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グループZAZA

「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

第4回「日の丸・君が代」問題等全国学習交流集会

2013-08-26 05:11:49 | 渡部通信
グループZAZA5名を含めて大阪からは9名が参加しました。新たなスタートと言ってよい集会になりました。渡部さんが早速その様子を報告してくださっています。


本日(8月25日)東京で、2013年「8・25全国学習交流会」開かれました。
(全国から112名の参加)

この会は、単に「日の丸・君が代」強制反対の全国学習交流会というだけではなく、安倍政権による「教育再生」と「改憲」に反対するための「全国ネットワーク」作りの第一歩という性格がありました。

集会の概要は以下のようなものでした。

(午前中)
<首都圏からの報告>
(1)最高裁判決後の都教委による新たな攻撃の段階
教職員から児童・生徒を対象にした教育内容の管理・統制攻撃の具体例が、
・「学力スタンダード」、・「生活指導統一基準(ゼロトレランス)」、
・「田無工業高校の自衛隊での宿泊防災訓練(参加生徒33人)」
(わずか33人に学校から校長他数名、都教委からも6名が参加。
宿舎には自衛隊員も宿泊。全都のモデルに?)などが報告されました。

(2)東京の「君が代」不起立処分反対闘争の報告
 ➀田中聡史さんの闘い ➁「君が代」2次訴訟 ➂3次訴訟➃再雇用拒否撤回2次訴訟 ➄河原井さん・根津さん停職取り消し裁判
   
➂の報告者は、「若い教職員たちは厳しい状況に置かれている。
私たちは現場の灯火にならなければならない」と述べました。
       
(3)神奈川 個人情報保護裁判とその後の動き(教科書採択)
報告者は、「裁判所自体『日・君』強制の応援団になっている」と述べました。

(4)千葉 森田県政「道徳教育」強制について

<全国からの報告ー第一部> 大阪
 ここでは、7人の方が報告しました。
 その中で、大阪では闘っている様々な人々が結集して8月21日に「大阪ネットワーク」が結成されたことが報告されました。また、東京の田中さんと同じ(減給2回目)ような状況に置かれ、
ているOさんの報告がありました。
 
<質疑>では、報告に対するものが主でした。

(午後)
<全国からの報告ー第二部> 北から南から
➀「日の丸・君が代」自主教研14年の歩み(北村小夜さん)
1970年~1990年の福岡伝習館闘争支援の「自主教研」が前身としてあり、
1999年の「日・君」法制化とピアノ処分による危機感の中2000年1月に再生、日教組全国教研開催地で毎年取り組まれ、全国の闘う仲間を結びつけてきました。
➁新潟 「闘いは組合依存ではダメ」と強調されました。
➂愛知 川村たかし名古屋市長と藤岡信勝の結びつきなどについて
➃兵庫 尼崎市の「日・君」条例制定と職場での闘い
➄福岡 現場で見られる教育介入、職場統制は「日・君」強制という形で始まった。放送室から降りて不起立した。
その他、以下の文書報告がありました。
・宮城:誇り高く生きることをあきらめません
・静岡:わたしたちは君が代を歌いません 斉唱中はすわります
・香川県:不起立闘争や教育をめぐる現状と課題 
・北九州:「日の丸・君が代」強制反対の状況

<全国ネットワークの提起>(愛知・小野さん)
 5つの柱として
➀「日の丸・君が代」強制に対する闘い
➁改憲と連動した「教育再生」=第二の教育基本法改悪に対する闘い
➂安倍政権の改憲・集団的自衛権行使などとの闘いと市民運動との連携
➃原発再稼働・原発輸出などの運動との連携
➄子どもの人権侵害、様々な人権侵害との闘い
さらに、
・新しいメーリングリスト、・ワーキンググループプロジェクトチーム、
・全国合宿、・「確認事項」など、
が「たたき台」として提案されました。

<質疑>では、多くの意見が出されました。
その中では次のようなものもありました。
「参議院選挙で吉良さん、山本さんが当選した。
若い人たちが動いた。特徴は『明るい』、『軽い』ということだ。若い人たちは失うものは何もない。
60代くらいの人々はセクト主義が強い。自己変革を!」        

