サイクリングに出かけていくつかの峠を越えて山里に入った。
すると向こうからにこにこした60代半ばの身なりが良い爺さんが来て
「もう少し先は坂道だよ♪」
と教えてくれた。
少し疲れ気味でしたが、水筒の残り少ない水を飲みほして下り坂という期待を持ちながら走り出した。
しばらく行くと坂道があった。。。。。。
しかしそれはきつい上り坂だった。
たしかにあの爺さんは「坂道」と言ったので怒るわけにはいかないが、その語り口と笑顔からして下り坂という「期待」は僕に持たせただろう。。。。。
その時、ふと僕はこの5年間の政治に対する「期待」を思い出した。
多くの国民は期待をもってきつい上り坂をあえぎながら登る。
「上り道と下り道は一つの同じものである」(ヘラクレイトス)
上り坂を進むものと下り坂を進むものとがすれ違う。