◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎
先日学童で、とある環境プログラムを行うにあたって、JCCCA(全国地球温暖化防止活動推進センター)の貸し出し教材を借りました。
それは、「スーパーしろくま物語」という紙芝居と、「地球が病気!?」というプログラムです。
これらの教材は、かつて「ストップおんだん館」で開発し貸し出しをしていたもので、今でもJCCCA(ジャッカ)で貸し出しを行っています。
ゆいツールを立ち上げたメンバーがJCCCAを離れた後も、残ったスタッフによってメンテナンス/データの更新等がされています。
私は、特にこの紙芝居に思い入れがあります。
なぜなら、自分で開発したからです。絵を描けるスタッフと一緒に作りました。
ストーリーや会話をシンプルにして、現実に起こっている出来事を、子供たちにわかるように表現する工夫をしました。
先日、この紙芝居を、1年生から4年生の子供たちに実施してみて、久しぶりに子供たちの反応を見ることができました。
どうして北極の氷が溶けたり、海の水が増えて島が沈みそうになったり、珊瑚礁が死んでしまったりするのかなぁと聞くと、3-4年の男子が、「地球温暖化!」「二酸化炭素!」などと叫ぶのも、1-2年生が「太陽が熱くなったから」「夏が暑いから」などと答えるのも、10年前と変わらない光景でした。二酸化炭素がどうしたの?と聞けば、実は詳しいことはわからない、というところも。
今回は、地球温暖化の原因について詳しく伝えられませんでしたが、環境の問題について知る手始めとして「世界のあちこちで変なことが起こっていて、それはもしかしたら人間のせいかもしれないよ」という入り口の話しをしました。
「地球が病気!?」のプログラムの、写真パネルも何枚か合わせて使いました。
「集中豪雨」や「巨大台風」が増えているのも、人間の(活動の)せいかもしれない、と話しながら、このプログラムを作った時は、何年かに一回だった豪雨災害が、最近は毎年、そして年に数回起こるようになっているなぁ、と思いました。
これは、貸し出し物が入っているパッケージ(特別仕様)です。
何度も配達できるように、しっかりした造りになっています。
「ストップおんだん館」を運営していたスタッフが立ち上げた「ゆいツール」は、今年の10月で10周年を迎えます。
10周年を迎えるというのに、今年は活動がほぼ休止状態で、おやおや困ったな、という状況です。
思い返すと、ゆいツールを立ち上げた翌年、NPO法人の認証を受けた2011年は東日本大震災がありました。
あの時も、福島第一原子力発電所事故による放射能汚染の問題があって、環境教育の現場は影響を受けました。
今年は、新型コロナウイルスの蔓延。
「予期せぬこと」は、人生につきものだ、と思いながら、この先の展開を注視していきます。
ひとつ、「スーパーしろくま物語」の紙芝居を読んでいて気づいたこと。
小学2年生の「ひろ」が、「テレビゲームとチョコレートアイスクリームが大好きな」と自己紹介をする部分。
多分、今は「オンラインゲームが大好きな」とか「ユーチューバーになりたい」小学2年生とか言った方が、時代にマッチするかも、と思いました。10年経って、子供たちを取り巻く環境も変わったのかもしれません。
(山)
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NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
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