△▼△▼ 環境ワードコラム △▼△▼
前回はSDGsの話でしたが、今日はESDについて書いてみます。
(←環境省のホームページより借用)
Education for Sustainable Development(持続可能な開発のための教育)。いったいなんのことでしょう。
SDGsを支えている考え方が、ESDです。ESDとはなにか。
環境省のサイトでは、「一人ひとりが世界の人々や将来世代、また、環境との関係性の中で生きていることを認識し、持続可能な社会の実現に向けて行動を変革するための教育のこと」とあります。
文部科学省のサイトでは、「ESDとは、地球に存在する人間を含めた命ある生物が、遠い未来までその営みを続けていくために、これらの課題を自らの問題として捉え、一人ひとりが自分にできることを考え、実践していくこと(think globally, act locally)を身につけ、課題解決につながる価値観や行動を生み出し、持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動です。」とあります。
以前のゆいツールブログで、ESDについて説明した部分があるので、こちらをご覧ください。(前半部分を参照)
そして、持続可能な社会を実現するための開発目標がSDGsというわけです。
キーワードは、サステイナブル(Sustainable)。
これは、別に自然環境の問題だけに限ったことではありません。
平和も、福祉も、ジェンダーや差別問題など人権に関することも、ひきこもりといった社会問題も、経済活動でさえも、持続可能な社会を作っていく上で重要な要素であり課題となります。
サステイナブルな社会を、どうやって作っていったらいいのだろう。
平和は、平和を壊そうとするものに敏感になって、積極的に守る側に立たなければいけない。
福祉は、障がいのある人、自立的な生活が困難な年配者などの生活を思いやる余裕を持つことが大切です。
人権は、社会の中でどんな差別があるのか、知るところから始まります。
(日本には、アムネスティという人権団体があります。この団体は世界とつながっているので、世界中で起こっている人権問題を学ぶには最適な機関です)
持続可能な社会とは、一部の人がお金持ちになったり、一部の人だけが幸せになったりする社会ではありません。
様々な立場にいる多くの人たちが、幸せになれる社会です。障がいのある人が、自立して生活することが困難な年配の方が、そういう人たちを介護している人が、お金があまりない人も、LGBTの人も、結婚していない人も、子供がいない夫婦も、この社会の中で生きる場所があり誰かの役に立つことができて、幸せだなあと感じることができる社会です。
(LGBTとは、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーをはじめとするセクシュアルマイノリティの総称)
また、将来にわたって、この幸せを享受することができるような社会です。
私たちの生活は、豊かな自然環境(きれいな空気、きれいな水を生み出す自然はなんでしょうか)によって支えられています。
私たちはこの地球を、多くの生き物たちと共有しています。なぜ、人間だけが資源を好きなように採り、利用することができるのでしょうか。
ほかの生き物のことを考えず、好きなように自然環境を変えることができるのでしょうか。
昔の日本人は、自然を恐れていました。自然の中にいる神様を信じていました。今はどうでしょうか。
サステイナブルとは、神様がいなくなった現代(神様を信じる人が少なくなった現代)に導入された、新しい概念です。
さて、ゆいツールは、ESDをテーマに2010年より活動しています。現在は、インドネシア・ロンボク島のごみ問題解決のために、若者たちを育てています。
日本の学生さんの現地でのボランティアの受け入れ、ロンボク島エコツアーのコーディネートもいつでもいたします。
興味のある方は、こちらからお問い合わせください。
(山)
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