ゆるっと読書

気ままな読書感想文

【祝婚歌】心に響きます

2011-10-30 09:49:02 | Weblog
一本の茎の上に
クリエーター情報なし
筑摩書房

 

 

茨木のり子さんのエッセイ「一本の茎の上に」(筑摩書房)のなかに、とても素敵な詩が紹介されていました。

茨木さんは「いっぺんで好きになってしまった」と書いていますが、

私も、とても素敵な詩だと思います。

 

 

 

吉野弘さん「祝婚歌」という詩です。

結婚する二人に贈られたものですが、特に下記に引用している後半の箇所は、長年つれそわれたご夫婦、彼氏・彼女の間でも

心に響きそうです。

 

 

正しいことを言うときには

少し控えめにするほうがいい

正しいことを言うときは

相手を傷つけやすいものだと

気付いているほうがいい

立派でありたいとか

正しくありたいとかいう

無理な緊張には

色目をつかわず

ゆったり ゆたかに

光を浴びているほうがいい

 

健康で 風に吹かれながら

生きていることのなつかしさに

ふと 胸が熱くなる

そんな日があってもいい

そして

なぜ胸が熱くなるのか

黙っていても

二人にはわかるのであってほしい

 



この詩 

離婚調停中のご夫婦に、弁護士さんがこの詩を見せて、「ほんまに、別れていいんやね?」って、意思を確認するために使われることもあるそうです(;一_)

 

結局、男女の関係は、お互いに、「出会えてよかった」って、思いあえるかどうか。なのかもしれないですね。

 

 

 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございます (由香里)
2011-12-08 22:03:18
浜地さん、コメントありがとうございます。

「控えめに」の姿勢は、本当にいろいろな場面で大切になるように思います。

「控えめ」を意識すると、自分自身も少し冷静になれたり、俯瞰して物事を見れたりするのかな。と感じたりしています。

TPPのご意見、拝読させていただきます。
返信する
正しいという主張は少し控えめに (浜地道雄)
2011-12-08 12:57:41

今大問題のTPP。賛否両論、「炎上」してます。

私なりにじっくり分析、膨大な資料にあたり、神経を使い、推敲を重ねて書きました。http://www.janjanblog.com/archives/57703
(お気にいれば最下段クリックを)

最初は「反対派はデマだ」と強く書いたのですが、
少しトーンを落としました。

それから、たまたま、こちらのブログを拝見したのですが、夫婦だけでなく、「論争」においても、「正しい(と思う)ことを主張する時には少し控えめに」というのはいいですね。

これからそう心がけようと思います。
返信する

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