今回は、阿蘇山、九重山、由布岳、富士山について、写真と山の歌をまとめてみた。
「フニクリフニクラ」「坊がつる賛歌」「山男の歌」「ふじの山」
(4)フニクリフニクラ・阿蘇山
50年以上前に、阿蘇山ロープウエイの駅から、噴火口の横を通り、中岳を経て高岳(1592m)まで往復したことがあり、当ブログの「古いアルバムめくり」にも記事を書いている。上の写真は高岳の写真で、オリンパスペンで撮っている。
阿蘇山に組み合わせる山の歌は、「フニクリフニクラ」だろう。この曲は、ナポリ近くのヴェスヴィオス火山に登山電車が出来た時の曲で、作詞はジュゼッペ・トゥルコ、作曲はルイージ・デンツァ。“赤い火を噴くあの山へ登ろう・・・”という日本語の歌詞は、青木爽・清野協の共訳による。この歌は、1961年にNHKの“みんなのうた”で取り上げられた。
(5)坊がつる賛歌・九重山
「古いアルバムめくり」の記事にも書いたが、阿蘇山に続けて九重山にも登っている。この時のルートは長者原―すがもり越え―久住山頂―牧ノ戸峠―筋湯で、御池には行っているが、九州本土最高峰という認識が無かった中岳(1791m)には登っていない。上の写真は、オリンパスペンで撮った久住山である。
九重山で山の歌と言えば、今では神尾明正作詞、竹山仙史作曲による「坊がつる賛歌」ということになるだろうが、久住山に登った当時は、坊がつるについての知識が無く、行ってもいない。「坊がつる賛歌」は広島高等師範山岳部の歌をもとに、九州大学生により1952年に作成されたという事だが、この歌を知ったのは1978年にNHK「みんなのうた」で芹洋子が歌ってからである。
(6)山男の歌・由布岳
大分県の由布岳は西峰(1583m)と東峰からなる円錐形の火山で豊後富士とも称されている。この山に登ったのはミヤマキリシマが咲いている頃で、鎖を伝って西峰に登ったあと、東峰に登っている。上の写真はオリンパスペンで撮った由布岳東峰である。
由布岳に組み合わせる山の歌として、「山男の歌」を選んでみた。この歌は神保信雄作詞、作曲不詳とあるが、海軍兵学校で歌われていた「巡航節」を戦後になって書き換えたものらしい。
例えば、“娘さんよく聞け 生徒さんに惚れるなよ 沖でドンと鳴りゃヨー若後家よ”という巡航節の歌詞を書き換えれば、“娘さんよくきけよ。山男にほれるなよ。山でふかれりゃヨ- 若後家さんだよ。”となり「山男の歌」になる。なお、ダークダックスは昭和37年の紅白歌合戦でこの曲を歌っている。
(7)ふじの山・富士山
富士山には昭和40年代の中頃に一度だけ登ったことがあり、上の写真は、その時のものである。
富士山の歌として一つ選ぶとすれば、やはり「ふじの山」になるのだろう。この曲は1911年の文部省唱歌で、巌谷小波作詞、作曲不詳である。
“1.あたまを雲の上に出し 四方の山を見下ろして
かみなりさまを下にきく ふじは日本一の山“
2.青ぞら高くそびえたち からだに雪のきものきて
かすみのすそをとおくひく ふじは日本一の山 “