猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

『運命』は育むもの!?

2008年10月25日 03時18分00秒 | ぶ~すか言ってやる!

なにやら、某女優さんが『交際3ヶ月で結婚!』だそうで、
めでたい限りである。

 

先日、某番組で「本場カルボナーラは生クリームを使わない」と知り、
「自分でも作ってみたい~」とゴンザ。
パンチェッタとパルミジャーノをたっぷり買い込んできて忠実に再現。
.....が、「コクがありすぎて途中で気持ち悪くなってきた」と(笑)
少量食べるにはじわじわしみ出したパンチェッタの脂がたまらない美味しさ、
だけど、山盛り食うもんじゃないな、これは。
フェトチーネよりタリアテッレのほうが合いそうな気もするし。

 

3ヶ月とは、「短いなぁ、それで相手のことがわかるのかなぁ」
なんて思いもするが、よ~く考えてみたら、
「そういや私もゴンザと付き合って3ヶ月ぐらいで同棲したんだった」
なんて気がついてみたりして(笑)

 

かぼちゃのプリン、作りました。
実は、『炊飯器で簡単かぼちゃプリン』というのを試してみたものの、
全然固まらず.....結局皿に移し、オーブンにぶちこみ焼きました(笑)
こんなことならはじめっからオーブン使えばよかったよ.....

 

それに、考えてみれば、我々よりずっと年代が上の方などは、
「親同士が決めた相手なので、初めて会ったのが結婚式」
なんて場合もあるのだし、一説には、
『恋愛結婚よりお見合い結婚のほうがうまくいく』なんて話もあるから、
やはり、恋愛と結婚は別と、いう部分もあるのだろう。

 

そんなわけで、炊飯器から皿に移す過程でカラメルが混ざってしまい....
少々見た目がよくありません。
でも、味はどっしり、かぼちゃがしっかりこっくり、美味しい~♪
もちろん、使ったのは自分で育てたかぼちゃ姫~。

 

かくいう私も、もし、あのまま同棲せずに、ただゴンザと付き合っていたら、
きっと半年持たずに別れていたと思うし......

今思えば、諸事情と勢いだけで一緒に暮らし始めたことが、
幸いしたのだと言えるだろう。

 

そろそろコイツの季節です。
5ハイ200円の激安イカで塩辛、作りました。

 

本当に自分と合う相手かどうかは、
正直一緒に暮らしてみなきゃわからないし、
付き合っているだけなら欠点となることが、
共に暮らす相手としてなら利点になることもあるのは......
実際体験してみなきゃわからないからだ。

 

そういえばあの江ノ島の帰りには、こんなものも食べましたよ~♪
初体験の【はなまるうどん】は安いのにうまくてかなり感動(笑)
前々から行ってみたいと思ってたので、実現出来てうれしい。
うちの近くにもあったらいいのになー。

 

それに、『最初にビビビッときた』相手とか、
『この人こそ運命の人!』なんて相手とは、
あんまりうまくいかないケースが多いような気もする。

なぜなら、相手に対し、いいイメージから入ってしまえば、
何か起った際に幻滅したり、違和感を感じることもあるだろうが、
「この人、イマイチなのよねぇ」と思っている相手なら、
何か意外で素敵な一面が見えたとき、
それが結構いい効果をもたらしたりして、
思わぬ拾い物をした気になれるからだ(笑)

 

そろそろ見るほうも胃がもたれてきたと思うので(笑)
少々休憩。
こちら、ディワリ・インでみかけた指人形の山。

 

かくいう私も、ゴンザと暮らして8年、結婚からは3年。
日々、暮らしの随所で素敵な拾いものをしている。

付き合い始めたときには「ああこりゃすぐに別れるな」と思った相手と、
もう8年、ふざけたり笑ったりして。

 

ゴンザの先輩及び後輩との家族会で行ったお店では、
おどろくほど美味い丹波産の枝豆やら、その他色々を食べ。

 

だいたい、結婚だとか恋愛だとかは、
そもそも当人たちにしかわからないものだし、
また、そうでなければいけないものなのだろう。

夫婦のことはその夫婦にしかわからないものだし、
逆を言えば、だからこそ夫婦、なのだ。

 

ゴンザは仕上げにこんなものまで食べてました。
『フォンダンショコラ』
最近の居酒屋はすごいです。

 

だから.....

