ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

コラム:NPO/NGOの活動を支援するということ

2019年05月24日 | 11. ≪スタッフコラム≫

◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎

今日は、「NPO/NGOの活動を支援するということ」について、ちょっとした思いを書いてみます。

私が初めて環境NGOでボランティアを経験したのは、社会人を4年やった後、専門学校に入りなおしたときでした。

それまでは、NGOでボランティアというのは気になっていても、一歩を踏み出すきっかけがありませんでした。

「ボランティアをしよう!」と思ってから、気になるNGOを探しました。

専門学校に入った時に、自分のテーマを「森林保全」にしよう、と決めたので、NGOも森林保全に関わっているところを選びました。

熱帯林行動ネットワーク(JATAN)というところでした。

専門学校の友達を誘って、おそるおそる事務所へでかけていきました。

事務局の人は快く私たちを迎えてくれました。

それから、他のボランティアさんとの会議に出席したり、今やっている活動について説明してもらったり、少しづつ馴染んできたところで、インドネシアでの調査へ同行することを誘われました。

スマトラ島の熱帯雨林の破壊の現状について、調査をする、というものでした。

2002年の夏、私は初めてスマトラ島の土を踏みました。そこで見たこと、経験したことが、今ゆいツールの活動をしている私の原点になっています。

(2002年8月、スマトラ島での森林破壊の調査で訪れた伐採地と現地NGOスタッフら)

その後、私は日本インドネシアNGOネットワーク(JANNI:2019年3月で解散)のボランティアも経験しました。

そこでは、イベント出展のお手伝いや、事務局の事務仕事のお手伝いをしました。

専門学校卒業後、6年半環境省の外郭団体で働いた後、ゆいツールを立ち上げ今に至っているわけですが、最初にJATANの事務所の戸を叩いたことが結局今につながっているのだ、と思うと感慨深いです。

今まで小さな環境NGOと関わってきたこと、ゆいツール自身も小さなNPOとして活動していることを通して、私が今言えるのは「NPOやNGOの活動に関心を持って支援をすることは、重要な社会貢献である」ということです。

NPO/NGOで働く(ボランティアをする)多くの人たちは、「お金が儲かるから」活動をしているのではありません。「有名になりたいから」でもありません。「社会のために」(あるいは自然保護のために)活動しているのです。

もちろん、それらの活動がお金を生み出し、NPO/NGOで働く人や周りで関わる人に潤沢に分けることができるのであれば、それに越したことはありませんが、多くの場合、お金がたくさん生み出されることはありません。

それなのに、関わる人たちは一生懸命活動を続けます。

誰かに命令されたわけでもなく、お金をたくさんもらえるからでもなく。

それを不思議がる人が、世の中には一定数いるのも事実です。

最近、企業の側がSDGsを意識して、社会貢献(活動)を気にするようになってきた、という話を聞きました。

SDGsとは持続可能な開発目標のことで、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。(外務省ホームページより)

より詳しくは、こちら

17のゴール(目標)のロゴ。

SDGsが目指す「持続可能な世界の実現」とは、なんでしょう?

それがわからないと、SDGs自体がチンプンカンプンだと思います。

私は、NPO/NGOの活動はすべて、この「持続可能な世界の実現」を目指していると言っても過言ではないと思っています。

今私たちが享受している豊かさ(物質的な、自然環境的な)、幸せ、安心・安全・平和などを、この先生まれる人類も享受できるように努力すること。そもそも、今現在その豊かさ、幸せ、安心・安全・平和を享受できていない人たちのために、私たちができること。

そもそも、お金を儲けようとするビジネス活動と、SDGsがどうして関係あるのか?と思う人もいるかもしれません。

でもそれこそが、CSR(企業の社会的責任)ではないか、と私は思います。

SDGsをビジネスのチャンスとすることもできるし、投資家からの信頼度を高めることにもつながります。

いずれにせよ、企業はこの共通の社会でビジネスを展開している以上、同じ社会の中で起こっている諸問題に関係がないとは決して言えないはずです。例えば、貧困から抜け出せない国、日本国内にもいる貧困から抜け出せない人たちに対してさえも。

さて、話は戻りますが、一個人としてでも企業としてでも、NPO/NGOを支援する(会員になる、ボランティアをする、寄付をする、一緒に活動する)ことは、重要な社会貢献となります。

ゆいツールにも、正会員・賛助会員・ボランティアの方々がいます。

NPO/NGOには、それぞれ独自の目的(ミッション)があります。

それらに賛同してくれる人がいなければ、NPO/NGOの活動は成り立ちません。

想いを同じくする人がいるからこそ、目的に向かって活動していけるのです。

(山)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら

https://yui-tool.jimdofree.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする