<9月11日午前6時半の多摩川上空>
晴れた、晴れたと諸手を挙げて喜べない事態が続いています。
まるで4年前の3.11が思い起こされる状況に、言葉がありません。
台風18号、風はたいしたことはなく、各地に大雨 大洪水という恐ろしい忘れ物をしてさっさと立ち去りました。
「線状降水帯」!初めて聞く言葉ですが、南北に伸びる雨雲の連なりを表す気象用語のようです。
考えてみれば、日本の川は殆どが南北に流れています。
私の住まいのそばを流れている多摩川も多摩方面(北)から羽田東京湾方面(南)に向かって流れています。
関東以北、その南北に流れる河を全区域に渡って嘗め尽くすようにこの線状降水帯が移動して行きました。
そのため上流から下流まで想定外に水位が上昇、このような惨事となってしまいました。
専門的なことは分かりませんが、あの気象図を見ていると、何故ここまで水量が増えたのか、素人の私でも理解できます。
私たちの愛する国日本は、悲しいかな、1年中どかで自然災害の起こる災害大国!
何故、もっと早く避難指示を出さなかったのでしょうか。前例はいくらでもあり、学習できているはず。
昨年の同じ時期に、広島市安佐南区、北区で起こった土砂災害。多くの家が流され75人もの人が犠牲になりました。
あの時も、避難指示の遅延という行政の対応の遅れが非難されました。
気象庁と行政がもっと連携を密にし、空振りでもいですから、早めの避難勧告指示を出すべきでしょう。
今日の7時のニュースで宮城県の渋井川の堤防も同じように決壊したことを知りました。
被災された住民の方が、前日の鬼怒川の堤防決壊のニュースをTVで見ながら、
お気の毒に、と他人事のように観ていたけれど、まさかわが身に起こるとはと戸惑っていらっしゃいました。
前日の悲劇をまた何故繰り返してしまったのでしょうか。残念でなりません。
<9月11日午前6時半 久々に富士山が見えました>
さて避難勧告といえば、大田区にも驚くほど沢山の地域に避難勧告が出ていました。
私の町、番地は違いますが、すぐ近くにも、友達の家にも。ネットでわかります。
何故こんな場所に避難勧告が出されるのか、これがまた不思議?
出さなければならないところに出さず、出さなくてもよいところに出す。
それに防災無線は反響してよく聞き取れません。これでは何の役にも立たないですね。
あまりに甚大な被害、悲惨な状況に悲しく、少し不満を述べてみました。
被災された地域の一日も早い復旧を祈ってやみません。