ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

2019年度にやりたいこと in Lombok

2019年05月12日 | 11. ≪スタッフコラム≫

◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎

前回は2018年度を振り返りましたが、今回は今年度やりたいなーと思っていることを記します。

ゆいツールは、こうしてやりたいことを時々記しますが、予算がつかず実行できないことも多々あります。

まあしかし、アイデアがあっても困ることはないので、予算がついてるもの・まだはっきりしないものもあわせて載せていきます。

★まずは、ロンボク島の「ごみ銀行」の活動を、若者たちと一緒に発展させていくプログラムです。

こちらは、今回初めて、公益財団法人りそなアジア・オセアニア財団の環境プロジェクト助成をいただいて行います。

ロンボクの若者向けのスタディツアーを開催して、ごみ問題解決のための勉強したり、観光地で「クラフトワークショップ」を開催したり、村で、ごみ銀行のインストラクターと一緒に「クラフトづくり講習会」を行ったり、観光地で清掃活動などの「エコ活動イベント」を開催したりする予定です。

だれが?ロンボクの若者たちが、です。たとえば、彼ら。

インドネシアは、普及啓発活動がまだまだ不足しています。

行政も、ごみ銀行と協力したり、あちこち視察に行ったり、計画を立てたり、やることはやっていると思いますが、十分ではありません。

最近は、浜辺のごみ清掃や観光地のごみ清掃などは、民間の団体やロンボクに暮らしている外国人が企画して実施していることが多いです。

ゆいツールとしては、そういう活動に積極的に参加する若者を増やしたいと考えています。

こちらは、5月5日にスンギギのビーチで、海の中のごみを拾う活動に参加した時の様子です。

スンギギでレストランを経営する、ドイツ人のサキナさんが呼びかけて定期的に実施している活動です。

★さてそれから、村に小規模なごみ処理場を作りたいなぁと考えています。

これは、昨年度の活動の中で出てきたアイデアで、地方の環境局が村に希望するのは“各村でごみの量を減らしてほしい”ということでした。

インドネシアでは、まずごみを分別して捨てる習慣がありません。そのため、分ければ資源のごみも無駄になってしまっています。

ごみ処理場では、生ごみをコンポストにしたり、紙ごみや段ボール、ペットボトルなど廃品業者が集めているごみは分別して業者に売ったりします。そして、もしできたら、廃プラスチックからブロックを作りたいと考えています。

そういった情報を集めたり、ロンボク島内や他の州に勉強に行ったりして、予算がついたらやる気のある村を探して実験的に小規模なごみ処理場を作りたいです。

そして、運営は村の若者主体で行い、ノウハウを蓄積します。

(昨年度、見学に行った中部ロンボク県コマン地区スンパル村の処理場の様子。村人が作った焼却炉が左奥に見えます)

そして、年度内に村でごみを減らすことを目指して、若者たちの活動をPRするフォーラムを開催し、村長や行政担当者、一般の人たちに関心を持ってもらえたら、と考えています。

私が、ロンボクで6年間活動をしてきて思うことは、確かにインドネシアは日本に比べて貧しく、日本のような焼却場や行政によるリサイクルシステムなどを真似ようとしても意味がありません。でも、国内ですでに小さなよい事例がいくつもあります。

そういった先進事例を学び、村長が本気になって村人も一緒に取り組めば、村単位のごみくらいであれば分別して再利用できるのではないか。実際、上の写真のごみ処理場は、村のごみに関してはここで処理している、という話でした。

以上、2019年度にやりたいこと、でした。

予算がつきますように・・・。

(山)

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