだのがわかった。

ほのかちゃんが、可愛くて健気。
オーリャ役の紫りらちゃんは
四季っぽい口調だな。ちょいと開口系。

少ない人数ながらも
若い組子がモブを盛り上げているので迫力がある。
映像や布を使ったセットの使い方が上手い。
原田くん、いろいろセンスは良いんだよなあ。
芝居が盛り上がらないだけで。

今回の星組は裏、表とも当たりだわ。

ショーが無いのは寂しいけど、
理事の体力が保たないなら仕方ないね。
コメント
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