それがTVで見る誰かであっても、知らない誰かであっても、
せっかく結婚したのなら、
たくさんのものを互いに拾える人生であればいいと思う。

いや、まあ、やっぱり、籍を入れる前に同棲はしとくべきだと思うけど。


11日目の到着 <鎌倉回り、江ノ島行き>~昭和の続き。

2008年10月24日 03時17分17秒 | お出かけ

あの江ノ島行きより、もう11日も経ってしまいました。

 

いにしえより、絵に歌にと、登場する江ノ島は.....
周囲4キロほどの、小さな島。

はるかはるか、遠い時代に聖域となったまま.....
今も多くの人々を惹きつける。

 

とにかく人人人の波~。
やっぱり江ノ島は大メジャー観光地なんだねぇ。

 

観光スポットとしての顔。

デートにもってこいの場所。

 

辺津宮

辺津宮奉安殿。
天武天皇の時代から聖域として扱われてきた江ノ島には、
あの黄門様も参拝したそうですよ~。
弁才天様は歌舞音曲を司るため、芸能に携わる方の参拝も多いのだそうです。
こちら、とっても美しい弁天様でした!

 

信仰の対象。

捨てられた500匹の猫の終の棲家。

狭い路地に、切り立った崖。

 

生活に密着した狭い路地や、ちょっぴりユーモラスな賽銭箱があると思えば。

荒々しい崖。

 

小さな宮や、岩屋の点在するここは......。

どこか懐かしく、昭和の続きを感じさせて。

 

捨てられた哀しい運命を背負ってても、たくましく生きる猫たち。
江ノ島には本当に多くの猫がいます。

狛犬さんや、竜神様(塗り替え中)、ボランティアの人たちに守られて.....。
どうか猫たちの日々が安穏でありますように。

 

ああ、そういえば子供の頃、
父や誰かとここへ来たことがあって、
小さな石のついたペンダントを買ってもらったような......

 

エスカー(←ただのエスカレーター・笑)乗り場にはゆる~い絵が。

こちらも、なにか昭和な【ザ・観光地】的、正統派おみやげ店。

 

いや。

あれは確か、きれいな砂を詰めた、
小さな小さな小瓶だったか。

 

ふうふう言いながら階段や斜面を上り、エスカーを乗り継ぎ。
イカ焼きを食べて。

最奥部にある岩屋へ。
ここは、弘法大師や日蓮上人も修行したといわれる、江の島信仰発祥の地。
途中、ろうそくをもらって、石仏群を見ながらどんどん進みます。
かがまないと奥へは行けないので、腰の悪い人は(←私)要注意!

 

記憶の断片にはなにか、キラキラしたものが見えるのだけど......

今や、あの頃の父の歳を大きく越えてしまった私の目には、
その輪郭が、はっきり思い出せない。

 

暗い内部からぽっかり見える海が眩しい。
しかしそれにしても、第二岩屋の奥にあるアレ。
どうにかならんもんかね?
あんなの置かないほうが絶対いいって。
っちゅーか、あんなの置くなんて、何考えてるんだ?

 

......ただ、何かが輝いていたことだけしか。

それと、青い空。

 

ちなみに稚児ヶ淵で遊びはじめた一発目から波をかぶったこの方。
ゴンザより海近くにいた人はいっぱいいたのに.....
さすが、笑いの神に愛されてるね(笑)

でもまたいろいろ食べてご機嫌♪
左はたこせんべい、右はしらすさつま揚げ。

ちなみにこのたこせんべい。
TVでもよく登場するからなのか、すっごい人気で大行列!
小さなたこ(イイダコ?)に衣をつけて、思いっきりプシューとプレスして、
こんな大きさのパリッパリになります。
ううん~♪焼きたてのこの感じ、おいしいわぁ。

 

結婚して、パートナーが出来て、
私は、思い出に、思いと思い出を重ねる.....。

 

個人的にはこれがお勧め!(ゴンザもいたくお気に入り)
なんと、酢だこを焼いたものなんだけど.....
これがすんげ~美味い!
どこにあるかは......行って探してみてね~(笑)

 

江ノ島は近い。

遠くあって欲しい場所は、
あの日のまばゆさを遺し、近くにある。


たどりつくまで何日? <鎌倉回り、江ノ島行き>~鶴岡八幡宮

2008年10月23日 03時44分54秒 | お出かけ

さて。
ようやく先日の【鎌倉回り江ノ島行き】レポートに手をつけました(笑)
秋はイベント続きで忙しい~!写真もたまる一方~!

 

「江ノ島へ行こう!」

ふと思いついて言ったのは、もう10日ほども前のことだった。

連休の二日目の、あまりにいいお天気空を見上げ.....