<討議のまとめと今後の課題>(東京の青木さん)
 10年前、東京で「10・23通達」が出され、政治権力の教育内容への介入だった。
 今、闘いの現場は東京から、大阪、神奈川へと広がった。
 安倍は戦後民主教育を壊し、教育でのファシズム体制づくりを進めている。
 こうした状況と本日の討議を踏まえ、
➀全国各地での「日・君」裁判情報を交換し、勝利へ!
➁懲戒処分・分限免職を跳ね除ける闘いを!
➂安倍「教育再生」「改憲」に対抗する新しい「全国ネットワーク」に結集を!
➃来年も交流集会を!大阪での全国集会(来年2月11日)にも結集を!
なお、「全国ネットワーク」準備委員を募ります。

以上の内容を見ていただけばわかるように、今回、現在「日・君」強制反対闘争に取り組んでいる全国の仲間たちのかなり多くの部分が結集しました。
そして、現情勢下での「日・君」強制反対闘争の意義(改憲反対闘争の重要な一翼)をも深めることができたと思います。

困難な中ではありますが、「全国ネットワーク」結成への第一歩を確かに
踏み出した2013年『8・25全国学習交流会』だったと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
終了後、交流会が35人の参加で開かれ、盛り上がりました。

ここでは東京と大阪から
「千の風邪になって」、「ウルトラ・セブン」の<替え歌>も飛び出しました。次回紹介します。

明日(8月26日)は、「文科省交渉」「最高裁要請」「報告集会」です。
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我らが期待の弁護士、テレビ出演!

2013-08-25 08:40:03 | 
本日(8月25日)深夜、我らが大阪「君が代」不起立処分人事委員会不服申立弁護団期待の南弁護士、吉田弁護士が毎日放送「映像13」に出演されます。関西地方の方、お見逃しなく!

http://www.mbs.jp/eizou/sp/

8月25日(日) 25時15分~26時15分

弁護士“夫夫”
今年、大阪で同性婚カップルの弁護士が、法律事務所立ち上げました。南和行弁護士と吉田昌史弁護士は、新婚2年目。「声をあげられない人に寄り添いたい」と毎日、駆け回っています。同性愛など性的少数者は人口の約5%という調査がありますが、社会の偏見から吉田さんは両親が亡くなるまで、南さんは父親を失うまで周囲にカミングアウトできませんでした。生きやすい社会を目指し、奮闘する同性婚カップルの思いを見つめました。


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第4回「日の丸・君が代」問題等2013全国学習交流会

2013-08-24 20:15:11 | 集会案内
いよいよ明日です!グループZAZA11名のうち5名が参加します。

明日から『8・25全国学習交流会』が開かれます。多くの方々の参加を期待しています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    
    全国から集う!全国で闘う!

第4回「日の丸・君が代」問題等2013全国学習交流会


8月25日(日)・26日(月)
25日(日) 学習交流集会( 夜 交流集会)
26日(月) 文科省交渉・ 最高裁要請行動

<場所> 日比谷図書文化館地下ホール
<内容> 8/25(日〉
  ・学習際交流集会
  10時 開場
  10時20分~ 12時30分
    Ⅰ 関東からの報告
    Ⅱ 全国からの報告
  13時 30分~16時 30分
    Ⅲ 討論
 ・全国ネットワーク作りに向けて
 ・「日の丸・君が代」問題等の状況と反対の闘い、
17時00分~19時30分
 ・交流集会 日比谷グリーンサロン(会費3000円程度)

 8 /26 (月)
・文科省交渉 (10時 衆議院第2議員会館前集合)
・最高裁要請行動 (14時 最高裁東門集合)
<資料代> 500円
<主催>「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会実行委員会
<連絡先>永井英俊(090-7015-3344)、根津公子(090-3543-8743)
      河原井純子(FAX:0426-65-1763)、渡部秀清(080-5672-1735)
( 呼びかけ団体)
 「日の丸・君が代J強制反対予防訴訟をひきつぐ会、
 再雇用拒否撤回第二次訴訟団、「君が代」 強制解雇裁判をひきつぐ会、
 東京・教育の自由裁判をすすめる会、「君が代j 不当処分撤回を求める会、
 河原井さん・根津さんらの「君が代」 解雇をさせない合、
 東京都障害児学校労働組合、アイム8 9東京教育労働者組合、
 「日の丸・君が代」強制に反対し子どもと教育を守る会( 都教組八王子支部) 、
 板橋高校卒業式事件から「表現の自由J をめざす会、
 「日の丸・君が代」 法制化と強制に反対する神奈川の会、
 千葉高教組「日の丸・君が代」対策委員会、(以上 12団)


