爽やかな11月の秋晴れの中、横浜市の保育園の遠足で、幼児向け「音」プログラムを実施しました!
身の周りの音や、環境の音に耳を澄ますことは、すなわち環境を意識し、豊かに感じ取ること。
目や耳に賑やかな刺激溢れる現代だからこそ、小さな音、地味な音、生き物の立てる微かな音などに、静かに耳を傾けることが、心に新しい刺激をもたらすのではないか、と考えてきました。
そこで、幼児向けプログラムにも「音」を取り入れてみることに!
秋の遠足に合わせたプログラムという依頼だったので、遠足の道中でどんぐりを拾い、どんぐりを使った季節の音あそびプログラムを考えました。
しかし、音楽や声ではない「音」に幼児が意識を向けるには、耳の準備が必要ではないか?ということで、一週間前に音に意識を向ける「耳を澄まそう」プログラムも実施させていただきました!
事前プログラムで使った教具は、「自然の音」の音源と簡単な写真フリップのみ。音を聞かせて、何の音かな?と考えてもらい、答えの写真フリップを見せるという単純な流れです。
楽しい絵も小道具もなく、果たして子ども達は興味を持ってくれるだろうか? と不安もありましたが、蓋を開けてみると音が鳴った途端、みな「おや?」と意識を集中させる様子が見られ、途中で気が散ってしまう子もほぼいませんでした。
犬や鳥、猫、蝉の声など、子どもが聞いたことがあると思われる音を用意していきましたが、「何の音?」という問いかけに、しゃべれる子は「いぬさん!」「ねこさん!」「むしさん!」など的確に答えていて驚かされました。子ども達は予想以上に周りの音を認識できているようです。
遠足当日は、たくさんのどんぐりを拾ってみんな得意げに集合!
「歩いてて何か聞こえたかな?」と聞くと、「とりさん」「へりこぷたー」といった答え。
その場でみんなで静かにして周りの音を聞いてみると、鳥の声、車の音、遠くの子どもの声など、思ったよりたくさんの音が聞こえてきました。
そのあと、子どもが自分で開け閉めできる手作りのケースを使って、どんぐりの音をめいめい鳴らして聞いてみました。
最後には、ケースを楽器のように鳴らして、みんなで「どんぐりころころ」を歌いました♪
音を聞く、音を作る、という体験プログラムを実施してみて、これからも音をテーマにしたプログラムを開発する手がかりが得られたと感じています!
(岡)
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