ときおり。
身体中からシュウシュウ音がしているのではないかと思うほど、
敵意と、毒気が噴出すことがある。
傲慢で悪辣で狭量な自分の性格を抑えきれず、
シュウシュウと音をたててしまうことが。
普段は力ずくで無理矢理押さえ込んでいるものが、
どこかひとつささくれ立つと、
まるで全身の毛が逆立つように、拡がってゆく。
そして、そんなときは何をやってもいい結果にはならないのだからと、
心の中であらゆることに、怒るだけ怒って、
悪態をついて、
それが自然に収まるまで、
または飽きるまで、
じっと待つのだ。
私は祈る。
どうか今は、
逆立つ鱗に触れないでと。
その小さな鱗に触れられると、
すべてが崩れてゆくから。
強すぎる怒りは、
きっと弱さの片割れなのだろう。
身体中からシュウシュウ音がしているのではないかと思うほど、
敵意と、毒気が噴出すことがある。
傲慢で悪辣で狭量な自分の性格を抑えきれず、
シュウシュウと音をたててしまうことが。
普段は力ずくで無理矢理押さえ込んでいるものが、
どこかひとつささくれ立つと、
まるで全身の毛が逆立つように、拡がってゆく。
そして、そんなときは何をやってもいい結果にはならないのだからと、
心の中であらゆることに、怒るだけ怒って、
悪態をついて、
それが自然に収まるまで、
または飽きるまで、
じっと待つのだ。
私は祈る。
どうか今は、
逆立つ鱗に触れないでと。
その小さな鱗に触れられると、
すべてが崩れてゆくから。
強すぎる怒りは、
きっと弱さの片割れなのだろう。