立山日和。

立山連峰の山々を眺め富山県内を徘徊する日々を綴ったフォト日記。2014.11.3.までは友人の中国旅を毎日掲載した。

米騒動(1)・・・水橋の「おかか」から始まった

2007年04月24日 | Zenblog
 第一次世界大戦後の好景気で生まれた成金が、米相場への投機に手を染めシベリア出兵の動きとも重なって、凶作でもないのに米の値上がりは急速で3年で倍に、やがて3倍になっていきました。夫が遠くに出る漁師の家のお母(オカカ)たちは、富山の米を積み出す女仲仕をしたりしていましたが、家族に食べさせる米に極端に窮していました。貧富の格差が生み出した貧窮です。
 1918(大正7)年7月、お母たちは水橋の「あばればば」と呼ばれた水上ノブをまとめ役として米穀店へおしかけ「米をよそへやらんといてくだはれ」「米を安う売っとくなはれ」と嘆願しました。やがて、滑川、魚津、岩瀬、生地、宮崎と富山湾沿岸に広がっていきました。警察が介入して解散させていましたが、滑川では、実力で米の積み込みを阻止したりもしました。やがて、石動や小矢部の内陸部にも波及しました。これが富山での「米騒動」の始まりです。この写真の場所が、お母たちが働いていた「はしけ場」です。ここまで米を運んで小舟(艀ハシケ)に乗せて沖で待つ汽船に積み込んでいました。

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我が家愛用の清水・・・黒部川扇状地湧水群(3)

2007年04月23日 | Zenblog
 黒部川を渡って入善町に入ると、そこにも同じ黒部川の伏流水が噴き出ています。場所場所によって、たとえ隣にあっても水の味は不思議に異なります。
 我が家の飲み水のために汲みに行くところは、この入善町の道路沿いの「高瀬」というところです。我々には最もまろやかで飲みやすい水です。この入善町には、海洋深層水(海面から300メートル以下の深海の水)を供給してくれる施設もあり、ありがたいところです。先日のチューリップの写真のいくつかは、入善町のチューリップ畑のものです。

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小さな水車がくるくると・・・黒部川扇状地湧水群(2)

2007年04月23日 | Zenblog
 生地にはこんな清水(ショウズ)もありました。水の流れていく先に、小さな水車がくるくると回っていました。たしか標識に「絹のしょうじ」と書いてありました。町の中にこういう清水が点在していて、それが人々の生活を豊かなものにしているのです。住むのにうらやましい場所の一つですね。ああそうそう、酒造会社のなかに湧水があって、それで酒造りをしているところもありました。

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こんこんと湧く清水・・・黒部川扇状地湧水群(1)

2007年04月23日 | Zenblog
 黒部市生地(いくじ)と言えば、生地漁港があり富山湾を眺め渡すのに最も良い場所です。そして、黒部川の水が扇状地の砂れき層に浸透し(伏流水)、湧水や自噴水として扇状地の各所で湧き出しています。つまり、この町のあちこちの清水(ショウズ)と呼ばれる水場は、この水が噴き出したものなのです。
 共同の場所で、一番上は飲み水をとる、次は野菜・果物を冷やす、次は食べ物を洗う、そして下の方で洗濯をするという風に使われています。みんなで掃除をしたり管理します。清潔で美しく管理されています。それぞれに名前がついています。
 この写真の場所は、「清水庵の清水」と呼ばれています。海のすぐ近くで、清冽きわまりない豊かな水がどんどん流れていて、それが日本名水百選の一つであるというのが実に不思議です。

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水芭蕉そして剱岳

2007年04月22日 | Zenblog
 水芭蕉が群れをなして咲いている向こうを見上げると、剱岳が白く輝いていました。ほかにだれも見る人がいないのが、もったいないような景色でした。

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水芭蕉が咲いていた

2007年04月22日 | Zenblog
 20日フェーン現象で、暑くて快晴でした。剱岳の下の馬場島に向かって走りましたが、伊折まで来たら「冬期間 閉鎖中」の看板がありましたが、道路は通れるようになっていました。ただし「工事関係車以外は通行禁止」の標識、それをそろりと抜けて抜き足差し足の気分で「剱青少年研修センター」まで入らせてもらいました。
 桜やコブシが、人がいなくてもしきりに咲いているという感じ、少しあたりを散歩して帰ろうとしたら、センターの裏の日陰のあたりに白い花が見えました。水芭蕉が、ひとしれず咲いていました。初夏の花のはずですが、水のこんこんと流れる横で、まぎれもなく水芭蕉がいくつも花を開かせていました。

