1月中旬。インドネシアの大学に交換留学中の大学生が、ゆいツールの活動に参加したいとロンボク島にやってきました。
Bulan Januari ini mahasiswi mengunjungi Lombok untuk mengikuti kegiatan Yui-Tool.
クラフトづくり講習会に参加してもらったり、ロンボクで成功しているごみ銀行(NTBマンディリごみ銀行)で買い物をしたり。
またエコツアーの開発のために、村でグラ・アレン(またはグラ・メラ)(ヤシ砂糖)づくりなどを一緒に見学しました。
Kami melihat pembuatan gula aren(gula merah) di rumah mahasiswa Universitas Mataram di desa Batu Butil kecamatan Gunung Sari.
グラ・メラってどうやって作っているんだろう?と長年の謎でした。
向かったのは、マタラム大学の学生さんワリッド(Warid)くんの家。
グヌン・サリ区のバトゥ・ブティル村は、州都マタラム市の北側に位置する山の中にあります。
到着してすぐ、甘いアレン水(アレンというヤシの花茎から採取した樹液)をいただきました。
これがアレンの木だよ、とワリッドくんに指さされて近づくと・・・。
木の上の方にぶら下がっている房状のものは、アレンの実。
右側真ん中あたりにぶら下がっている、やや小さい房が花です。この房の根元の幹のところから液を集めます。花の房を落とす前に、何度か叩くと言っていたのが気になりました。(おそらく刺激を与えるためでしょう)
アレンの木を見ていると、鶏を持った人が横切りました。私たちのお昼ご飯になる鶏でした。
アレンの液を火にかけるというので行ってみました。
かまどで薪を燃やして煮詰めます。燃やしている間、私たちは鶏が絞められるのを見学しました。
鶏を逆さにして、首を切って血を抜きます。と、首を切られた鶏が走り出しました。ちょっと怖い光景でした。
そのあと、熱湯をかけて羽をむしりました。鳥肌とはこのことか、と納得する私たち。
「アレンの実も食べられるよ」とワリッドくんに言われて見に行くと、ゆでた実を割っている女性がいました。どれどれ、と私たちも割らせてもらいます。
とても難しい。簡単そうに見えるのに。
そうこうしているうちに、グラ・メラの液が煮詰まりました。
煮詰め終わったばかりの液を、作業していたワリッドくんのお父さんがさっとすくって、水に通して丸めて渡してくれました。
口に入れると、「あ、水あめ!」
これをぐるぐるとかき混ぜていきます。だんだん色が変わります。
木の棒で、ぐるぐるぐるぐる。やってみたい、と言ったら「熱いからできないよ」と言われました。何気なくやっているように見えることも、簡単ではないのですね。
水分が抜けてねっとりしてくると、竹の筒に入れていきます。
これをどのくらい置くのですか?と聞いたら、「もう出来上がりだよ」と言われてびっくり。
5分もたたないうちに、竹筒を逆さにしてグラ・メラが完成です!
出来立てをいただきました。
アレンの実に、グラ・メラを混ぜたものも。アレンづくしの食べものだね、と学生さんが言いました。本当に。
自然から採れたものだけで、こんなに美味しいなんて。
ちなみに、彼がワリッドくん。(お昼ご飯用のタケノコを持っています)
専攻は農業で、おうちのお庭もいろんな植物(花や野菜)が植えられていました。
初めて見たグラ・メラづくり。
何と言っても、煮詰めた直後の水あめが衝撃的でした。現地に来なければ決して食べられない食べもののひとつだと思いました。
ワリッドくんは、グラ・メラ一口サイズを別の村の農民と一緒に開発しました。お土産に最適なので、私はいつも注文します。
実は今、ロンボクを知ってもらうイベントを3月に東京で開催しようと企画中なのですが、そこでも販売するつもりです。
味見したい方はぜひイベントへお越しください!(告知は2月に入ってから行います)
(山)
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