△▼△▼ 環境ワードコラム △▼△▼
先月、テレビで「ハイパーハードボイルドグルメリポート」(テレビ東京)という、変わった番組を見ました。グルメという切り口ですが、ハードなドキュメンタリー番組で、とても考えさせられました。
ケニアのごみの山で、ゴミ集めをする18歳の青年がいました。14歳で家族と別れて、ひとりで生活するようになったそうです。
ナイロビ近くにあるダンドラというごみの山で、一日千トン近くのごみが埋め立てられていて、貧しい人たちが段ボールやプラスチック、金属などを集めています。ごみの山は、24時間ずっと内部でくすぶるように燃えていたり、豚や牛などの家畜がエサを漁ったりしています。18歳の青年は町にごみを集めに行くトラックに乗って、ゴミ収集を手伝いながら、プラスチックや金属を集めていました。袋いっぱいに集めても、100円や200円にしかならず、一日一食のひもじい食生活でした。捨てられている空き缶に買ってきた米と豆と水を入れて煮込んでいましたが、その時に燃やすものは周りにあるごみでした。片言の英語を話す青年は「また学校で勉強したい」と言いました。
さて、SDGsとは、このケニアのごみの山の青年のような人を救うための人類共通の目標です。持続可能な社会を実現するための17のゴール(目標)があります。1つめが「貧困をなくそう」(あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ)です。ケニアの青年に関係することで言うと、ゴール3「すべての人に健康と福祉を」、ゴール4「質の高い教育をみんなに」などもそうです。
私は番組を見ながら、SDGsが本当にこのような人たちを救ってくれるのだろうか、と考えていました。もちろん、まずケニアが国として努力しなければいけません。でも、長い間欧米の植民地にされていた開発途上国は、今もなお構造的な不平等から抜け出せなかったり、長期的な視点で問題に取り組むことが苦手だったりします。先に豊かになった国は、後から豊かになろうとしている国を支援する義務があると私は考えます。
そのことに関係するのは、ゴール10「人や国の不平等をなくそう」です。
今、日本の企業も、SDGsを意識するようになってきています。企業はこの共通の社会でビジネスを展開している以上、同じ社会の中で起こっている諸問題に関係がないとは決して言えないからです。例えば、貧困から抜け出せない国、日本国内にもいる貧困から抜け出せない人たちに対してさえも。(このことは、2019年5月24日のスタッフコラムにも書きました)
ゆいツールの活動では、SDGsのどの部分が関係するでしょうか。
みなさんも、SDGsについて調べてみませんか?
参考:「SDGsとは?(イマココラボ)」
https://imacocollabo.or.jp/about-sdgs/
(山)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★
NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com
(☆→@に変えてメールをお送りください)
ホームページはこちら
https://yui-tool.jimdofree.com/