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気ままな読書感想文

【疲れすぎて眠れぬ夜のために】愛情とは、試すものではなく、育てるもの

2013-04-11 21:23:01 | Weblog
疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫)
クリエーター情報なし

角川書店

 

愛情は「試す」ものではありません。

「育てる」ものです。

 

愛情をずいぶん乱暴に使う人がいます。

相手が自分のことをどれほど愛しているのかを知ろうとして、

愛情を「試す」人がいます。

 

無理難題をふきかけたり、

傷つけたり、

裏切ったり、

               

さまざまな「試練」を愛情に与えて、それを生き延びたら、

それが「ほんとうの愛情だ」、というようなことを考える。

 

でも、これは間違っています。

 

愛情を最大化するには、愛情にも「命」があることを知る必要があります。

 

人間は、強いけれど、弱い。

がんばれるけど、がんばれば、その分疲れる。

無理して先払いしたエネルギーは、必ず後で帳尻を合わせるために回収される。

 

「一ランク上の自分」に取り憑かれた人は、

身体や精神が悲鳴をあげるまで痛んでも、なかなか休みません。

疲れて立ちどまると、そういう自分を責めます。

 

向上心は、確かにあるほうがいい。

でも、あり過ぎてはいけない。

 

自分の可能性を最大化するためには、

 

自分の可能性には限界があるということを知って

 

自分の可能性を「たいせつにする」ことが必要です。

 

 

ぼくたちの可能性を殺すものがいるとすれば、

それは他の誰でもありません。

 

その可能性にあまりにも多くの期待を寄せる

ぼくたち自身なのです。

 

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内田樹さんの「疲れ過ぎて眠れぬ夜のために」という本の中にあった、

「ワンランク下の自分に」というテーマで書かれたものです。(一部改変)

 

「ワンランク下」ではなく、「ワンランク上」を目指すことを促される

ような世の中ですが、

 

頑張ることは、良いこと。

でも、頑張りすぎないことも大切。

 

私自身、

自分の生活を振り返って、

時々、こう言い聞かせるようにしています。

 

「ほどほど」という言葉がありますが、

これが、なかなか難しいですね。

 

愛情も、

可能性も、

「育てる」という気持ちが、

鍵なのかもしれません。

 

コメント
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