ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

コロナ関連コラム 世界の状況とこれからのこと

2020年05月11日 | ●コラム:新型コロナ関連

◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎

非常事態宣言が延長され、お出かけのできない日々が続いています。

ただ、ゴールデンウィークが終わり、毎日の国内感染者数が減少傾向にあるのは確かです。

では、世界ではどうでしょうか。

(出展:外務省海外安全ホームページ

5月11日の状況としては、世界で418万人以上の人が感染し(最新データこちら)、日本では15,747人(5月10日15時00分時点、クルーズ船などを除く。厚労省などによる)の感染が確認されています。アメリカの感染者は136万人を超え(最新データこちら)、スペイン、イタリア、イギリス、ロシア、ドイツ、ブラジル、フランス、トルコ、イラン、中国、カナダ、ペルー、インド、ベルギー、オランダ、サウジアラビア、メキシコ、スイス、エクアドル、パキスタン、ポルトガル、チリ、スウェーデン、アイルランド、シンガポール、ベラルーシ、カタール、アラブ首長国連邦、イスラエル、オーストリアに次いで、日本となっています。(5月10日現在)

死者数は、28万人を超えてしまいました。

ゆいツールが活動しているロンボク島は、インドネシアの西ヌサトゥンガラ(NTB)州に分類されますが、NTB州ではすでに感染者が330人に達しています。(5月10日時点)(3週間前は72人だったので、4倍以上に増えています)

首都のジャカルタでは、感染者の累計が5,190人で、東京の4,810人をすでに超えてしまっています。

※比較のため⇒3月29日のブログ4月20日のブログ

私は、毎日、外務省海外安全ホームページ(こちら)で公開されるグラフを保存しています。

下は、4月30日時点の国別感染者数上位21~35位のグラフです。(出展:外務省海外安全ホームページ)

一方こちらは、5月10日時点の国別感染者数上位21~35位のグラフです。(出展:外務省海外安全ホームページ)

そして下は、5月10日時点の国別感染者数上位11~20位のグラフです。(出展:外務省海外安全ホームページ)

4月20日の時点では、日本より感染者の少なかったサウジアラビアやメキシコ、パキスタン、チリ、カタール、アラブ首長国連邦で、急激に感染者が増えているのが際立ちます。

一方、中国や韓国のように、グラフが右肩上がりになっていない国もあります。イスラエルやオーストリア、オランダなどの他、最近はベルギーも新規感染者の数が減ってきたように感じます。

中国は、5月初旬の連休に「巣ごもり生活」から解放され、多くの人たちが観光に繰り出した様子がテレビで流れました。

お隣の韓国も自粛期間が終わり、人々が外に出始めています。(韓国からのレポートはこちら

日本も、特定警戒都道府県を除いて、早めに緊急事態宣言の解除が検討されています。

そして日本中の人が、早く普通の生活に戻りたい、と切望しています。

学校に行きたい、商売をしたい、外で思い切り体を動かしたい、働きたい、友達と会いたい、レストランに行きたい、買い物をしたい、図書館に行きたい・・・。

新規感染者数が減っている地域から、徐々に経済を再開させて、感染が収まっていない大都市からの移動は当面控えて、なんとか、夏くらいまでに新型コロナウイルスを押さえ込めないだろうか、と思います。

そして、世界の中で早めにこの危機から脱した国を中心に、少しづつ国境を開いて(人の行き来を再開させて)、また困っている国へ援助を送り、世界全体で少しづつ事態を収束させていけないだろうか。

それと同時に、国内で、事業の継続が困難になっている事業者の救済、失業者への手当など、経済を立て直すために必要な策を講じて欲しい。

それから、私たちひとりひとりが、この社会をよりよくするために何をしたらいいのか考えていくことも大切だと思います。

自分自身の生活を見直したり、住む場所を変える(人口密集地からそうでない地域へ)ことを検討したり、今回のような危機が訪れたときに支え合える社会にするためにはどうしたらいいのか考えたり。

経済を再開させて人の行き来が活発になると、感染者がまた増加することが予想されます。

それでも、ずっと閉じこもっているわけにもいけません。

感染を防ぎながら、経済活動も徐々に再開させ、学校も対策をとって再開していくこと。

負担が大きい医療従事者へのケアや手当の充実も、求めていかなければいけません。

政治に目を向け、自分の意見を持つことも欠かせません。

他者を思いやることが、自分の幸せへと繋がる利他主義の精神について、考えてみるのもいいかもしれません。

2020年は、新型コロナウイルスの蔓延によって始まりました。

私たち人類は、このことから多くのことを学んでいます。経験から学ぶことは、私たちの力になります。

アフターコロナの世界が、前の世界よりももっと素晴らしいものになることを、私は祈らずにはいられません。

(山)

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