(賛同団体)(以下16団体+7団体=23団体) <8月22日現在>
 「日の丸・4君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会、
 「日の丸・君が代」の強制者を告訴・告発する会、
 東京の教育破壊を考える会、
 奥野さんを支える叫ぶ石の会(大阪)、
 グループZAZA(大阪)、
 門真3中への「君が代」処分をただす会(大阪)
 千葉高教組市川支部「ひょうたん島研究会」
 町田市公立学校教職員組合、
 都教委包囲・首都圏ネット
 人権NGO言論・表現の自由を守る会
 八王子市教職員組合
 谷川さんの再任用不採用を撤回させる会
 多摩島嶼教職員組合
 関西合同労組
 私たちは黙らない!2・11全国集会実行委員会・大阪
(賛同個人) 116名 <8月22日現在>

<集会賛同の手続き方法>
・賛同金は、団体一口 2000円、個人一口 1000円です。
 ア、郵便振替にてお申し込み下さい。
  ・口座番号は 00110-5-449424、
   加入者名は「全国学習・交流集会Jです。
  ・通信欄に、全国学習・交流集会賛同金および
   氏名の公表の可否を書き添えて下さい。
 イ、以下にご記入の上、実行委員にお渡し下さい。

ーーーーーーーーーーーーー切り取り線ーーーーーーーーーーーーーーーーー
● 2013「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会に賛同します。
賛同金:( )口( )円
<個人> 氏名( ) 氏名公表:可・不可
      TEL( )
<団体> 団体名( ) 団体名公表:可・不可
      代表者( ) TEL( )
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根津公子の都教委傍聴記

2013-08-24 15:31:36 | レイバーネット
根津公子の東京都教委傍聴記を掲載します。

8月22日に開かれた都教育委員会定例会を傍聴しての報告です。

■またもや、意見表明をしない教育委員たち それを指摘した私には「退場」命令■

 高校教科書採択が議題にあがっていたからであろう、傍聴希望者は定員の20人を上回る25人。「場所はあるのだから、全員傍聴させてほしい」と何人もが要求したが、都教委の担当者はそれを無視し、25枚の番号カードから20枚を選んで張り出し、そこから外れた5人には資料を渡さず、必然的に傍聴から外した。

 定例会の冒頭、木村教育委員長は、「前回、前々回、議事を妨害する行為が行われ、私から退場を命じた。今日もそういうことがあったら、退場を命じ、法的措置をとります」と言った。

 議題の�は、「都立小中高一貫教育校基本構造検討委員会まとめについて」の中間報告。「理数を中心に、世界に伍して活躍できる人間を育成するため」に、6・3・3制ではなく4・4・4制の都立小中校一貫校を2017年に1校作る。入学と進学の際には選抜を実施し、進学の際には、他校からの募集もするのだという。
 
 エリートをつくるために、激しい競争に勝ち残る子どもと落伍する子どもを作り続ける学校。考えただけでも背筋が寒くなる。東京新聞によると、これも、猪瀬都知事の提唱とのこと。

 この報告については、各教育委員から疑問が多数出された。「理数の授業時間を多くするために、どこを削るのか」(内館教育委員)、「法令との関係で難しいのでは」(竹花教育委員)、「小学生の段階で理数系を選んでも、進路変更が出る可能性
がある。そういう子どもへの配慮はあるのか」(山口教育委員)、「教員免許の問題は大丈夫なのか」(乙武教育委員)、「義務教育9年との関係は説明が必要だろう」
(木村教育委員長)。

こうした疑問には頷けたが、竹花委員の次のメリット発言には、唖然とした。
「現状では小中学校は区市町村教委があるので都教委が直接手を出すことはできなかったが、都立小中高一貫校ならば、それができる」(趣旨)。
以前の定例会で2回ほど、例えば、都教委主催の会議への出席状況が悪い、都教委の思うように動かない区市町村教委がある、という発言を竹花教育委員がしたのを私は思い出していた。私たちから見れば、都教委の言いなりの区市町村教委なのに、竹花委員から見れば、都教委への忠誠度が足りないということか。どこまで求めても、気
が済まないのだろうか。


議題の�は、高校教科書採択について。実教出版「高校日本史A」「高校日本史B」の、国旗国歌に関する記述は、「都教委の方針と異なるものであり、都立高校で使用する教科書としては適切ではない」と都教委「見解」を出したことで、各学校が「選
定」した日本史に、実教出版のそれはゼロ。これを採択するという。

この議題の中で、「見解」の撤回と謝罪を求める請願が、前回の定例会以降、101件も出されたことが報告された。全国から出されている。そして、その請願に対し、前回と同じように、撤回も謝罪もせずに、「都教委の考え方と異なるものであり、…
教科書としては適切ではない」。だから、「『見解』を議決した」のだと居直るだけの回答をすると木村委員長。
それに対し竹花委員、「この通り出してもらって結構」と言った。その言葉を受けて木村委員長、「ではいいですね」で議事終了とするつもりのようだった。