『これはどこか遠出でもしなけりゃもったいない』と、
朝から色々考えて、ふと出たのがこの言葉だ。

 

あんまりすてきな秋空だから。
八幡宮にも観光客いっぱい。
お宮参りの家族、七五三の家族もいっぱい。

 

『自転車で日帰り可能で、今までしっかり見たことがないところ』

そう条件を挙げていけば、
「そういえば」と、なぜか私の脳裏に江ノ島がぽっかりと浮かんだのだ。

「あの、秋の陽と青い空を存分に楽しみたい」という思いも、無意識ながら、
頭のどこかに働きかけたのかもしれない。

 

しかしどれだけ人がいようとも.....

ひとつもぶれないこの静謐な空気感は......
やはり、神の為す業か。

 

『江ノ島に男女で行くと別れる』

そんなジンクスも聞かないではないけれど、
確か私があの島に足を踏み入れたのはもう20年も前だから.....
(しかも仕事で)

あらためて、ゴンザと二人、観光するのもいいかもしれない。

 

今回は途中、大岡川沿いを走ってみました。
「あら、けっこう水のきれいな場所もあるのね」
アオサギ・コサギ・カモがいるのは、ここに魚もいるってことか。

 

「思い立ったが吉日」と。

いてもたってもいられない我々は、
ドタバタと用意を済ませ、さっそく自転車にまたがった。

 

腹がへっては戦が出来ぬ、当然チャリも漕げませぬ。
っちゅーことで、途中腹ごしらえに寄ったのは【じゃんぼ総本店】弘明寺店。
やっぱりここのたこ焼きは美味い~♪

ちなみにここは焼きそばも相当美味い♪この、太麺がたまらないのよ~。
あ、そういえば弘明寺は今年、豆まきの中止でも全国的な話題になりましたね。
お寺の、戦前から60年以上続けられてきた節分の日の豆まきが、
警備員の指示に従わない来場者の増加で中止になったと。
なんでも聞くところによれば、子供を押しのけて豆を取ろうとしたり、
豆を独り占めしようとする中高年が多いのだとか.....哀しいねぇ。

 

海沿いまで出るには、この春実践した鎌倉行きで、
ルートも時間の目安も、なんとなくわかっている。

と、なれば、前回よりは余裕もあるから、
寄り道回り道、腹ごしらえも思いのまま。

途中、自転車屋さんでタイヤに空気を入れたおかげで、
ペダルを漕ぐ足もいつも以上に軽いし.....

(↑これ、ホント。やっぱり自転車に乗るにもしっかりメンテが必要なんだねぇ。
   しかも、自転車屋さんのおっちゃんが教えてくれた『正しい空気の入れ方』
     を実践したら、ペダルの重さがいつもの半分!やっぱプロは違うわ)

 

チャリの移動に水分補給は不可欠。
トロピカーナにはおいしいジュースが多いけど、
これはまた!これまで以上に美味い~♪

 

おしゃべりしながら、
キョロキョロしながらサイクリングを楽しめば。

あっという間に鎌倉に到着。

 

八幡宮の狛犬は、なにやら風格もありながらユーモラス♪

 

「さて、あとは海沿いに出るだけ!」

......いや、しかし待て。

せっかく鎌倉まで来たのに、このまままっすぐ江ノ島を目指していいものか。

 

しかも、チャリの神様は今回も我々に素敵な出会いを用意して下さって.....

舞殿では結婚式の真っ最中!
「ああ、何度見ても結婚式っていいねぇ.....」
「うん、幸せになって欲しいね!」

 

と、渡りに船か、ゴンザが「erimaちゃん、八幡様に寄ってく~?」

おお!

そういえば、よ~く考えたら私。
今まで一度もこの中に足を踏み入れたことがない。

っちゅーわけで、いつもながらの足の向くまま気の向くままな二人は。

突如、鶴岡八幡宮へ寄り道、と相成ったわけでありました。

 

しかもその横ではなにやら歴史絵巻まで!
チャリの神様、ありがとう~♪

 

しかし......ああ。
本来チャリで2時間の距離、なれど。

色々書きたがる私の、blog上での江ノ島は遠い.....(笑)

明日に続きます。


ゆるくてするどいふしぎの国 - ディワリ・イン・ヨコハマ -

2008年10月22日 01時43分16秒 | お出かけ

今週はディワリ・インにお出かけ。
先週はワールドフェスタで賑わった山下公園が、今度はインド一色に。

生糸、綿、雑貨などの貿易を通じて、インドとの関わり深い横浜は、
インド南西部のムンバイ(ボンベイ)市と姉妹都市提携もし、
かつて、ここ山下公園近くにはインド人街もあったとか。
そういえばかつて、このすぐ近くにあった、
長くゴンザが働いていた店の並びにも、インド料理店が.....

