ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

エコツアー体験記2~4月のお客さまより~

2016年05月22日 | 6. エコツアー参加者の声

前回に引き続き、4月にロンボクでエコツアーに参加されたお客さまの感想文をご紹介します。

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ロンボク島に行って、感じたこと。考えたこと。 参加者Bさんより

パックツアーではない旅行で海外に行くのは初めてだったので、自分にとって、ドキドキの冒険旅行でした。英語がほとんどできない私たち、行く前は、無謀だったかなと少し不安になったりしました。実際はそんな不安は全くの杞憂でした!(いろいろミスはしたけど、それもおもしろい体験だったな)

現地では、おもに運転手のヘルランさん、パティ、ジャミ君の3人にお世話になりました。それぞれ個性は違いましたが、お茶目でどこかかわいらしい人柄が共通していました。簡単な用件を伝えるには不自由しませんでしたが、少し複雑な会話になると、お互い試行錯誤で、言葉を探し、なんとか意志疎通しようと頑張りました。あやしげな英語やあやしげな日本語が飛び交いました。脳ミソが活性化した気がして、楽しかったです。

同行者の明るさと大胆さにも助けられ、ガイドの3人も粘り強くコミュニケーションの努力をしてくれて、ユーモアにも溢れ、ちょっとした間違いにも大笑いしたり、言葉がなかなか通じない楽しさってあるんだなぁと発見しました。普段日本語での会話もあまり得意ではない自分にとって予想外のうれしい発見でした。ヘルランさんはジョークばかり言って、いろいろだまされて、少しあきれましたが、それも良い思い出です。
ロンボクの人達には、みな親切にしていただき、本当に感謝しています。

マタラムやプラヤの街中には、平日の昼間でも、仕事をしてるのかしてないのか、よくわからないけど、人がたくさんいて、夜になると屋台のような道沿いのお店は毎日、お祭りのように活気づいていました。大きな通りの脇の歩道にシートをしいて、人がびっしり座ってごはんを食べたりしていて驚きました。日本だと、昼間ふらふらしてるだけで怪しまれてしまったり、学校に行かなかったり仕事をしてないと、外に出づらく引きこもりがちになってしまうけど、こういう雰囲気なら、もう少しラクな気持ちになれるかもと思いました。秩序が乱れるとか、大変な面もあるだろうけど、ごちゃごちゃとしてゆるい感じ、こういう感じ、自分は好きだなあと思いました。
↑ 滝へのトレッキング

この旅全体を通して、日本の中に暮らすと染み込む常識だけが決してすべてではないんだ、世界はもっと広いんだーと感じることができました。どちらが良いとか悪いとかでは無く、モヤモヤしていたものが整理されて、目指すものが見えやすくなったという感じでしょうか?
自分自身の息苦しさの元にあるものについて、頭ではわかっているつもりでしたが、まったく違う文化圏に行くことで感覚で理解できました。「そりゃ、息苦しいよね、疲れるよね」と、言われたような。この感覚は忘れないようにしたいです。
ガイドやゆいツールの山本さんから聞いた話では、ロンボクは、犯罪が多く、麻薬も横行しているそうです。道ばたや、山の中でも、ゴミがたくさん散らかっています。日本はそういったことを克服し、治安も良く、清潔です。そのことはとてもすばらしいことですが、置き忘れてしまった大切なものもあるのではないかな。みんなまじめで一生懸命なのに何かに追われているような余裕の無さから抜け出せないイメージです。私のまわりには、なんかトゲトゲしてる人が増えているし、心を病んでる人も多い。解決方法がすぐ見つかるわけではないけど、ロンボクの空気は、ヒントを与えてくれる気がしました。自分にとって、そういうことを問い直す良い機会になったと思います。

ロンボクでは、道沿いでもどこでも新鮮な果物を売っていて、そのおいしさに感動しました。マンゴスチン、ランブータンは本当においしかった。バナナも日本で食べるものとは全然ちがいました。
日本でも同じですが、その土地で採れたものを新鮮なうちに食べるのが一番だなあと思いました。バナナは1日2日おくと食べごろになるようですが。果物には、農薬などは使ってないように感じましたが、実際はどうなのでしょうか?
私たちが行った所では、たいてい、どこの家にもあずまやのようなものがあり、お茶を飲んだり、近所の人が集まっておしゃべりする場所として使っているようでした。
私達が行ったときもよく休憩に使わせてもらいました。何をするわけでもなくのんびりとして、パティは昼寝をしていました。いつまでここにいるのかなと思ったりもしましたが、心地よい空間でした。
もちろん、農作業をする人や、お店の人、工事の人など、みんな仕事をしているわけですけど、どこかテンポがゆったりとしているのです。ジャミ君いわく「ロンボク人は仕事に行って、お祈りして、それで終わり、問題ない!ストレスない。」そうです。