冗談じゃない! 私は、「委員の皆さん、意見を表明すべきでしょう。それが教育委員の仕事でしょう。意見を聞かせてください」「竹花委員は結構と発言したけれど、理由の説明がまだです」と叫んだ。しかし、一人として発言はしない。木村委員長は、「退場」「法的措置」を繰り返す。挙句、傍聴者の監視役の総務部職員によって
私は退場させられた。

私は教育委員の人たちに、「見解」に反対しろと言っているのではない。教育委員は定例会で論議し、議決することを職務とするのであるから、その任を果たせと言っているのだ。黙っていては、任が果たせないと言っているのだ。司会進行役を兼ねる木村委員長の議事運営が間違っていると言っているのだ。

6月7日付「週刊金曜日」(946号)の、「抵抗人名録」は山口香さんを取り上げている。そこに、「週刊金曜日」2008年8月1日号に掲載されたという、山口さんの次のことばがあり、目を奪われた。
「発言しちゃいけないのかなと思っている方はたくさんいると思います。モノを言わない流れが、そのことが戦争になってしまったり、独裁者をつくったりします。そう考えると、発言しないことは罪なんです。」と。まったく、その通りだ。

ならば、山口委員、教育委員会定例会では、どうしてモノを言わないのですか。それは罪ではないのですか。答えてほしい。この件で、山口さんにメールを出そう。4月に出した時のように、返事はなくても。

都教委及び教育委員たちの暴走を監視し、暴いていく必要性を、毎回の傍聴で痛感する。

退場させられて廊下にいると、会場から「こんな教育委員会はいらないよ」など、何人かの大きな声が聞こえてきた。その時の会場内の様子を一緒に傍聴していた友人が他のMLに流したので、それを借りて、以下に転載します。
   
        ◇◇◇ ◇◇◇  ◇◇◇ ◇◇◇ 

「教科書採択の後、最後に竹花委員が『最近、教育委員会のあり方が問題にされており、教育委員会は決定機関ではなく、教育長の監視機関のようなものになろうとしている。しかし、教育委員は専門的知識もあり、中立の立場で仕事をやっているから、そうならないように中教審の方によく言ってもらいたい』というようなことを述べ、
定例会は終了しました。
そこで私は、大声で次のように抗議しました。『竹花さん、何が中立ですか。あなたたちのやっていることは全く中立ではない。自分たちに都合の悪いことは排除する。これでどこが中立なのだ。どこが公正なのだ。
(全柔連の新監事・山口香氏も都教育委員として会議に参加していましたので)教育委員会の体質は全柔連と同じだ。いくら批判されても改善しようとしない。』他の傍聴者たちも様々に野次りました。すると、竹花委員は、よほど頭にきたのか、『名前を言え』と言ってきました。私は再度強く、『都教委は中立でも何でもない。あなたたちは恥知らずだ』と述べ、
仲間と一緒に退場しました。」


↑今年新教育委員に任命された山口香さん(4/3の任命式・右)
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これが東京都教委か!情けない!

2013-08-23 23:02:48 | 渡部通信
渡部さんからのメールを紹介します。都教委の実態がよくわかります。

本日(8月22日)、
<河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会>は
早朝都庁前チラシ撒きをしました。12人参加、約450枚。

チラシの内容は、
・「この国はどこに行こうとしているのか」
・「都教委は東京の子どもたちをどこに連れて行くのか」
・「教育委員会定例会を傍聴して」
というものでした。

その後、都教委定例会傍聴に5人で参加しました。20人の傍聴席に25人が集まり抽選となりましたが、5人は入れました。

定例会では最初に「都立小中高一貫教育校基本構想検討委員会中間まとめ」が報告されました。

それは、「自民党教育再生実行本部」第2次提言案の中の「5歳から義務教育(5・4・4制)大学入試到達度テスト新設」の先取り具体化とも言えるものでした。

簡単に概要を紹介します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<基本的な考え方>
 理数を中心に、世界に伍して活躍できる人間を育成するため、児童・生徒一人一人の潜在能力を最大限引き出す新たな教育モデルを構築する。

<教育理念>
 理数を中心に、一人一人の資質や能力を発見し伸長させ、世界に伍して活躍し貢献できる人間を育成する。(以下略)

