庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

ヤブカンゾウ ノカンゾウ スカシユリ エゴノキ(チシャノキ)と万葉集

2019年07月16日 | 偕楽園の四季 梅、桜、萩、紅葉など
 庭のヤブカンゾウ
 庭のノカンゾウ
花期はヤブカンゾウのほうがやや早く6月から咲いています。ノカンゾウは7月に入ってから咲き始めました。
ヤブカンゾウは八重咲で、雄しべが弁化しかかったものが見られます。
カンゾウは万葉集ではわすれぐさとよばれていて、調べたところ5首で歌われていることがわかりました。

 庭のスカシユリ
海岸近くにあるスカシユリです。園芸店にあるスカシユリはこのスカシユリを片親とした交配種と思われます。
万葉集ではユリはさゆりとして出てきますがスカシユリとは別の種類かと思われます。調査不十分ですが10首にユリを見つけました。

 庭のエゴノキ
エゴノキには今年もたくさんの実がつきました。
万葉集ではやまぢさ・ちさと言うのが3首ありエゴノキと思われます。またはチシャノキではないかとも。
 庭のチシャノキの葉

 万葉集については年号令和のことからなにかと話題がおおいので、全4516首をざっと調べたところ、令和で注目の梅を詠んだ歌が121首見つかりました。
一番多いのはハギで143首見つかりました。マツは74首、地名は除いたつもりですが、一部混じっているかもしれません。タケは51首などのほか、偕楽園でよく見かけるサクラ、シダレヤナギ、ツバキ、ツツジ、フジ、クヌギ、クリ、カツラ、カシワ、シイ、カエデ、カシ、スモモ、エノキ、スギ、ヒノキ、カラタチ、アジサイ、カクレミノ、ヤドリギ、ビナンカズラ、テイカカズラ、ヤブコウジ、ヒガンバナ、ハス、ススキ、ヤブラン、ユリ、ヨメナ、クズなどなどたくさん見つかりました。
 万葉集には全部ではおおよそ175種類ちかくの植物が歌われていました。広い公園内を探せば先に挙げたほかにもあるはずです。
 梅、萩、柳、桜、松などを中心に詠まれた情景にふさわしい園内の場所を探してその歌をそれとなく表示するのも楽しいことではないでしょうか。
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ビナンカズラの雌花と雄花が咲き始めました。オニシバリの実が真っ赤に。

2019年07月16日 | 庭の花たち


ビナンカズラの花が咲き始めました。花の中心が赤色が雄花で、色がついていないのが雌花です。
庭のビナンカズラはもとは一株ですが、雄花と雌花と両方の花が咲きます。通常は雄花が先に咲いて、しばらくしてから雌花が咲くのですが、今シーズンは長い梅雨空続きのためか、同時の咲きだしです。


オニシバリの実が真っ赤に熟れました。庭には雌株だけですが、実がつきます。とはいえ雄株があったころににはもっとたくさんの実がついたので、やはり雄株があったほうが実つきがよいです。この実を蒔いて雄株を育てたいところであるが、果たして発芽するであろうか。



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