なるほど。
日本人が4人ノーベル賞受賞だそうで、めでたい限りである。
(一人は帰化しているので、正式には、国籍においてアメリカ人)
日なたの恋しい季節になりました。
コツコツと、たとえそれが注目されない時期があっても、
研究を続けてきたことが評価されるのは、ご当人にとっても嬉しいことだろう。
また、そんな素晴らしい研究者が自国民にいるというのは、
我々にとっても嬉しいことなのには間違いない。
まあ、私のようなひねくれ者には、
そこにいたるまでの犠牲や、
(科学賞をとられた下村さんは、この成果をあげるまでに、
85万匹のクラゲを採取されたそうで.....
彼らの犠牲あってこその成果ってことだね)
これからのマスコミの無責任な騒ぎっぷりを思えば
少々複雑な思いも残るが......
(おまけにいえば研究費やサラリーにおいて、
日本ではまともな研究が出来ないと、
彼らが海を渡っていることに関しても国は恥ずべきだと思う)
玄関の花もハロウィン仕様。
で。
さっそく昨日、その一端を垣間見て、
「なんて恐ろしいんだろう」と思ったことがあったのでひとつ。
この、クラゲから発見された発光タンパク質の話で、
某局のアナウンサーがイラスト入りのフリップまで用意し、
「将来的には発光する飼い犬が作れるなんてこともあるかも!」
「動物たちが光るサファリパークなんてのも!」
......と。
きのこのおいしい季節でもありますね♪
先日たくさんとれたグリーンのトマトと共にバターソテーにしてサラダに。
いや、もちろん、それはきっと彼個人の発想ではなく、
そのニュース番組を構成している人間共が考え、用意したものなのだろうが、
そこに多くの人間がかかわり、準備を進める段階があったのであればなおさら、
この恐ろしい発想に誰も「気持ちが悪い」
「冗談でもおかしい」と言わなかったのかと。
私にはそれが不思議でならないのだ。
冷たい空気を感じると「煮物しよ」そう思うのは私だけ?(笑)
この発光タンパク質は将来、
癌細胞の動きを解明したりするのにも役立つのではと言われていたが、
新しい技術が生み出されれば、
必ずそれを本来進むべき道とは違う方向へ持っていきたがる人間がいるのは、
このアナウンサーの発言を見ても明らかだ。
放射能が発見されたとき、それが将来恐ろしい兵器となり、
夥しい数の人間を殺すことになるとは、
研究者たちだって皆思わなかったろうが、
事実、それは起き、今も脅威は続いていると思えば、
新しい何かが発見・または開発されたとき、
それをコントロールするのは、いったい何なのか......
ずっと欲しかった本、買いました。
絶版で店頭にはないのでネットで。
そういえば少し前にも、どっかの研究チームが
新しい技術によって、今までより、ずっと深い位置から
石油を汲み上げることが出来るようになったと発表していたが、
我々はいったい、どこまで資源を貪り尽せば気が済むというのかと、
それを聞いたときにはそら恐ろしい気持ちがしたものだ。
まあ、ここまで資源を使い果たしている以上、
未来の人間のためにはそれも役立つ技術と思うが、
しかしきっと、手に入ると思えば、それを未来の人間に残すためではなく、
今使ってしまうのが人間ではないか。
先日IKEAで買ったお皿、重宝してます。
お刺身にも合うし、大きさもちょうどいい。
手前は漬けで、奥はポキ。
科学者や研究者の気持ちは純粋でも、
人間には色んなヤツがいて、
彼らから色んなものをむしりとったり、悪用したりするのが世の常なのだ。
マリ・キュリー(及びその夫)はラジウムの発見者だが、
後年、その発見者の彼女自身ですら
「今ではラジウムは高価すぎて手に入らない」というようなことを言っていたと、
どこかで読んだこともある。
それに、あの原子爆弾だって、結果的には多くの、
純粋な学者たちの発見の積み重ねから出来上がったのでは......。
このにくきゅうに平和賞(笑)
ノーベル賞受賞は確かにめでたい話だが、
問題はそのあと。
それを人間達がどう利用するのかということにあると思う。
実験のために作られた、光るネズミを見て、
なにやら、希望と絶望が入り混じるような気持ちのした私である。
マリ・キュリーは、自身がラジウム抽出法の特許をとらなかったことに対し、
こういった。
「 そんなこと、できるもんですか。そんなことをしたら科学的精神に反します。
それに病気の治療に使うのでしょう。
病人の足元につけ込むなんて、できやしません」
......どうかどんな技術も科学も、平和のために使われますように。