冒険遊び場(プレーパーク)『たごっこパーク』

心が折れるより、骨が折れるほうがましだ。富士山麓の麓、田子浦港近くの公園と川ではちゃめちゃに遊ぶ子どもたちの日常。

書籍出版「子どもたちへのまなざし」

2027年02月02日 | 冒険遊び場たごっこパーク

2004年からの「ゆめ・まち・ねっと」の活動が詰まった書籍を出版しました。

「子どもたちへのまなざし 心情を想像し合い 積み重ねてきた日常 切れ目のない関係性」

生きづらさを抱えた子どもたちとの出会いと重ねてきた何気ない日常。

この本ではそんな子どもたちと共にしてきた日々を中心に綴りました。

生きづらさを抱えた子ども・若者の声や思いを代弁したいという思いを文字にしてみました。

教育や保育、あるいは児童福祉、若者支援に携わる大人やそうした職業を志す学生に届くといいなと思います。

愛妻・みっきぃを相棒にしての二人三脚の日々は、まさに運動会種目のように躓いたり、転んだり、立ち止まったり。

こんな二人三脚の実践だからこそ、居場所づくりをされている方や遊び場づくりに取り組もうとされている方、こども食堂を立ち上げようとされている方などに参考にしていただけるのではないかと思っています。

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高名な児童精神科医・田中康雄先生が表紙帯文を寄せてくださいました。

ここにあるのは幻想でなく希望である

ここには生まれてきてよかったという思いと、この子らに出会えてよかったという、双方の思いがあふれている。

必要な関わりはとことん続けながら、余計なことは決してしない。

来る者は護り続け、去る者を責めることはしない。

そして再会を信じ続ける。

関わり続けることで生まれる真のお互い様の関係性を、支援とは呼ばせない。

――田中康雄(児童精神科医)

 

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【目次】
第1章 今の子どもたちに何が必要なのか
第2章 NPO 法人ゆめ・まち・ねっと
第3章 積み重ねてきた子どもたちとの日常
第4章 二人三脚での歩み
第5章 子どもたちと関わるあなたへ そして僕へ

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【固定記事】冒険遊び場たごっこパークって?(開催日の子供たちの様子は、この下に綴っていま~す)

2027年02月02日 | 冒険遊び場たごっこパーク

冒険遊び場たごっこパークの開催日は、NPO法人ゆめ・まち・ねっとのフェイスブックでご確認ください。
こちらです。


 「NPO法人ゆめ・まち・ねっと」では、子どもを豊かに育む機能を「地域」が有していたころのように、子どもたちが自由に遊べる環境づくりをしようと2014年12月26日から本格的に「冒険遊び場たごっこパーク」を実施しています。