食事は、ホテルの朝食以外、ほとんど外で食べました。あずまやのような所だったり、浜辺だったり。屋根はあるけど、壁がない所で食べるというのが多かったです。自然の風に吹かれながらの食事は最高でした。
食べ物は、とてもおいしかったです。素朴な料理ですが、自然な風味で、スパイスの味もやみつきになります。自分の味覚に合っていたからでしょうか?

もともと人工的な味が苦手というのもあります。肉や野菜、米などの食材は、みんなロンボクでとれたものなのだろうと思いました。日本に帰ってきてから、食べ物がおいしく感じなくなって、ちょっと困りました。余分なものが入っているのがすごく良くわかるのです。それか、逆に何かが物足りない。日本で再現してみたけどやっぱり違う。ロンボク料理が、もう恋しいです。味覚はだんだん元に戻ってきましたが、たった5日で、味覚が変わってしまったのは不思議でした。

バトゥジャンキ村でのココナッツオイル作りは貴重な体験でした。ココナッツの実を削るところから始めて、すごく暑い中、ココナッツミルクを2時間煮詰めるのです。村の男性が気長にかきまぜていました。作る過程でも油臭いにおいはまったくしないのが不思議でした。この辺にココナッツオイルが話題になっている秘密がありそうです。透き通っていて、素晴らしくいい香り、甘い香りのオイルができました。味もおいしい!村の人にとってはあたりまえのものなのでしょうけど、まがいものではない、まさに本物で、貴重なものだと感じました。昼食はこのココナッツオイルを使った鶏肉と野菜の料理などで、ごちそうでした。そのあと、私達はちょっとジャランジャラン(散歩)のつもりで出かけ、近くの山を探検し、泥だらけになって帰ってきました。

 ロンボクの都市部には、モスクがたくさんあり、どれもカラフルにペイントされ、キラキラした装飾が施されて、おとぎの国のよう。家々の屋根は赤っぽい瓦で、フルーツの木の緑とのコントラストがきれいでした。そこで、非常に残念なところは、やはりゴミがその辺に捨てられてたまりにたまってしまっていることです。そのゴミを集めて、再利用して、ポーチやエコバックなどを作っているゴミ銀行に行きました。
作られた小物はなかなかの職人技で色もキレイで、とても良いアイデアだと思いました。捨ててしまうものからこんなにかわいい物ができるのですね。日本だと、ビニールゴミのリサイクルは、いったん溶かしてから新しいものに作り変えるのが一般的だと思いますが、ここのクラフトは、もとのパッケージデザインを生かしているのが新鮮でした。丈夫でクッション性もあり、濡れてもOK。早速、帰りの荷造りに大活躍でした。おみやげにほとんど配ってしまったので、もう少し購入したいと思っているところです。この活動がもっと広がって、ロンボクがきれいになるといいなと思います。

最後の日の夜はたまたま満月で、ほんとはホテルに戻る時間だったのだけど、ヘルランさんが浜辺につれていってくれました。そこでシートをしいて座り、月や海を眺めながら、みんなで、いろんなことを話したりふざけたりしました。名残り惜しくて、いつまでもそこで話していたかったなあ。

この旅行中には、そのほかにもおもしろいことが毎日たくさん起こり、どれも鮮やかに胸の中にあります。突然のスコールで、雨宿りに飛び込んできたにわとりとひよこたち。様々な果物や実のなる木でできた森では、そのたびに説明してくれるので、全然前に進まなかったな。散歩のふりして、さりげなく逃げるヤギ。自分の日本語の間違いに気づいて、大照れと大うけで、砂浜を転げまわったジャミ君・・・まだまだたくさん。

本当に思い切って行ってよかったです。すばらしい旅をコーディネートしてくれたゆいツールに感謝です。

ロンボクの自然と、人と、動物たち・・・出会ったすべてのものが宝物です。

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3人目の参加者Cさんの感想文も後日改めてご紹介します。

(山)

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