猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

ドイツを出てアルゼンチンへ。 

2008年10月08日 23時09分10秒 | お出かけ

オクトーバーフェストの会場を出た我々がやってきたのは.....

 

ラ・マレア横浜は、

ひとつの町をまるごと舞台に見立てた路上パフォーマンス。

 

出口も入り口も、チケットもない劇場。
もちろん、幕開けの合図も、終演のアナウンスも。

 

アルゼンチン発信の、

日本人の役者による

横浜バージョン。

 

通りにある店舗や路上を利用し、設えられたのは。
9つの物語。

 

行き交う人々を規制するわけでもなく

風景の一部としてとらえ、作品とする。

天候の変化さえもなにか、物語りを感じさせて。

 

カフェのテラスも.....
何も知らない通行人も。

 

町の中にはたくさんの人生があって、

それぞれが孤立してたり、

また交差してたり。

 

背中や.....

人々のさす傘。

 

日常と非日常、

芸術の境にあるのは、

いったいなんなのだろうか?

 

個人的には字幕も要らないと思ったけれど。

演ずる者さえ、理解していれば。

 

消えるものこそ、残るもの。

 

ブエノスアイレスで初演。
そこからブリュッセルへ。
ベルリン、リガ、ダブリン、モントリオールと続き.....
ここ、横浜・吉田町へ。

 

記憶と感覚は、記録よりもときに優れ.....

ホントを映すこともある。

それが、たとえ嘘でも。

 

ところで.....何も知らずに通りがかった、通行人やチャリ、
合羽を着せられた散歩中の犬でさえ、ここには溶け込んでいたというのに.....
比して、いかにもな帽子を被った、この真ん中に陣取る、
撮影班と思われる男性の無粋な存在感はなんだろう?(笑)
醒めるねぇ。