 

ディワリ・インはインドのお祭り。
(正しくは『ディーワーリー』<दीवाली>らしい)

ヒンドゥー教の、
日本でいえばお正月にあたる、とってもめでたい日。

 

とにかくそこらじゅうからいい匂い!
こちら、一生懸命ナンを焼くお兄ちゃん。

ステージではおねいちゃんも踊る。

 

ここ、横浜でも、
古くからインド人街がある関係からか、5年前から交流イベントを開催。

雑貨を売る店から、料理を売る店まで。
働く人、遊ぶ人......

「どこにこれほどいたのだろう」と、多くのインド人が集まって。

 

まずはビールを買って.....ああ、どれも美味しそうで目移りするなぁ。

じゃあ、まずは『マライカバブ』から!
マイルドな味付けのチキンは今ひとつ脂っけが欲しいがやわらかい。

 

広い広いインドから、色んな事情でこの小さな島国に来た人たち。

そういえば、なぜかゴンザがいきなり仲良くなったインド人のおじさんいわく、
国土が広大なインドでは、人も地方によって大きく見た目が違うのだそうで.....
それは食べ物の違いもあるのだとか。

 

.....と、なぜだかお店を覗きにいったゴンザが、お客として来ていた
知らないインド人のおっちゃんと早くも友達になってるぞ(←誰とでもすぐ仲良くなる)

おっちゃんおすすめの『ダヒ・プーリ』は、小さなさくさくの揚生地の上に
豆やらジャガイモやらをこれでもかと乗っけ.....

仕上げにヨーグルトとソースと香草をたっぷり載せてくれます。

「これ、めちゃめちゃ美味い~~~!」
さくさくの生地、お豆の味わい、ヨーグルトの酸味とまろやかさ、
辛くてうま~いソース、香草の香り.....絶品~♪

 

「肉を食べる地方の人は、タンパク質の吸収が早いから背も高い。
 日本のように、もともと豆や魚を食べる地方は吸収も遅く、背も低い」

「へええ~」「なるほど~」

やけに馴染んだ三人は、
それぞれ買い込んだ皿片手に舌鼓を打ち、インド&日本談義などして.....。

 

でもこのお菓子は美味しくなかった(笑)
.....なんかの粉を練ったのにミルクか何か加えたもの?
いや、まあ、縁起物なんだろうな。

 

おじさんは語る。

「外国文化が流れこんだインドは日本と似てる。
 だけど、文化のミクスチャーは日本が世界で一番。
 なぜなら、文化がミックスしても、それを維持するには金がかかるから」

 

『バダタワラ』は豆の粉で味付けしたジャガイモを油で揚げたインド風コロッケ。
から~いソースをつけて「いただきます♪」
うん、これもおいしい。

濃厚なマンゴーラッシーがから~いソースのお供によく合います。

 

多くの国と隣接した、大陸から来た人の、目からウロコなお話。

たなびく、スパイスの香りと、
各店が客を呼び込む怪しい日本語、
ゆるい音楽の調べ......
はためく極彩色のインド綿。

 

まだまだ食べます(笑)
『バターチキンカレー&ホウレン草とひき肉カレー + 焼きたてナン』
うん、カレーも美味いし、何よりナンが甘くて香ばしくて美味い~♪

 

いかにもインドな色柄形とマハラジャビール(笑)

 

ああ、そういえばステージに立つチャダも、
ジェロ人気に便乗しようと、再び日本に来たとかだったっけ。

 

これまた甘そうなお菓子は『ジャレビー』という名だそうで、
シロップに漬け込んだ、豆粉で出来た揚げスウィーツだとか。

で、こちらはインド料理といえば「とりあえず食っとけ」な『タンドリーチキン』
「.....結論。インド料理のチキンにはちと脂が足りない」(笑)

 

ディワリ・インはインドのお祭り。

おじさんのいうように、文化のミクスチャーはあちこちで続き、
これからも形を保ったり変えたりするのだろう。

かつては演歌を歌ったチャダが、21世紀を迎えた今。
パラパラ風ダンスを取り入れたように。
(↑でも、それもちょっと古いぞ、チャダ・笑)

 

あくまでゆるいインドのゆるキャラは、そのゆるさも半端ではない。
もはや着ぐるみでもないもの(笑)


倉庫が守った宝物  - 東西上屋倉庫~象の鼻パークへ -

2008年10月21日 00時14分50秒 | ハ~プニング!

