庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

ハスを発芽させてみた その7(1) 別の種を播き、成長速度の比較

2023年11月18日 | 庭の花たち

新たに別の種を3個蒔いたもの。発芽5日目の3個の成長速度を比較してみた。
これまで先に播いた種2個の発芽とその成長過程を6回ブログし、発芽21日目に葉から泡を吹くところまででした。
 先のブログとは別に蒔いた種の、10月23日現在、発芽5日目の成長状態を比較したものです。
C1とC2の芽がおおよそ15cm 
C3の芽がおおよそ5cmです。
じつは、この成長の差を比べてみたくなって、今回は別の種に、播く前に殻につける穴のあけ方を変えてみたのでした。


これは10月16日に種を播く前に、殻に空けた穴の様子です。
C1 鑢で削った後に千枚通で穴を広げた 穴サイズ中大 発芽5日目で1枚目の葉約15cm、2枚目の葉約1cm
C2 千枚通のみで穴をあけた 穴サイズ大(C1よりやや大)発芽5日目で1枚目の葉約15cm、2枚目の葉約2cmm
C3 鑢で削っただけ 穴サイズ小 発芽5日目で約5cmで、2枚目の葉はまだ見えない。成長が遅い。
   C3は穴を大きくすると、中身の胚珠を傷つける心配があり、穴を大きくできない。

次は水中に播いたときの様子です。

C1、C2  成長が早かったもの。右側の穴が見えるのがC1で、左側の穴が見えないのがC2。

C3     成長が遅かったもの。

次は播種3日目=発芽初日・発芽1日目の様子です。

手前左から C1 C2 発芽初日から明らかに成長が早い。 
右端 C3    成長が遅い。 (相互の位置関係は水中を転がしたりするので変わります。)

次は発芽2日目の様子です。

手前から C1、C1、奥がC3です。
それぞれ順調に成長していますが、やはりC3が遅れています。

次は発芽3日目の様子です。

右からC1、C2、C3の順です。
C1とC2は両者とも1枚目の葉がまもなく水面に顔を出す勢いです。2枚目の葉芽が出始めています。
   C2のほうが微妙に成長が早いようです。
C3の成長が大幅に遅れています。

次は発芽5日目ですが、C1C2ともに1枚目の葉が水面に出てきました。またC3も水面のすぐ下まで伸びてきたので、冒頭の写真のように、水中から取り出して、計測しました。

そのあとで、これまでは先に播種した種と同じ四角な水槽の中でしたが、丸いダストボックスの水中の土に植えました。

ダストボックスに入れた土は畑の土に自家製腐葉土を混ぜたものです。
その上を赤玉土で覆って、この赤玉土の中に発芽した種を埋めて、種が直接腐葉土とは接しないようにしました。

水深はC1とC2の1枚目の葉が水面に出て、C3は数日後に水面に出る程度にしました。(四角水槽の水深とほぼ同じ)

ハスを発芽させるためには、鑢で種の殻を削って、種を水に浸けたときに、殻の中に水をしみ込ませなければなりません。
水がしみ込むだけなら、種の殻がちょうど擦り切れ始めるまで削ればよいのです。確かにこれで発芽はします。
でも、ある方は穴のあけ方を工夫しているということなので、どうすればよいのか、自分で確認してみたくなったわけです。
 先に発芽させたときには、確かに大きめの穴のほうが良い芽が出てきたように思われました。
それを再確認するために、鑢で削る度合いを、より大きくしようと考えたのですが、削りすぎると、種の中身・胚珠などを傷つけてしまいます。
そこで、次のような3種類の穴をあけた種を播いてみました。
これは冒頭の写真の通りです。ここに写真を再掲しました。

C1 鑢で削って小さい穴が開いたとき、穴の周りの薄くなった殻を千枚通しで穴を大きくしたもの。 穴の大きさ中大
C2 鑢を使わずに、千枚通しの針の先で、丁寧に殻に穴をあけたもの 穴の大きさ大
C3 鑢で削っただけの小さい穴のもの  穴の大きさ小

 以上の結果、播種から発芽迄の時間はほとんど同じだったものの、
発芽後の成長速度はここに書いた通り、 穴が大のC2、穴が中大のC1、穴が小のC3の順番でした。
まだまだよくわからないことばかりであるが、穴のあけ方をさらに工夫することによっては、発芽苗がより早く、健全な成長を期待できるのかもしれません。
 種を播いてから花を咲かせるまで、うまくゆくと1年か2年で咲かせる可能性があると聞いたことがあるので、最速で花を咲かせるためには、種を播くときから工夫することが肝要であることを感じた次第です。
コメント (1)
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