夢七雑録

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24. 20世紀の宗教曲

2009-10-10 11:11:38 | クラシック百人一曲
 20世紀に作曲された宗教曲の中から3曲を選んでみました。

(94)メシアン(1908-1992・フランス):「神の出現の3つの小典礼曲」から第1曲

 メシアンと言えば宗教曲と鳥の声。両方を満たす曲の中から、短めのこの曲を選びました。この曲には、「内的な会話のアンティフォナ」という題がついています。レコード(OS415R)は、イヴォンヌ・ロリオのピアノ、ジャンヌ・ロリオのオンドマルトノ、クーロ指揮フランス国立放送室内管弦楽団の演奏です。なお、第1曲に登場する野鳥は、クロツグミ、ナイチンゲール、庭うぐいす、アトリ、野原のひばり、だそうです。

(95)ペルト(1935-・エストニア、ドイツ):「深淵より」
 古くて新しく、かつ静寂の中の不思議な響き。ヒリヤードほかの演奏。アルボス<樹>と題されたこのCD(J32J20224)には、「タルコフスキーをしのんで」という言葉とともに、芭蕉の「鐘消えて花の香は撞く夕べかな」という句が付けられています。この句は、撞と消を入れ替えた倒装法の句だそうですが、ペルトが知っていたかどうか分かりません。 

(96)バーンスタイン(1918-1990・アメリカ):「ミサ曲」
 バーンスタインはこの曲で、クラシックとポピュラーの垣根を取り払い、教会も飛び出し、ついには宗教の枠も壊してしまっています。2時間近い大曲ですが、飽きさせないのはさすが。バーンスタインの指揮、シンガー、プレーヤー多数。レコード(SOCP3~4)。

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