東西上屋倉庫は.....
2008年春、象の鼻地区整備のため、解体。
ここ象の鼻地区は、修好通商条約で開かれた港の東波止場の部分。

 

横浜を愛する者なら、誰でも。

あの緑の屋根のある光景を、覚えていると思う。

 

横浜を象徴する風景は、失われる一方で。

 

意識下、無意識関わらず。

まっすぐ伸びた道の、あの突き当たりにある、あの倉庫を。

 

今はもうないあの屋根。

 

大日本帝国海軍の、
霞ヶ浦航空隊ゼロ戦格納庫に使われた資材を移築して、
1949年創業のあの建物は。

 

あなたの知ってる横浜は。

どんな横浜ですか?

 

永らく税関のそばに建ちつづけ.....

横浜の一部であり続けた。

 

あの鄙びた風景と海を

知っている我々は幸せなのかも。

 

倉庫以前に、そこに何があったかは知らないが......

あの緑の屋根が失われたとき。

心に何か穴が開いたように感じたのは、
私だけではないはずだ。

 

向こうに見える象の鼻も、こちら側も。
来年には公園となって、『屈指の夜景スポット』『デートのメッカ』となる。

 

だが.....

あの倉庫は。

 

.....が。
気になっていた跡地でぶち当たったのは、
長い時間を超えて姿を現した、明治時代の『鉄軌道』と『旋車盤』

 

やっぱり、ただ取り壊されただけではなかったと。

私は昨日知った。

 

導かれるまま目にしたのは、
ほんの数時間公開された、奇跡の光景。
チャリンコの神は再び降臨したか?)

 

再開発が予定される、通りがかった跡地で.....

素晴らしい遺物を目にして。

 

心をえぐる整備事業の中に見えた、ほんの少しの希望。

大きな発見に、いらしていた文化庁の方は、
この遺構は「おそらく、明治28年ごろのものであろう」と。
鉄軌道の幅は1067ミリ、おそらく外国製。
トロッコは二つの基軸と車輪でイギリス式。

 

あの倉庫は。

身を挺して、過去からの贈り物を守ったのだ。

静かにその身を横たえて。

 

この図でいえば(当時の様子)、見つかったのは、
ちょうど、右端の部分ではないかとのこと。

これは、トロッコを走らせるための鉄軌道と、方向転換をするための転車台。
当時は『旋車盤』と呼ばれ、人力で押したのだとか。

何より驚いたのは、この遺構.....
「押したらきちんと、当時と同じと思われるように動いた!」のだそうで、
港湾局の方によれば、これは『歴史的大発見』らしく.....
「同じようなものは多く見つかっているが、これほど状態のいいものはなかった」と。
『おそらく、重要文化財級の発見』らしく。

 

そして.....

その身は消えても、我々の心にはいつも。

あの屋根があり続けるのだと思う。

朽ちかけの色の優しさと共に。

 

大残橋に到着した船から、
この『鉄軌道』に乗せた人力トロッコで荷を乗せ運び、鉄道へ。
海の輸送とと陸の輸送の繋がる第一歩。
ちなみに今整備中の象の鼻自体は震災前の形・明治期の弓形に復元され、
今回出てきた震災前の部分も一部公開するのだとか。
発見された旋車盤があったのは地図上の×印から少し降りた部分。

旋車盤をはずしたところ。
この遺構が手付かずで残ったのは、
何より「東西上屋倉庫がそこに載っていたからだ」と港湾局の方。

これと同じようなものは、実は汐留などでも見つかっているそうだが、
「状態が酷くて残せなかった」のだと。
また、同様にこの付近で見つかったものも、水道管を通すために
手が加えられた跡があったりして、完璧な状態はここだけだったと。
「おそらく、表に出たのは関東大震災ぶりではないか」というお話。
そして、港湾局の方ははっきり「これは残します!」と。
「新しく作ろうといって作れるものじゃない。貴重なものです。だから残します」
「色を塗ったり手を加えるのではなく、そのまま皆さんに見ていただきたい」と。
ゴンザが後に聞いたところ、「硬質ガラスで覆って、今の場所に遺したい」
と、担当者の方はそうおっしゃっていたそう。
帝蚕倉庫が消えて、東西上屋倉庫も失われたけれど.....
だからこそ発見されたものがあり、守られたものもある。
何か、希望が見えた瞬間といえば、おおげさでしょうか。