夢七雑録

散歩、旅、紀行文、歴史 雑文 その他

23. 20世紀の室内楽曲

2009-10-08 22:10:55 | クラシック百人一曲
 20世紀の室内楽曲を3曲、並べてみました。

(91)コダイ(1882-1967・ハンガリー):「無伴奏チェロソナタ」

 シュタルケルの演奏するこのレコード(HR1001EV)は、LP初期のモノフォニックによる歴史的名録音盤とされ、松脂が飛び散る音が聞こえるとまで評されたものです。録音技師はピーター・バルトーク。(55)に取り上げたバルトークの次男です。

(92)ヴェーベルン(1883-1945・オーストリア):「弦楽四重奏のための5つの楽章」
 この作品は1世紀も前のもので、伝統的な語法による初期の作品ですが、それにもかかわらず、いま聴いても新鮮に聞こえます。この曲から先、作曲者は作品を深化させていきますが、聴き手の負担も大きくなる故、この曲で止めておくことにしました。なお、このレコード(SRA2756)ではジュリアード弦楽四重奏団が演奏しています。  

(93)ショスタコーヴィチ(1906-1975・ソ連):「弦楽四重奏曲第8番」
 昔はショスタコーヴィチが好きではありませんでした。体制派と思っていたからです。でも事実は違っていたのですね。この曲は、スターリンによる被害者を悼むために作られたということです。クロノス弦楽四重奏団の演奏するCD(WPCC3656)で。

コメント