◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎
今日は、ロンボク島原産のヤシ砂糖と天然塩のご紹介をします。
(上は、ヤシ砂糖、下は伝統的なやり方で精製した塩)
ヤシ砂糖は、地元でアレンと呼ぶサトウヤシを原料として作られています。
伝統の塩は、とてもユニークな方法で作られています。
下の写真をクリックすると、それぞれの動画(1分半)を見ることができます。(YouTubeチャンネル)
ブログはこちら。
ゆいツールボランティアが伝統的な塩づくりを体験!? in Lombok
ヤシ砂糖はすでにパッケージになったものがありますが、塩はまだお土産用には整っていません。
どちらも、現地で作る体験をすることができます。(ゆいツールがツアーをコーディネート!)
ヤシ砂糖は、日本のキビ砂糖に似ています。作る体験をすると、途中できな粉のような匂いを漂わせます。
そして、粉になる前、液を煮詰めている時、乾燥が始まる直前は水飴状になり、それをなめるととっても甘くて美味しいです。
多分、その時点で何かを加えて形状を水飴として保存することも、技術的には可能かな、と思います。
実際には、日本のように色々と整っていないので、水飴状態から竹などの筒に入れて形を整えて、すぐひっくり返すともう固まっています。
さらさらな状態にするときは、水飴状態になったら火から下ろして、ぐるぐるぐるぐる釜の上部をすりこぎでこすっていくうちに、液がどろどろになり、乾燥していきます。
(詳しくは、ビデオまたはブログをご覧ください)
原料は、サトウヤシの花房の液のみ。何も足さない。何も引かない。実際に作っている工程を見ると、それを実感します。
天然塩も、塩を含んだ土と砂で海水を濾して、かん水を作り煮詰めていって塩が出来上がります。
手間がかかっているのに、現地ではとても安いお金で取引されています。
本物に価値がある、という視点は、周りが偽物だらけになってから気づくのかもしれません。
色々な伝統が失われた先進国の人間がインドネシアに行くと、ヤシ砂糖や天然塩づくりのその素朴さに驚きます。
砂糖も塩も、多くの薪をくべて煮詰めるので、その作業の過程で木を切ったり煙が発生したり、環境や健康にあまりよくないという側面もあります。でも、石油や原子力でガンガンエネルギーを作って、空調や家電や車や電車やその他たくさんのテクノロジーを使っていることよりは、自然に与える影響は大きくないのではないか、と個人的には思います。
いずれにせよ、人間の営みが自然に影響を与えるのは事実で、それを軽減するところでテクノロジーが使われることには大賛成です。
と言うわけで、ヤシ砂糖や天然塩づくりを体験しに、ロンボク島へいらっしゃいませんか?
(山)
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NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)