1月に、日本の学生さんとドゥルカディチーム(ゆいツールが育成中の若者立ち)と一緒に、ロンボクの高地スンバルンへ行きました。
Yui-Tool telah membawa mahasiswi dari Jepang dan tim Dulkadi ke Sumbalun, untuk memcoba desa wisata.
スンバルンでは、「コンポスト作り講習会」や「幼稚園での環境教育プログラム」を実施しましたが、この旅はモニターツアーでもありました。
と言うのも、ドゥルカディチームメンバーのルスくんの家をみんなで初めて訪れ、村ツーリズムを試してみたのです。
スンバルンに行く途中で、レモールの森に立ち寄りました。
(日本人学生とマデくん)
レモールの森は、2018年に指定されたリンジャニ・ジオパークの一部となっています。
こんな巨木があったり、泉があったりしますが、ローカルの人たちの憩いの場でもあり、水場の周りはプラスチックごみだらけです。
木の上には、尻尾の長い黒っぽいサル(ジャワルトンか?)がいました。
(写真は、2015年9月に同じ場所で撮影したもの)
駐車場に戻ろうとしたら、地面に茶色っぽいサル(カニクイザル)が。
(こちらも、2015年9月に撮影したもの)
一緒にいたマデくんが、途中で買ったバンタル(枕、という名前の伝統菓子)を投げると、駆け寄って食べ始めました。
笑ってみていたら、次のをくれ!と近づいてきます。慌てて、いくつか放りだして逃げ出しました。
車に乗って少し行くと、峠にさしかかりました。車を降りて景色を楽しみます。
(日本人学生とオパンくん)
スンバルンについて、昼食を食べた後、ルスくんの家に着きました。
畑で女性たちが雑草抜きをしています。
植わっているのはにんじんです。雑草抜きを手伝ってみました。
この辺りは、標高が1,000mくらいで、この日は半袖では肌寒く感じました。
コンポスト作り講習会の後は、若者たちの自由タイムです。
私は、スンバルンでコーヒーを作っている、ルスくんの友人といろいろと話をしていました。
そう言えば、ルスくんの家の前にこんなものがありました。(写真に写っているのはルスくん)
以前、ドゥルカディチームをギリ・メノ島に連れて行ったときに、トラッシュ・ヒーロー・メノがこんなゴミ箱を島中に設置していたのを見て、真似をしたのです。
(昨年、ギリ・メノ島へ行ったときの様子はこちらとこちら)(ルスくんが初めて、トラッシュ・ヒーロー・メノを訪れたのはこちら)
それから、これも。
くつが、植木鉢になっています。これは、パイズルさんのごみ銀行(クカイ・ブルスリごみ銀行)で見たものを真似しました。
こちら、パイズルさんのごみ銀行。(写真下)いらないくつが、植木鉢になっています。
ルスくんはなかなかセンスがいいな、と思いました。
それに、学んだことを実践しようとするところも素敵です。
翌朝、「幼稚園での環境教育プログラム」をやった幼稚園は、ルスくんの家の隣にあって、ルスくんが管理を手伝っているようなのですが、ここにもごみ箱がいくつも設置されていました。
(子供たちの右後ろに注目)
ごみ箱を設置すると言うことは、そのごみを片付ける、ということです。
ルスくんがこまめにごみを片付けている様子が目に浮かびました。
と言うのも、私たちが滞在している間、ルスくんはあまり活発ではない母親の代わりに、私たちのためにお湯を沸かしてコーヒーやお茶の準備をしたり、たき火を起こしたり、常にお客さんの様子を窺い、気を遣ってくれたからです。
本来、村ツーリズムは、村のコミュニティ全体で取り組むのが理想なので、ルスくんのところはまだ単独なため村ツーリズムとは言えませんが、ルスくんの家を拠点にプログラムを組んで、スンバルンのよさをお客さんに味わってもらうことは、十分にできるだろうと思いました。
例えば、「スンバルンのコーヒー豆を自分で焙煎し挽くプログラム」とか、時期によっては「野菜の収穫作業体験」、「その他の農作業体験」、そしてもちろん「軽いトレッキング」、「イチゴやリンゴ狩り」なども。
イチゴ&リンゴ狩りはすでに観光農園がありますが、新たなプログラムを開発していくのも面白そうだな、と思います。
スンバルンは、国立公園にもなっているリンジャニ山の登山口として発展してきました。
しかし、2018年夏に発生した大地震後、海外からの観光客が激減し、観光産業は大打撃を受けました。また、場所によっては多くの人が家を失いました。
ゆいツールは、ルスくんと一緒に、スンバルンの持続的な発展のために何ができるか、引き続き考えていこうと思っています。
(山)
(ルスくんの家の前で記念撮影)
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