<教育課程>
 児童・生徒の発達段階を踏まえた系統的・継続的な教育課程を、4年ごとのまとまりで編成する。
 [基礎期(小1~小4)]・[拡充期(小5~中2)]・[発展期(中3~高3]
 〇編成の基本的な考え方
・理数系教科等を重視する
・自ら考え、判断し、表現する活動を十分に取り入れる
・発達段階や学習状況に応じた学習方法や体験活動を取り入れる
・伝統・文化に触れたり、地域に関わったりする活動を取り入れる
〇大学等の教育資源を活用した、連続性のある連携

<基本的な枠組み>
〇設置形態 都立小学校を新設、既存の都立中高一貫教育校を改編
〇設置規模 小学校:都内小学校の平均学級数(約14)や標準学級数(12~18)を考慮し、学級数を決定
中・高校:中高一貫教育校の学級数(24)を基本
〇入学・進学 ・適性検査等による選抜を実施
・進学の際に選抜を実施
〇他校からの募集 理数に興味関心の強い児童・生徒に入学の機会を与えため、他の学校からの入学者を募集
〇実施時期 進学の際の選抜・他校からの募集は、全ての区切り(4⇒4⇒4)で実施するかは検討
<設置場所候補及び開講目標年度>
〇設置場所候補 
・旧都立芸術高等学校跡(駒場) 
小学校1~4年
・都立武蔵高等学校・同校附属中学校(武蔵境)
小学校5~6年、中学校・高校
〇開校目標 2017年度
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この学校は、「児童・生徒一人一人の潜在能力を最大限引き出す」などと述べていますが、決して全都の生徒一人一人を対象にしたわけではありません。この学校は全都でたった一校なのです。

また、「理数系」に優れた子どもたちを選抜して(しかも場合によっては4年ごとに)競い合わせ、あくまでも「技術エリート」を養成するための学校です。

しかも社会的視野の狭い、権力者にいいように使われる「技術エリート」です。戦前・戦中で言えば、零戦や戦艦大和を作り、731部隊で働いた「技術エリート」たちのようなものです。

そのことは、「世界に伍して活躍できる人間」と言いながら、
<教育課程>の「〇編成の基本的な考え方」を見ればよくわかります。
そこには、「世界的な視野」などはありません。その代わり、
「・伝統・文化に触れたり、地域に関わったりする活動を取り入れる」
としか述べてありません。視野の狭さがわかろうというものです。

また、そこには「・自ら考え、判断し、表現する活動を十分に取り入れる」などと述べてありますが、これは「悪い冗談」です。
都教委はこれと正反対のことばかりやっているのですから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

本日の定例会の議題では、
「来年度都立高校用教科書採択」がありました。
事務局から、「実教出版日本史を選択した学校はゼロです」という提案なされ、傍聴席から不満の声があげられましたが、何の論議もないまま可決されようとしました。

その時、傍聴席にいた根津さんが、
「委員たちは意見を言いなさいよ」と、強く、何度も抗議しました。
それに対し、議長の木村教育委員長は、「退場を命じる。さもなければ法的措置をとる」と述べました。

都教委の職員と警備員たちが入ってきて根津さんを部屋から追い出そうとしました。しかし、根津さんはあくまでも「委員たちは意見を言いなさいよ」と抗議し座り込み、しばらく騒然としました。結局根津さんは職員と警備の人たちに退場させられました。

教科書採択の後、最後に竹花委員が
「最近、教育委員会のあり方が問題にされており、教育委員会は決定機関ではなく、教育長の監視機関のようなものになろうとしている。しかし、教育委員は専門的知識もあり、中立の立場で仕事をやっているから、そうならないように中教審の方によく言ってもらいたい」というようなことを述べ、定例会は終了しました。

そこで私は、大声で次のように抗議しました。「竹花さん、何が中立ですか。あなたたちのやっていることは全く中立ではない。自分たちに都合の悪いことは排除する。これでどこが中立なのだ。どこが公正なのだ。
(全柔連の新監事・山口香氏も都教育委員として会議に参加していましたので)教育委員会の体質は全柔連と同じだ。いくら批判されても改善しようとしない。」

他の傍聴者たちも様々に野次りました。

すると、竹花委員は、よほど頭にきたのか、「名前を言え」と言ってきました。私は再度強く、「都教委は中立でも何でもない。あなたたちは恥知らずだ」と述べ、仲間と一緒に退場しました。部屋の外にいた根津さんは、
「みんなの声が聞こえていた」と言っていました。

根津さんの感想も別途紹介します。(続く)

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