ウエクミがネタバレ厳禁と
制作発表のときもあまり話に触れなかったそうで
どんなに未体験の話かとワクワクしたら、
なんだかとってもよく知っている世界でした。
「シャングリラ」が山田ミネコなら、
こっちはもっと前の、なんならアシモフの世界だ。
いや、アシモフ前提で描かれた80年代の少女漫画家かが描くSFというか。
それを70年代ぐらいのアングラ的なビジュアルで処理してるみたいな。
ウエクミが敢えてそれを目指しているのか、
二周ぐらいまわったからウエクミ世代には新しいことなのか、わからん。
少なくとも私には、
私の学生時代には使い古されて基礎教養になった世界と同じに思えました。
水星へ、地球での記憶を消し、流刑。
既視感よね。
けっきょくは水星は流刑地ではなく新天地だったけど、
思想統制による平和な世界に、
個人の感情を取り戻すためのレジスタンス達がいて、
すべての秘密がある土地を目指す、
など、やっぱり知っている世界だな。
基本的にストプレだし、
役の割り振りがこれでいいのかわからんし、
ヅカらしくないっちゃないんだけど、
とりあえず、真風には似合っている。
宝塚でやらなくても、だけど、
でも別箱ならOKかな。
まどかちゃんはストーリー上の重要人物で、
ヒロインは夢白あやちゃんかなあ。
(彼女周辺にウエクミらしい寝取られ要素ががが)
別箱だから、まあ、いいけど、
そこも含めて、むむむ、な割り振り。
しかし、専科二人の使い方は上手い。
わかりやすい盛り上がり場面がなく
舞台全体が暗いから、
生だと寝るな。
舞台美術、音楽は好き。
カテコ挨拶で、ひとすじ涙を流す真風。
ちょっぴり、ゆりかちゃんになったけど、持ち直した。
頑張った。
東京でも上演されますように!
あのお母さんがまっぷー?
上手かったなあ。