 「冒険遊び場たごっこパーク」は、万葉集にも謳われた田子の浦港(「たごっこ」の由来)にほど近い公園と川を会場に、隔週の土日を中心に開いています。

 今や多くの公園には火遊び禁止、ボール遊び禁止、自転車の乗り入れ禁止といった禁止看板が立ち並びます。

 子どもたちが生き生きと遊んだ海や川は汚れ、森は子どもだけで入るのが危険な場所になりました。

 空き地や資材置き場は、責任問題の高まりから子どもの密かな遊び場ではなくなりました。

 何よりも問題なのは、そうしたことと平行して大人の意識が変わったことです。

 本当は、学校教育や塾、各種習い事などとは雲泥の差で、子どもの遊びには、とくに外遊びには大きな価値があるのに、遊びに価値を見出す大人が少なくなりました。

 その結果、子どもたちから「遊ぶ」という権利が奪われました。



 しかし「冒険遊び場たごっこパーク」では、ご覧のように四メートルもある土手から豪快に川へと飛び込む子どもたちの姿があります。



 土砂降り雨の日に泥遊びに夢中になる子どもたちの姿があります。



 焚き火でお餅や芋を焼いたり、時にはカレーやスパゲッティを作ったりもしています。

 木登りに興じ、鋸や金槌を使って廃材工作や基地づくりもします。

 おやつを求めて、近所の商店までリヤカーで悠々と公道を進んでいくこともあります。

 そして時には、まったり、のんびりしているだけのときもあります。


「冒険遊び場たごっこパーク」では、この画像の右上にある看板をいつも掲げています。
 大人に向けて、こんなことを伝えています。

遊びには失敗が付き物です。
木に登れない 火が点かない のこぎりが使えない。
だけど遊びは失敗できるからおもしろい。
失敗するから「できたっ!」の瞬間が生まれる。
木に登らせてあげる 火を付けてあげる のこぎりで切ってあげる。
泣かないように やけどしないように けがをしないように。
それは失敗しないことと引き換えに「できたっ!」の瞬間を奪うこと。
それは遊びの最高におもしろい瞬間を取り上げてしまうこと。
『たごっこパーク』は遊びの最高におもしろい瞬間を子どもたちに手渡そうとする活動です。
「それじゃだめでしょ。」 「ほらこうやりなさい。」 「やめなさい。」
その言葉を投げ掛ける前に子どもたちの表情をちょっとのぞいてみませんか?


 僕らは、このように子どもたちが生き生きと遊べる環境を保障し、あとはニコニコと眺めています。

 危ないからやめなさいと注意することも、こうしたらうまくいくよと指導することもありません。

 その逆に、「冒険遊び場」なんだから、何かして遊びなさいなんて言うこともありません。

 子ども任せだからこそ、豊かでハチャメチャな遊びの光景が見られるのです。

 そんな子どもたちを見ていると、本当に嬉しくなります。
 
 「今」を生きている感じがするからです。

 子どもたちは「今」を生きることが許されなくなってきています。

 将来、自立した大人になるための「準備」だけを日々重ねることを求められているように見えます。

 学校でも家庭でも地域でも。

 子どもたちが「素」になれる場に居合わせる者の実感として、彼らを取り巻くさまざまな課題の背景の一つにそんなこともあるのかなと思います。

子どもたちは「今」を生きてこそ輝きます。

 「冒険遊び場たごっこパーク」には、いくつかの特徴があります。

 子どもの生活圏での開催、参加費無料、親の申し込み不要。

 イベント・プログラムは一切なく、タイムスケジュールもなし。

 いつ来て、いつ帰ってもよく、遊ぶのも遊ばないのも自由です。

 このような特徴の「冒険遊び場たごっこパーク」を続けていたら、様々な子どもたちと出会うことになりました。

 子どもが自力で来られる場所で実施し、参加費無料にしたら、結果的に生活困窮家庭の子どもが来られる場所になりました。

 親の申し込みが不要なので、子育てに消極的な家庭、地域から孤立した家庭の子どもと出会うことになりました。

 イベントやプログラムがないので、集団で歩調を合わせて一つのことに取り組むのが苦手な子どもにも居心地のいい場所になったようです。

 大人の望むやり方や進度で課題に取り組むことが不得意な子どもも常連になりました。

 遊ぶも自由、遊ばないも自由なので、独創的な遊びを一人で黙々とやることが得意な子どももいれば、大人の許容範囲を超えてハチャメチャに遊ぶことが大好きな子どももいる遊び場になりました。

 そして、こんな言葉を記した看板も掲げるようになりました。

『 Better a broken bone than a broken spirit 』
(訳)心が折れるより、骨が折れるほうがましだ。




 様々な子どもとの出会いはテレビ東京「がんばれプアーズ」で特集紹介されました。

 こちらをクリック⇒「がんばれプアーズ」

 ここまで、長々とお読みいただき、ありがとうございます。 お待たせしました。

 活動主旨をご理解いただき、「冒険遊び場たごっこパーク」へ行ってみたいという方に基本情報の提供です。


【開催日】
 
 NPO法人ゆめ・まち・ねっとのフェイスブックでご確認ください。
 ⇒こちらです。

 

 基本的には隔週の土日に開催しています。

 土砂降りでもやってます…。⇒こんな感じ

【開催時間】
…朝10:00から最後の子どもが帰るまで。

【開催場所】
静岡県富士市島田公園および小潤井川←クリックすると地図が見れます。

【参加費】
…無料(みなさんのカンパに支えられています)

【募金のお願い】
…地域のみなさんの活動応援募金が大きな支えになります。
 わが子が豊かに育つためには、その友だちも、さらに地域の子どもたちみんなも豊かに育っていくことがとても大切です。
 どんな家庭の子どもでもいつでも遊びに行ける居場所をつくっていくために、ぜひ、活動応援募金をお寄せください。
(公園に赤い募金箱がありますので、お帰りの際にご協力ください。)

