猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

どうにもならないこともある。

2007年11月28日 00時33分12秒 | ぶ~すか言ってやる!
近頃。
「別れ話のもつれによる殺傷沙汰」とか、「一方的に好意を寄せたあげくのストーカー殺人」などが多く目につく。

自分の思いと、相手の思いがすれ違ったり、物事が望む方向へ進まなかったときに、刃物を振りかざしたり、暴れたりする短絡な行為に出る人間の多さ。

彼らは、育つ過程で、「人生にはどうにもならないこともある」とか、「人の気持ちは自分の思い通りにはならない」とか、学んでこなかったのだろうか。

刃物を出して脅したところで、相手の気持ちが自分に向くのかどうか。
考えてみれば、おのずと答えは出るだろうに。

自分のわがままが通らないことや、ときには注目されないことだって、人生にはたくさんある。

彼らがいったいどういう育ち方をしてきたのかは知らないが、こんな風に思いのままにならない相手に牙をむく、ということは、それまでの過程で思い通りにならないことなど何もなかったということか。

それとも.....
餓えることもなく、生きるに何の不自由もないこの国では、相手の気持ちを慮ることより、それを自分の思うがままに操ることのほうに、より強い思いがいくのであろうか。

彼らに「なぜそんなことをしたのか?」と尋ねたら、「相手を愛していたから」と答えるかもしれないが。

思い通りにならない相手に牙を剥いた彼らが愛していたのは.....
自分。

自分だけだ。