いや~。
冥王星が惑星より除外されるというニュース。
現在日本中、いや世界中を騒がせておりますが。
私もなんだかちょっとショック。
あ、いや。
惑星から除外されたとて、冥王星がなくなるわけじゃないのでアレなんですがね。
なんだか、今までの並びがよかったもので。
慣れ、ってヤツなんですかね。
それとも、すでに深く文化の端々に冥王星が確固たる惑星として、根付いているからなんでしょうかね。
我々日本人にとって、言葉の響きって重要ですから、『冥王星』って、まさに神秘そのものだったと思うんです。
まあ、他の惑星の名も、美しくって神秘的ではあるんですがね。
でね。
ちょっと気になったので、私。
冥王星の名前について調べてみました。
まず、Pluto(冥王星)の命名の由来は、古代ギリシャ神話の冥王ハデスの別名プルトンから。
他の惑星も神話上の人物を由来として名付けられたようですから、この方(冥王星)も同じように名をつけてもらったわけですね。
で。
天文学の専門家の間で国際的な言語であるとされている、英語でPlutoと名付けられた星を『冥王星』とわが国でしたのは野尻抱影氏。
この名は中国でも使われ、韓国語では『ミョンスンワン』だそうですから、これもまた日本で名付けられた『冥王星』をそのまま読んだものと思われます。
でね。
他にもいろいろ調べたんですが、この星が惑星とされた時代が比較的新しいせいか、英名のPlutoを、各国もそれぞれの発音で読んでいるだけで、文化として言葉に根付いていたがための世界への影響はそれほどないのかな、と。
ちなみに、冥王星=
フランス語→Pluton
イタリア語→Plutone
スペイン語→Plutón
トルコ語→Plüton
と、こんな感じなんですが。
でね。
他にも調べてみたら、天王星、海王星についても、各国呼び名にあまり変化がない。
しかし、これがもし!
もし木星なら大変なことになるんですね~。
なぜなら、木星=
英語なら→Jupiterだけど、
イタリア語→Giove
トルコ語→Erendiz
ウズベク語→Mushtarij
ヘブライ語→Tzedek
なんです。
さ~、こりゃ、名の由来もそれぞれなら、各国の木星にちなんだ文化への影響もそれぞれですよ。
ま。
実際木星なんかは、人に認められたキャリアが冥王星とは違いますから(笑)呼び名も英名に影響を受けず、それが各地の人々に認められたずっと昔に、そこで呼ぶに相応しい名をつけられたんでしょうがね。
それだけに各方面への溶け込み方が違い、影響も大きい(はず)。
こりゃもう世界中が大騒ぎです。
一方、冥王星さんとしては、地球上での認知度として70年ほどのキャリアしかないわけですから、ちょっと扱いが違うわけですな。
.....が。
しかーし。
実は冥王星さんも負けてはいないわけです。
なんといっても、子供たち。
いや、世界中の人に親しまれてもいる。
なんと、ミッキーマウスのペットであるプルートは、(Pulto)は、デビュー当時1930年に発見された「冥王星」からとった名前らしいですからね。
これは存在感が大きいです(笑)
ま~ね。
惑星であろうがなかろうが、冥王星がなくなるわけじゃないし、神秘性を失うわけでもないので、アレなんですが。
(アレってなんだ?・笑)
ま。
所詮は名前も定義も人間が勝手に決めたことで、宇宙は変わらず壮大で人智など及ばない無限の場所、ってことなんでしょうけどね。
ちなみに、冥王星は、今まで冥王星の衛星とされていたカロンと第 10 惑星と共に冥王星型惑星として、地球型(水金地火)や木星型(木土天海)と別分類(新設)されるらしいです。
で、セレスが矮惑星。
う~ん.....。
今まで冥王ハデスに仕えていた、渡し守カロンが冥王と同列.....。
こりゃ、冥王星さんも内心はもしかして複雑?(笑)
(カロンは冥府の河・ステュクス(憎悪)の支流・アケロン(悲嘆)の渡し守。エレボス(闇)とニュクス(夜)の息子で神に準ずる存在。う~ん、深いっ)
しかし、人間の定義することは、格上げやら、格下げやら、なんだか世知辛いよねぇ。
星の世界も下剋上って時代なんですかねぇ。