猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

審美眼不足?

2006年08月20日 12時56分35秒 | お出かけ
昨日に引き続き、芸術鑑賞リポート。

この夏休み中。
実はこんなものにも行ってきました。

『エルミタージュ美術館秘蔵 エミール・ガレとドーム兄弟 - フランスからロシア皇帝への贈物』

渋谷Bunkamuraで7月8日から8月27日まで開催の展覧会。

私が神と仰ぐエミール・ガレの展覧会。
しかも今回はエルミタージュより日本初公開のものもあるとあって、鼻息も荒く、出かけてきましたよ。

でも.....
何かが違う。

正直、いつもガレのガラス器を目にした時に感じる、圧倒的なオーラも、溢れる色彩も光も、あまり感じられなくって.....
展示してあるテーブルの象嵌にも、なにかしっくりこないものを感じる.....。
数人が協力して作ったにしても、
「ガレのテーブルにこの脚は有り得ないだろう」
って感じで。

この感じはいったいなんだろう?

照明にも、作品の展示の仕方にもすごく疑問を感じたし、作品の汚れも非常に気になる。
すなわち、ガレの作品自体がここでは、すごく雑に扱われている感があるのだ。
(それともエルミタージュでの保管状況が悪かったのか?)

ただ置けばいいってもんじゃないんじゃないの?

やっぱり、ちゃんとした美術館じゃないからなのかなぁ。

もちろん、私は専門家じゃないし、お前ごときに何がわかるかと聞かれれば、すみませんと答えるしかないが、以前、江戸東京博物館で催されたガレ展で、もうため息しか出ないくらいに感動したので、今回は非常に不満。
非常に非常に不満。

しかしそれに反して、後半。
量産型のガレ、ドーム、ラリックに関しては、結構見ごたえがあったのよね。

これってどうして?
う~ん............

とにかく、私の審美眼不足なのかもしれないけれど、何か釈然としないものを感じた今回のガレ展なのでした。

おお、そうだ!
釈然としないといえば、チケットを買うときのこと。

明らかに大人が作った小学生の声色で
「すみません、小学生2枚くだちゃい」
と言って、売り場のお姉さんを笑わせようとしたゴンザよ。
お願いだからやめてくれ。

いつもながら
「すみません。本当にすみません.....」
と謝る私の身にもなってくれって。
確かにお姉さんは笑ってくれたが、
「もう、もし笑ってくれなかったらどうするつもりなのよ~!」
と言った、私の気持ちはウソじゃない.....。

隣の窓口のお兄さんは肩を震わせて笑っていたがな(笑)

ま。
何はともあれ。
芸術2連発の夏休み。
我が家の場合、こうしていつもどおり、ゴンザのおちゃらけで終わったわけでありました。