夏休みに入った学童保育のクラスで、スズメクイズを実施しました。
今まで作った生き物クイズ:ゾウさん、イノシシ、にわとり、かたつむり、おさるさん、うしさん、セミ、ハチさん、カマキリ、クマさん、海の生きもの①、クモさん、ヘビさん、水鳥、海の生き物②、ツバメ
生き物クイズは、東京都内の学童保育で、小学校低学年から中学年くらいの子たちに、生き物や生き物が暮らしている環境に興味を持ってもらいたいと思い作っています。
5月にツバメクイズをやってから、しばらく生きものクイズを作っていませんでした。
何人かの子供に、生きものクイズつまらない、と言われ、やる気を失っていた、というのもあります。(単に他の活動で忙しかっただけ・・・)
それで、しばらくやらないでいたら、2年生のある女の子に「先生、最近生きものクイズやってないね」と言われ、「え!忘れてなかったの?」と思いました。
「なんの生きもののクイズがいい?」と、その子に聞くと「スズメってやった?」と言うので「じゃあ、スズメにしよう!」ということになりました。
スズメは、人間の一番身近にいる鳥ですが、当たり前すぎてじっくり観察することが少ない生きものだと思います。
ちなみに、スズメはインドネシアにもいます。
Yui-Tool membuat quiz mengenai Burung-gereja erasia untuk anak-anak SD kelas 1-4 di Tokyo.
第一問。「スズメはどれ?」
(↑ イラストは、毎回生きものクイズを監修してくれているボランティアのUさんの力作です)
さあ、スズメはどれでしょう?
これは、なんとなく子供たちはわかったようです。答えは、青。
赤は、ホオジロ。黄色は、カシラダカという鳥です。ホオジロは、森林や農耕地、果樹園、河川敷などに生息しています。
カシラダカは、平地の草地や芦原、農耕地に生息しています。
住宅地にはあまりいないので、子供たちの目に触れることは少ないかもしれません。
第2問。「スズメの巣は、ふつうどんなところにある?」
子供たちは、赤を多く挙げました。「鳥の巣は木」と思い込んでいるようです。
黄色を挙げている子もわずかにいました。
私は、今まで一度もスズメの巣を見たことがありません。
それは、建物のすき間に作られていて、人間の目には触れにくいからです。
スズメは体も小さい(14-15cm)ので、「え、こんなところに?」と思うすき間に巣を作っています。
第3問。「スズメがすきじゃないことはなに?」
迷う子供たち。
これは知っている子が解説してくれました。
「水浴びは体の汚れをとって、砂浴びは体についた虫とかを落としてるんだよ」
水浴びも砂浴びも、寄生虫や体の汚れを落とすために行います。普通鳥は、どちらかをするそうなのですが、スズメは水浴びも砂浴びもします。
と言うことで、好きじゃないのは泥浴び。
身近にいる鳥なので、子供たちには気にしてじっと観察して欲しいと思います。
私は先日、スズメがなにか黄緑色の細長いものを加えているのを見かけました。
パッと口から離したそれは、小さなカマキリでした。4㎝くらいの。
「わ!」と思って見ていると、再び口にくわえて飛び去りました。
子育てしてるんだな~と思いました。スズメは、穀物を食べるイメージですが、子育て中は小さな虫を捕まえて雛に食べさせます。
子どものそばにいる大人が、積極的に生きものに目を向けて欲しいな、と私は思います。
大人が生きものに関心がないと、子どもも興味を持たなくなってしまいます。
日本の昔話によく出てくる、キツネやタヌキ、サルやキジ、カニやツル、カメ。
スズメも、「舌切り雀」というお話がありますね。
日本人は、昔から生きものに親しんできました。人間の暮らしのとなりにいる生きものたちのことを、忘れないで暮らしたいな、と思います。
(山)
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