【駐車場】
…公園の東側(川沿いの土手)に数台停められます。

【電車の場合】
…上の地図を開くと右下に「よしわら」という駅の表示があります。
 JR東海道本線吉原駅です。
 吉原駅からですと2200m。
 もう少し近付きたい方は、吉原駅で『岳南電車』という超ローカル線に乗り換え、「ジヤトコ前」駅で下車。 ジヤトコ前駅からですと800m。

ケガと保険について←クリック】

【視察、研修、見学】
…行政・議員・各種団体等の視察や大学生の研修、見学などを随時、受け容れています。

【宿泊】
…遠方からの参加や視察、研修等を希望される方は、「みんなの家むすびめ」への宿泊が可能です。
 
【お問合せ】
…ここをクリック⇒[NPO法人ゆめ・まち・ねっと]

 ⇒「NPO法人ゆめ・まち・ねっと」ホームページが開く。
 ⇒オレンジ色の【メール】というボタンを押す。
 ⇒メール送信フォームが開く。

 以下は、冒険遊び場たごっこパークについてもっと知りたい人向けです。 それぞれの項目をクリックしてみてください。

2004年、冒険遊び場たごっこパークを始める前に告知チラシに載せた思い

遊び場づくりは目標ではなく手段

これまでの歩み

自由な遊び場を地域のみんなで育むために

冒険遊び場(プレーパーク)の歴史

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【通算 1243回目 2025年2月9日(日) 『かずじゃねぇんだなぁ…みつを』】

2025年02月09日 | 冒険遊び場たごっこパーク令和6年度

 
 
先日の市内こども食堂連絡会。
100人来てますとか120人定員でオーバーは断ってますとか。
人数じゃないんだよなぁ…。
静岡は全国各地の最大級寒波とは無縁とはいえ、寒かった2日間。
それでも外遊びに、土日計100人の子ども・若者・親が来場。
でも、人数じゃないんですよね。
今回もドラマありのたごっこパーク。
誰が来たか、こうした場を本当に必要としている子ども・若者が来ているか。
生きづらさを抱えた子ども・若者あるいはその親とつながる場となっているか。
問われるのはそこ。
 
幼児10人 小学生16人 青年12人  子ども38人 大人17人 合計55人
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【通算 1242回目 2025年2月8日(土) 『大人は邪魔でしかない』】

2025年02月08日 | 冒険遊び場たごっこパーク令和6年度

 
 
木の上にボールが引っ掛かりました。
こういう時って、遊びが盛り上がる絶好のチャンス。
子どもたちがあの手この手でなんとかボールを救出しようとするから。
うまくいかなくてもそれがおもしろい。
けど…
そこに大人が入っちゃうと、「こっちから狙った方がいい」、「もっと強く投げないと」などなど口出しをして、場に君臨しちゃう。
残念なんですよねぇ。
 
幼児8人 小学生10人 青年11人  子ども29人 大人13人 合計42人
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【通算 1241回目 2025年1月26日(日) 『自発性や好奇心を広げる場』】

2025年01月26日 | 冒険遊び場たごっこパーク令和6年度

 
 
家族、できればママとの間で基本的信頼が育まれた子というのは、次の発達課題である自発性へと向かっていきます。
そんなママの元を離れて冒険し始める時期に、ちょっと年上の子どもが近くで遊んでいたら、好奇心だったり、創造性だったりがさらに広がることでしょう。
あんなことやってみたい、こんなこともやれるのかって思えますからね。
時々、うちの子まだ3歳なんですけど、遊べますか?といった問い合わせをいただいたりするのですが、2歳でも1歳でもぜひ連れてきてみてください。  
 
幼児13人 小学生10人 中学生1人 青年10人  子ども34人 大人18人 合計52人
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【通算 1240回目 2025年1月25日(土) 『地域の高齢者と共存するために』】

2025年01月25日 | 冒険遊び場たごっこパーク令和6年度

 
 
子どもたちがドッチボールをやっているところも地面落書きをしているところも、普段は地域の高齢者のグランドゴルフコースになっています。
高齢者はこまめにコース整備をしています。(グランドゴルフ場ではなく公園なんですけど,www)
なので、夕方、子どもたちが帰ると、トンボというグランド整備用の用具を使って、きれいに整地しています。
たいへんな作業ではあるのですが、中学・高校・大学と野球部だったので、トンボでグランド整備をするのって、ちょっと青春の作業って感じもあって、苦ではありません。
地域の高齢者と上手に共存するために、そんな作業もしています。
 
幼児9人 小学生16人 中学生1人 青年4人  子ども30人 大人11人 合計41人
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【通算 1239回目 2025年1月13日(月) 『たまたまから仲間に』】

2025年01月13日 | 冒険遊び場たごっこパーク令和6年度
 
 
6人の高校生がたまたま公園にマック商品を食べに来ました。
子どもたちが声をかけドッチボールに誘います。
運動は得意のようで、さすが高校生というボールを投げ、子どもたちのボールを受け止めます。
ドッチボールが終わったかと思うと今度はサッカー。
一戦終わって、子どもたちがチャリティドリンクコーナーに誘います。
飲み屋の常連客みたいに「こっちのが100円コーナー」、「こっちは炭酸で、こっちは炭酸じゃないやつ」などなど新入り高校生の世話を焼きます。
また、遊びに来てくれるといいなぁ。
 
 
幼児9人 小学生22人 青年7人  子ども38人 大人15人 合計53人
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【通算 1238回目 2025年1月12 日(日) 『災害列島としての備え』】

2025年01月12日 | 冒険遊び場たごっこパーク令和6年度
 
 
冬の寒空の夕方、子どもたちは焚き火でマシュマロを焼いて食べ、大人たちは他愛もない子育て談義。
冒険遊び場・プレーパークという活動を含め、市民活動団体が管理のもと、こうしてオープンスペース(開かれた場所)で焚き火を楽しむことが各地で日常的に行われるといいなと思うのです。
全国各地で自然災害が起こる日本で、発災当初に住民の命を救うもののひとつが焚き火ではないでしょうか。
暖をとったり、煮炊きをしたり、心を癒したり。
行政のみなさん、災害への備えのひとつとして、こういう活動も広げませんか?
 
幼児11人 小学生14人 中学生1人 青年3人  子ども29人 大人19人 合計48人
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【通算 1237回目 2025年1月11日(土) 『廃材工作』】

2025年01月11日 | 冒険遊び場たごっこパーク令和6年度
 
「たごっこパーク」では、子どもたちが工具を自由に使えるようにしています。
最近は、とくに男の子たちが廃材を使って、武器を作っては戦いごっこをしたりしています。
素材をうまく組み合わせてカッコイイ武器を作る子。
思い描く形になるように切ったり、削ったりして武器を作る子。
色塗りもして自分流の武器に仕立てご満悦の子。
ある物を買って来るのではなく、自分で作る。
大切に持ち帰る子がいたり、次回までここに隠しておこっと保管していく子がいたり。
そこには子どもたちの愛着みたいなものが生まれるんだなと思ったりします。
 

幼児9人 小学生22人 青年7人  子ども38人 大人15人 合計53人

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【通算 1236回目 2024年12月29日(日) 『プレーリーダーを募集しない理由』】

2024年12月29日 | 冒険遊び場たごっこパーク令和6年度
 
 
常設的に運営している冒険遊び場・プレーパークには、プレーリーダーと呼ばれる大人がいることが多いです。
なので、講演会などで「プレーリーダーは何人いますか?」と聞かれたりします。
「0人ですし、募集もしていません」とお答えしています。
その理由をこんな風にお伝えしています。
小学生の時から来ていて、今は若者になっているようなかつての常連がプレーリーダーのような役割をしてくれるからです、と。
小学3年生から来ている若者は、創作焚き火料理をしてくれて、現役小学生たちは興味津々。
小学4年生から来ている若者は、落ち葉プールをせっせと作ってくれて、幼児たちは大はしゃぎ。
きっと、料理を食べた子たちも若者になったら、作って振る舞う側になることでしょう。
落ち葉プールに大はしゃぎをした子たちは、小学校高学年になる頃には、整える側になることでしょう。
 
幼児10人 小学生12人 青年8人  子ども30人 大人17人 合計47人
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