前回のブログに引き続いて、今回は、ブキッ・ティガプル国立公園内の村の若者向けに行った、エコツーリズム教育のワークショップの様子を報告します!
このワークショップを行った理由は、村の若者たちに、村にツーリストがやってくる理由を知ってもらいたかったから。そして、エコツーリズムという考え方を紹介したかったからです。
ワークショップは、3つのグループをつくり、
①「ツーリストが村で体験して楽しいと思うこと」
「ツーリストが森に来て困ること(トイレ・水浴び)」
②「ツーリストが村に来ることによる、メリット・デメリットは?」
「街の暮らしと村(森)の暮らしの違いは?」
③「ツーリストが村に来て、すごい!と思うこと」
「エコツーリズムと森を守ること」
の3つの構成で実施しました。①と③は、実際に私達が村で撮った写真をカードにして、各グループに見てもらいました。
グループごとに実施したので、たくさんの若者に発言してもらえたのはよかったです。それでも女性は恥ずかしがりやで、なかなか本音をみんなの前で話すのは難しそうでした。
実は②が一番重要で、彼らが本当はなにを考えているのか、私は耳をそばだてて聞きましたが、まだワークショップ初回ということで、彼らの本音を聞きだすところまではいかなかったように感じました。
それでも若者だけで集まってワイワイ話をする場を作れたこと、少しでも彼らの意見を聞けたことは、ゆいツールにとってよい機会となりました。
現在村では、ツーリストを受け入れるグループが作られ始めたところです。ゆいツールと一緒に活動している現地のNGOが村に入り、数人の若者で構成するグループを作り、これから彼らが主体となってツーリズムを発展させていく予定です。
村の若者たちは、街に対してとても強い憧れを持っています。どんなにツーリストが、「森がすばらしい! 昔からの知恵はすばらしい!」と言っても、今はともかく近代的な暮らしに目を奪われています。
そんな彼らと一緒に、これからの未来をどう選択していくか考えていかなければいけないな、と思っています。
(山)
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