きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「サマー・バレエコンサート 2020」牧阿佐美バレヱ団

2020年08月11日 | バレエ・ダンス




舞台の幕が上がる。
それって、なんて素晴らしい。

第一部
「ゴットシャルクの組曲」より 
音楽:ハーシー・ケイ/ルイス・モロー・ゴットシャルク
振付:牧阿佐美
キャスト:菊地研 ほか

陽気で爽やかな作品。
幕開けにふさわしい、キラキラ感。


「カルメン」より カルメンの踊り
音楽:ジョルジュ・ビゼー/ロディオン・シチェドリン『カルメン組曲』
振付:牧阿佐美
キャスト:織山万梨子

色気ムンムン、ではないんだけど
熱量が高かった。
見ているだけで体温が上がった気がした。
キリッとしたラインがかっこいい。


「コサックの歌」
音楽:ロシア民謡
振付:ニコライ・アンドロソフ
キャスト:濱田雄冴、山本達史

頭の中にまだタランダとガリムーリンがいるので
どうしても比べてしまい、
こちらの二人だと、綺麗すぎて、こじんまり、という印象。


「シェヘラザード」より パ・ド・ドゥ
音楽:ニコライ・リムスキー=コルサコフ
振付:ミハイル・フォーキン
キャスト:日髙有梨、ラグワスレン・オトゴンニャム

こちらもルジが頭の中にいるんだけど
二人とも充分にエロくて大満足。


「ラ・バヤデール」幻想の場より
音楽:レオン・ミンクス
振付:マリウス・プティパ
キャスト:中川郁、清瀧千晴
    茂田絵美子、三宅里奈、佐藤かんな

ザ・古典。
ありがとうございます。
チュチュの踊りは2月のコジョカル・ガラの
インペリアル以来だよ。
ああ、白い世界が美しい。


「海賊」よりグラン・パ・ド・ドゥ
音楽:レオン・ミンクス
振付:マリウス・プティパ
キャスト:青山季可、水井駿介

青山さんのヴァリはよく聴く曲だけど
音の切り方が独特で
振りも個性的だった。


「トリプティーク(青春三章)」
音楽:芥川也寸志(1953年作曲『弦楽のための三楽章(トリプティーク)』)
振付:牧阿佐美
キャスト:米澤真弓、坂爪智来 ほか

群舞!
コールド!
バレエらしい。
3つの楽章は「希望・感傷・情熱」とのこと。
エネルギッシュだった。


第二部
「角兵衛獅子」第2幕
音楽:山内正
振付:橘秋子
キャスト:阿部裕恵、光永百花 ほか

63年の作品とのこと。
和テイストとバレエが融合した作品。
とても面白かった。


ひさびさの生のバレエの舞台。
楽しかった。
美しかった。
ありがとうございました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「FLYING SAPA -フライング サパ-」ライブ中継@日比谷

2020年08月11日 | 宝塚(宙組)


ウエクミがネタバレ厳禁と
制作発表のときもあまり話に触れなかったそうで
どんなに未体験の話かとワクワクしたら、
なんだかとってもよく知っている世界でした。

「シャングリラ」が山田ミネコなら、
こっちはもっと前の、なんならアシモフの世界だ。
いや、アシモフ前提で描かれた80年代の少女漫画家かが描くSFというか。
それを70年代ぐらいのアングラ的なビジュアルで処理してるみたいな。
ウエクミが敢えてそれを目指しているのか、
二周ぐらいまわったからウエクミ世代には新しいことなのか、わからん。
少なくとも私には、
私の学生時代には使い古されて基礎教養になった世界と同じに思えました。

水星へ、地球での記憶を消し、流刑。
既視感よね。

けっきょくは水星は流刑地ではなく新天地だったけど、
思想統制による平和な世界に、
個人の感情を取り戻すためのレジスタンス達がいて、
すべての秘密がある土地を目指す、
など、やっぱり知っている世界だな。

基本的にストプレだし、
役の割り振りがこれでいいのかわからんし、
ヅカらしくないっちゃないんだけど、
とりあえず、真風には似合っている。

宝塚でやらなくても、だけど、
でも別箱ならOKかな。

まどかちゃんはストーリー上の重要人物で、
ヒロインは夢白あやちゃんかなあ。
(彼女周辺にウエクミらしい寝取られ要素ががが)
別箱だから、まあ、いいけど、
そこも含めて、むむむ、な割り振り。
しかし、専科二人の使い方は上手い。

わかりやすい盛り上がり場面がなく
舞台全体が暗いから、
生だと寝るな。
舞台美術、音楽は好き。

カテコ挨拶で、ひとすじ涙を流す真風。
ちょっぴり、ゆりかちゃんになったけど、持ち直した。
頑張った。
東京でも上演されますように!

あのお母さんがまっぷー?
上手かったなあ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする