冒険遊び場(プレーパーク)『たごっこパーク』

心が折れるより、骨が折れるほうがましだ。富士山麓の麓、田子浦港近くの公園と川ではちゃめちゃに遊ぶ子どもたちの日常。

書籍出版「子どもたちへのまなざし」

2025年02月03日 | 冒険遊び場たごっこパーク

2004年からの「ゆめ・まち・ねっと」の活動が詰まった書籍を出版しました。

「子どもたちへのまなざし 心情を想像し合い 積み重ねてきた日常 切れ目のない関係性

生きづらさを抱えた子どもたちとの出会いと重ねてきた何気ない日常。

この本ではそんな子どもたちと共にしてきた日々を中心に綴りました。

生きづらさを抱えた子ども・若者の声や思いを代弁したいという思いを文字にしてみました。

教育や保育、あるいは児童福祉、若者支援に携わる大人やそうした職業を志す学生に届くといいなと思います。

愛妻・みっきぃを相棒にしての二人三脚の日々は、まさに運動会種目のように躓いたり、転んだり、立ち止まったり。

こんな二人三脚の実践だからこそ、居場所づくりをされている方や遊び場づくりに取り組もうとされている方、こども食堂を立ち上げようとされている方などに参考にしていただけるのではないかと思っています。

Amazonでの購入はこちら→

 

高名な児童精神科医・田中康雄先生が表紙帯文を寄せてくださいました。

ここにあるのは幻想でなく希望である

ここには生まれてきてよかったという思いと、この子らに出会えてよかったという、双方の思いがあふれている。

必要な関わりはとことん続けながら、余計なことは決してしない。

来る者は護り続け、去る者を責めることはしない。

そして再会を信じ続ける。

関わり続けることで生まれる真のお互い様の関係性を、支援とは呼ばせない。

――田中康雄(児童精神科医)

 

楽天での購入はこちら→

 

【目次】
第1章 今の子どもたちに何が必要なのか
第2章 NPO 法人ゆめ・まち・ねっと
第3章 積み重ねてきた子どもたちとの日常
第4章 二人三脚での歩み
第5章 子どもたちと関わるあなたへ そして僕へ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【固定記事】冒険遊び場たごっこパークって?(開催日の子供たちの様子は、この下に綴っていま~す)

2025年02月02日 | 冒険遊び場たごっこパーク

冒険遊び場たごっこパークの開催日は、NPO法人ゆめ・まち・ねっとのフェイスブックでご確認ください。
こちらです。


 「NPO法人ゆめ・まち・ねっと」では、子どもを豊かに育む機能を「地域」が有していたころのように、子どもたちが自由に遊べる環境づくりをしようと2014年12月26日から本格的に「冒険遊び場たごっこパーク」を実施しています。

 「冒険遊び場たごっこパーク」は、万葉集にも謳われた田子の浦港(「たごっこ」の由来)にほど近い公園と川を会場に、隔週の土日を中心に開いています。

 今や多くの公園には火遊び禁止、ボール遊び禁止、自転車の乗り入れ禁止といった禁止看板が立ち並びます。

 子どもたちが生き生きと遊んだ海や川は汚れ、森は子どもだけで入るのが危険な場所になりました。

 空き地や資材置き場は、責任問題の高まりから子どもの密かな遊び場ではなくなりました。

 何よりも問題なのは、そうしたことと平行して大人の意識が変わったことです。

 本当は、学校教育や塾、各種習い事などとは雲泥の差で、子どもの遊びには、とくに外遊びには大きな価値があるのに、遊びに価値を見出す大人が少なくなりました。

 その結果、子どもたちから「遊ぶ」という権利が奪われました。



 しかし「冒険遊び場たごっこパーク」では、ご覧のように四メートルもある土手から豪快に川へと飛び込む子どもたちの姿があります。



 土砂降り雨の日に泥遊びに夢中になる子どもたちの姿があります。



 焚き火でお餅や芋を焼いたり、時にはカレーやスパゲッティを作ったりもしています。

 木登りに興じ、鋸や金槌を使って廃材工作や基地づくりもします。

 おやつを求めて、近所の商店までリヤカーで悠々と公道を進んでいくこともあります。

 そして時には、まったり、のんびりしているだけのときもあります。


「冒険遊び場たごっこパーク」では、この画像の右上にある看板をいつも掲げています。
 大人に向けて、こんなことを伝えています。

遊びには失敗が付き物です。
木に登れない 火が点かない のこぎりが使えない。
だけど遊びは失敗できるからおもしろい。
失敗するから「できたっ!」の瞬間が生まれる。
木に登らせてあげる 火を付けてあげる のこぎりで切ってあげる。
泣かないように やけどしないように けがをしないように。
それは失敗しないことと引き換えに「できたっ!」の瞬間を奪うこと。
それは遊びの最高におもしろい瞬間を取り上げてしまうこと。
『たごっこパーク』は遊びの最高におもしろい瞬間を子どもたちに手渡そうとする活動です。
「それじゃだめでしょ。」 「ほらこうやりなさい。」 「やめなさい。」
その言葉を投げ掛ける前に子どもたちの表情をちょっとのぞいてみませんか?


 僕らは、このように子どもたちが生き生きと遊べる環境を保障し、あとはニコニコと眺めています。

 危ないからやめなさいと注意することも、こうしたらうまくいくよと指導することもありません。

 その逆に、「冒険遊び場」なんだから、何かして遊びなさいなんて言うこともありません。

 子ども任せだからこそ、豊かでハチャメチャな遊びの光景が見られるのです。

 そんな子どもたちを見ていると、本当に嬉しくなります。
 
 「今」を生きている感じがするからです。

 子どもたちは「今」を生きることが許されなくなってきています。

 将来、自立した大人になるための「準備」だけを日々重ねることを求められているように見えます。

 学校でも家庭でも地域でも。

 子どもたちが「素」になれる場に居合わせる者の実感として、彼らを取り巻くさまざまな課題の背景の一つにそんなこともあるのかなと思います。

子どもたちは「今」を生きてこそ輝きます。

 「冒険遊び場たごっこパーク」には、いくつかの特徴があります。

 子どもの生活圏での開催、参加費無料、親の申し込み不要。

 イベント・プログラムは一切なく、タイムスケジュールもなし。

 いつ来て、いつ帰ってもよく、遊ぶのも遊ばないのも自由です。

 このような特徴の「冒険遊び場たごっこパーク」を続けていたら、様々な子どもたちと出会うことになりました。

 子どもが自力で来られる場所で実施し、参加費無料にしたら、結果的に生活困窮家庭の子どもが来られる場所になりました。

 親の申し込みが不要なので、子育てに消極的な家庭、地域から孤立した家庭の子どもと出会うことになりました。

 イベントやプログラムがないので、集団で歩調を合わせて一つのことに取り組むのが苦手な子どもにも居心地のいい場所になったようです。

 大人の望むやり方や進度で課題に取り組むことが不得意な子どもも常連になりました。

 遊ぶも自由、遊ばないも自由なので、独創的な遊びを一人で黙々とやることが得意な子どももいれば、大人の許容範囲を超えてハチャメチャに遊ぶことが大好きな子どももいる遊び場になりました。

 そして、こんな言葉を記した看板も掲げるようになりました。

『 Better a broken bone than a broken spirit 』
(訳)心が折れるより、骨が折れるほうがましだ。




 様々な子どもとの出会いはテレビ東京「がんばれプアーズ」で特集紹介されました。

 こちらをクリック⇒「がんばれプアーズ」

 ここまで、長々とお読みいただき、ありがとうございます。 お待たせしました。

 活動主旨をご理解いただき、「冒険遊び場たごっこパーク」へ行ってみたいという方に基本情報の提供です。


【開催日】
 
 NPO法人ゆめ・まち・ねっとのフェイスブックでご確認ください。
 ⇒こちらです。

 

 基本的には隔週の土日に開催しています。

 土砂降りでもやってます…。⇒こんな感じ

【開催時間】
…朝10:00から最後の子どもが帰るまで。

【開催場所】
静岡県富士市島田公園および小潤井川←クリックすると地図が見れます。

【参加費】
…無料(みなさんのカンパに支えられています)

【募金のお願い】
…地域のみなさんの活動応援募金が大きな支えになります。
 わが子が豊かに育つためには、その友だちも、さらに地域の子どもたちみんなも豊かに育っていくことがとても大切です。
 どんな家庭の子どもでもいつでも遊びに行ける居場所をつくっていくために、ぜひ、活動応援募金をお寄せください。
(公園に赤い募金箱がありますので、お帰りの際にご協力ください。)

【駐車場】
…公園の東側(川沿いの土手)に数台停められます。

【電車の場合】
…上の地図を開くと右下に「よしわら」という駅の表示があります。
 JR東海道本線吉原駅です。
 吉原駅からですと2200m。
 もう少し近付きたい方は、吉原駅で『岳南電車』という超ローカル線に乗り換え、「ジヤトコ前」駅で下車。 ジヤトコ前駅からですと800m。

ケガと保険について←クリック】

【視察、研修、見学】
…行政・議員・各種団体等の視察や大学生の研修、見学などを随時、受け容れています。

【宿泊】
…遠方からの参加や視察、研修等を希望される方は、「みんなの家むすびめ」への宿泊が可能です。
 
【お問合せ】
…ここをクリック⇒[NPO法人ゆめ・まち・ねっと]

 ⇒「NPO法人ゆめ・まち・ねっと」ホームページが開く。
 ⇒オレンジ色の【メール】というボタンを押す。
 ⇒メール送信フォームが開く。

 以下は、冒険遊び場たごっこパークについてもっと知りたい人向けです。 それぞれの項目をクリックしてみてください。

2004年、冒険遊び場たごっこパークを始める前に告知チラシに載せた思い

遊び場づくりは目標ではなく手段

これまでの歩み

自由な遊び場を地域のみんなで育むために

冒険遊び場(プレーパーク)の歴史

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【通算 1223回目 2024年10月6日(日) 『冒険遊び場を満喫』】

2024年10月06日 | 冒険遊び場たごっこパーク令和6年度
 
初秋らしい天候となったせいか、初参加の親子さんも多く、来場者は60名超え。
そんな初参加親子さんたちも、工具を使ってみたり、川に入ってみたり、園や学校では体験できないような遊びを満喫していました。
こうした遊びは、継続的に重ねていくことで、体験として意味をなしてきます。
引き続き、遊びに来てくれるといいなと思います。
 
 
幼児15人 小学生20人 青年9人  子ども44人 大人17人 合計61人
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【通算 1222回目 2024年10月5日(土) 『完全装備』】

2024年10月05日 | 冒険遊び場たごっこパーク令和6年度
 
 
土砂降りの雨の中、木から吊るした赤玉で遊ぶ幼児さん。
髪と顔は濡らしたくないから完全装備。
時々書きますけど、こういう大人って、いないじゃないですか。
だけど、子どもは自由な遊び環境を与えられたらやるんですよね。
本人はただやりたくてやっているんでしょうけど、幼児期にこういうことをやっていくことが大切と古来から受け継がれている遺伝子に刷り込まれているのだと思います。(諸説ありwww)
幼児期に早期教育詰め放題で育てられて、大人になって社会性その他に不具合を感じて、あぁ幼児期のこういう体験が不足していたのかもなって気づいて、やり直せませんよね。
土砂降りの雨の中で、大の大人がバケツをすっぽり被って、嬉々としてブランコをやるとか、ターザンロープにぶら下がるとか。
遊びには果物や野菜のように旬がある。
その旬を逃しちゃいけないと心底思います。
 
幼児3人 小学生10人 青年2人  子ども15人 大人8人 合計23人
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【通算 1221回目 2024年9月23日(月) 『ハリガネムシ』】

2024年09月23日 | 冒険遊び場たごっこパーク令和6年度

 
生き物大好きくんが捕まえたハリガネムシ。
AI検索によると…
ハリガネムシは、カマキリやカマドウマなどの陸上昆虫に寄生し、水平偏光を目印に水に飛び込ませることで繁殖場所である川や池に移動します。
ハリガネムシの生態について、次のような特徴があります。
・幼生期は他の水生昆虫に寄生し、その昆虫が羽化して陸上に出た後、カマキリなどに食べられることで最終的な宿主を得る
・寿命は約1年で、この間に2種類の宿主に寄生する
・人間には害はない
・カマキリから大規模な遺伝子水平伝播を受けることで、宿主操作を成し遂げている可能性がある
 
幼児7人 小学生15人 青年4人  子ども26人 大人11人 合計37人
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【通算 1220回目 2024年9月22日(日) 『風格』】

2024年09月22日 | 冒険遊び場たごっこパーク令和6年度
 
「湯加減どう?」
せっせと薪をくべて、団扇で扇いで、ドラム缶風呂を沸かしていく幼児。
幼児といえど、たごっこ歴4年。
大人が教えたわけでもなければ、先輩子どもが教えたわけでもありません。
見様見真似で身につけた所作。
流石の風格です。
 
幼児4人 小学生5人 青年6人  子ども15人 大人9人 合計24人
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【通算 1219回目 2024年9月21日(土) 『かつて遊んだ川を禁止に』】

2024年09月21日 | 冒険遊び場たごっこパーク令和6年度
 
 
田舎町の小学校の教員が見学にいらっしゃいました。
田舎町にはきれいな川があるそうですが、校則で川遊び禁止にしているんだそうです。
田舎町出身の教員たちは、子どもの頃によく遊んだ川だそうですが。
「今の子どもたちは経験値がないですからね」
みっきぃが苦言。
「経験値は禁止にしていたら、ずっとゼロのまんまですよね」
子どもたちから経験する機会を奪い、経験値がないからとさらに経験の機会を奪う。
教員の責任だけでなく、保護者を含めた地域の大人の責任でもありますね。
学校外のことに教員に口出しはさせねぇという覚悟と、子どもの豊かな育ちに対する責任。
地域の大人はもっとそういうことを考えたほうがいいです。
ちなみに、たごっこパークの川も、川名指定で学校は遊ぶのを禁止にしています。
大丈夫。
遊んでいる子どもは1人もいませんから。
みんな、学んでいるだけです。
最近接領域の発達課題に取り組んでいるだけです。
 
幼児4人 小学生13人 青年6人  子ども23人 大人10人 合計33人
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【通算 1218回目 2024年9月8日(日) 『組んずほぐれつ』】

2024年09月08日 | 冒険遊び場たごっこパーク令和6年度

 
繋いだ手と手。
ゆめまちの書籍「子どもたちへのまなざし」に帯文(推薦文)を寄せてくださった児童精神科医・田中康雄先生の教えを思い浮かべます。
『我々は試験管の中でたった一人で育っていくわけではありません。
組んずほぐれつの人間関係の中で切磋琢磨し、傷ついたり、仲たがいや和解を繰り返したりしながら自然に関係性を作っていくはずです。』
(げ・ん・きNo.182 エイデル研究所)


この子たちの育ちはまさに組んずほぐれつの中にあります。
今日は繋いだ手と手が、明日は離れるかもしれません。
それでもきっとまた繋ぐときがくることでしょう。
繋いだ手と手の温もりを忘れずに。

 

幼児5人 小学生18人 青年6人  子ども29人 大人16人 合計45人

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【通算 1217回目 2024年9月7日(土) 『ごきげんな椅子』】

2024年09月07日 | 冒険遊び場たごっこパーク令和6年度
 
 
台風10号の暴風雨により、大きな木が根元から折れていました。
男の子との共同作業で、適当なところで平らに切断。
ごきげんな椅子が完成しました。
切り始めたときには、すぐに飽きるだろうなと思っていましたが、最後まで頑張ってくれました。
男の子の成長をみました。
 
幼児7人 小学生13人 青年6人  子ども26人 大人13人 合計39人
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【通算 1216回目 2024年8月25日(日) 『憧れるのはやめましょう』】

2024年08月25日 | 冒険遊び場たごっこパーク令和6年度

 
『憧れるのはやめましょう』
と、幼児たちが言ったと言わないとか。
手を繋いで飛び込むお兄さんお姉さんたちがカッコよく見えたんだろうね。
異年齢遊びの醍醐味って、異年齢が交わり遊ぶだけじゃないんですね。
年上の子どもたちのやることを見て、年下の子たちがやってみたくなる。
そういう刺激が生まれるのも、異年齢遊びの醍醐味なのかもしれません。
 
幼児7人 小学生16人 中学生1人 青年7人  子ども31人 大人16人 合計47人
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする