ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

村の子供たちとエコブリックづくり!? in Lombok

2021年08月20日 | ★2021年度(ロンボク)

ゆいツールは、7月の半ばに中部ロンボクのランタン村で、クカイ・ブルスリごみ銀行のパイズルさんと協力して、子供たちと一緒にエコブリック作りワークショップを行いました。

(活動のビデオはこちら。ただしインドネシア語)

Pelatihan ekobrik bersama anak2 desa di Bale Lantan, desa Lantan, Lombok tengah.

Ada video kegiatannya..Yui-Tool Cannel

ランタン村では、バレ・ランタンという若者グループと協働しています。

2017年12月に初めてランタン村で村ツーリズムを開発したことが、グループができるきっかけになりました。

バレ・ランタンは、主にゆいツールと協働して村ツーリズムを実施してきましたが、昨年から村の子ども向けに無償の英語教室を始めました。

ゆいツールのボランティアのオパンくんが、バレ・ランタンのメンバーになっています。

バレ・ランタンとは、今年に入って何度か環境教育プログラムを行ってきました。

子供たちとクリーンアップ活動(2月)

コンポスト作りワークショップ(5月)

コンポスト作りワークショップに先立ち、コンポストの家(2種類のコンポストとプラスチックごみを置く場所)も作りました。

子供たちへの継続的な環境教育のために、今回はごみ銀行のパイズルさんに協力してもらい、エコブリックを作りました。

エコブリックとは、空のペットボトルに使用済のプラスチック袋を詰めたものです。インドネシアでは、限られたプラスチックしかリサイクルされないため(おまけにロンボク島には、リサイクル施設はありません)、住民が捨てるプラスチックごみのほとんどは、焼かれるか埋められるか川に流れ込んで海に出るか、の3択しかありません。

焼かれる、というのは、村人が自分の庭で焼く、と言う意味で焼却炉で、ではありません。

埋められる、というのは、大きな街であれば公共のごみ回収車がごみを集めてそのまま埋め立て地に運ぶ、という意味で、村であれば回収車は来ないので、自分で適当に穴を掘って埋める、という意味です。

そんなインドネシアで、プラスチックごみをひとまず集めてペットボトルに詰めて、ちょっとした建物や家具の基材にするという取り組みは、あながち無駄なことではありません。

最終的に結局ごみになるわけですが、最後に埋め立てる前にまだまだ使える、という意味でリユースではあります。

【以下、マデの報告より】

ゆいツールは、ランタン村にあるバレ・ランタンと協力して、エコブリック作りワークショップを実施しました。 このワークショップには、ランタン村から14人の子供、村で活動中のKKP(※)の国立イスラム大学マタラム校の学生10人、そして何人かの地域住民が参加しました。ワークショップの材料は、クカイ・ブルスリごみ銀行により提供されました。

活動は、パイズルさんによるエコブリックについての説明から始まりました。

エコブリックは、固形になるまでペットボトルの廃棄物に廃棄物を入れることによって非オーガニックごみを処理する1つの方法です。ペットボトル1本に200〜500グラムのプラスチックごみを入れることができます。そして、エコブリックは、椅子、テーブル、ガーデンを作るための材料として、建物を作るためのレンガの代わりに使用することができます。

エコブリックの機能と使用法を説明した後、パイズルさんは、プラスチックごみをボトルに入れて理想的なエコブリックにする方法のデモンストレーションを開始しました。エコブリックの作成に成功した後、子供たちはエコブリックからベンチを作成する方法を教えられました。

子どもたちは、エコブリック作りの活動に非常に熱心に参加しているようでした。この体験を通して、子どもたちにはごみを再利用する創造的な方法があることに気づき、ごみ問題への理解を深めて欲しいと思います。

※KKP(Kuliah Kerja Partisipatif)・・・参加型ワークレクチャー。インドネシアの大学では、必ず履修しなければいけない単位で、州内のいずれかの村にグループで滞在しながら、農作業を手伝ったり村の役に立つプログラムを開発したりする大学の授業の一形態。

【原文】

Berlokasi di Desa lantan Yui-Tools Kaihatsu labo bekerja sama dengan Bale Lantan untuk mengadakan pelatihan pengelolaan sampah dengan cara membuat ekobrik. Pelatihan yang dilaksanakan pada hari jum’at, tanggal 16 juli 2021 ini di ikuti oleh 14 orang anak-anak dari desa lantan, 10 orang masiswa dan mahasiswi KKP Universitas Islam Negri Mataram, dan beberapa masyarakat setempat.  Materi pelatihan di berikan oleh Paizul bayani beserta 3 orang anggota bank sampah Kekait Berseri.

Kegiatan dimulai dengan penjelasan paizul bayani mengenai ekobrik. Ekobrik merupakan salah satu cara pengolahan sampah anorganik dengan memasukkan sampah kedalam sampah botol plastik hingga padat. Dimana satu botol plastik dapat diisi dengan 200 hingga 500 gram sampah plastik tergantung dari ukuran botol tersebut. Kemudian ekobrik tersebut dapat digunakan sebagai bahan baku pembuatan   kursi, meja, menata taman, hingga bahan pengganti bata untuk membuat bangunan.

Setelah menjelaskan fungsi dan kegunaan ekobrik, paizul bayani dibantu oleh 3 orang anggota bank sampah Kekait Berseri dan anggota bale lantan mulai memperagakan cara mengisi sampah plastik kedalam botol hingga menjadi satu ekobrik yang ideal. Setelah berhasil membuat ekobrik peserta kemudian diajarkan cara membuat bangku dari ekobrik.

Peserta terlihat sangat bersemangat dalam mengikuti kegiatan membuat ekobrik, diharapkan setelah mengikuti kegiatan para peserta semakin sadar dan mengerti bahwa ada cara-cara kreatif untuk mengelola sampah secara mandiri.

(Made)

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