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まだまだ浅い春 ・・・ 剱岳を望む

2007年04月22日 | Zenblog
 20日、馬場島への道の途中にある橋から剱岳を望みました。木々からやっと新芽が出始めたばかりです。風景全体が淡い緑をやっと迎えかけています。
 風景からはまだ少し寒い感じがしますが、当日はフェーン現象のため寒くは感じませんでした。この淡い景色を水彩で描いている人がいて、「暖かくていいですね」と声を掛け合いました。

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ホタルイカ漁 ・・・ 神秘の光

2007年04月22日 | Zenblog
 滑川では、昨日今日とホタルイカ祭りが催されています。ホタルイカのシーズンに入りました。
 水橋・滑川では漁船が定置網をめがけて、暗いうちに出港大小の漁船で囲んで網ですくい上げます。ホタルイカは刺激を受けると幻想的な青い光りを発します。それでホタルイカと称されるのです。産卵のため深海から上がってきたところを捕えられます。(写真は朝日新聞より)
 人間がホタルイカを食べるようになって、まだ100年とは経っていません。以前は不気味な光りを発する気味の悪いものとして肥料にしかなりませんでした。滑川の助役・城戸與吉郎が蛍の研究家を招いて「ホタルイカ」と命名し、北陸線の開通にあわせて「しんきろう」とともに大々的に宣伝したのが始まりでした。
 茹でたのも、缶詰も、刺身もけっこうおいしいですよ。

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富山の春はチューリップ(8)・・・「スプリングソング」

2007年04月21日 | Zenblog
 赤いチューリップの代表です。「スプリングソング」とは、もうそのものずばりで言うことはありません。本来チューリップというと、まず赤のイメージが湧いてくるぐらいで、赤色がなくてはチューリップ畑もさまになりません。最も重要な色ですね。

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富山の春はチューリップ(7)・・・「白雲」

2007年04月21日 | Zenblog
 白いチューリップの代表です。「白雲」の名のように、ふわっとした白い雲のような感触を与えてくれそうです。白い色もチューリップのなかでは、なかなか好まれる色のようです。
 今回発表された新品種「春天使」も、白色系で、短めの茎や丈夫な葉が特徴で、22年かけて開発されたものです。

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富山の春はチューリップ(6) ・・・ 「黄小町」

2007年04月21日 | Zenblog
 富山の黄色いチューリップの代表は「黄小町」です。この一年間チューリップのキャンペーンレディーになる女性が着るコスチュームも、この「黄小町」の黄色からとったものだそうです。
 今、花盛りのチューリップ畑も黄色がかなり多いですが、ほとんどはこの「黄小町」という代表的な品種です。鮮やかな黄色がすばらしい。

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富山の春はチューリップ(5)・・・水野豊造さんが風を吹かせた

2007年04月21日 | Zenblog
 Jing Shangさんがコメントに書いてくれた「ネットで得た情報に依れば、富山のチューリップの栽培は東砺波郡庄下村(現在の砺波市)の水野豊造(みずのぶんぞう1898~1968)さんたちが、大正7年(1918年)に始め、そこは冬は積雪のある寒冷地帯で水稲単作しか出来ず、水田を有効に活用して農業所得を確保できる作物としてチューリップの導入がトライされたのが始まりのようです。そして、それが成功する背景として富山県には、チューリップの生育に適した気温、日照時間、肥沃な土地、豊富で良質な水等の自然の恵みがあったようです。」が、富山におけるチューリップ栽培の由来です。ぶんぞうさんは、「米作り」と「出稼ぎ」の富山に新しい風を吹かせました。それが、今は「富山の風」です。
 約90年前、1918年といえば、水橋・魚津などから「米騒動」が始まり、全国に拡大した年です。シベリア出兵と不況のなか、農民も漁民も出稼ぎもしながら生活難にあえいでいました。ぶんぞうさんは、このころにチューリップ栽培を始めました。とくにアメリカへの輸出用の球根栽培です。
 第二次大戦中は壊滅状態となり、戦後再び生産復興にも、彼は力を注ぎました。品種改良と生産拡大、海外・国内市場の開拓と、発展を続けています。富山の球根は、富山で買ってもオランダ産より高いです。世界的に高い評価を得ているということです。たくさん植えたいときは、私はやむをえずオランダ産を買います。

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富山の春はチューリップ(4)・・・球根栽培のため花を摘む

2007年04月21日 | Zenblog
 最初、チューリップ畑を見に行ったときはびっくりしました。農家のおばさんが、チューリップの花を首のところでどんどん千切っていくではありませんか。聞けば、球根を育てるためにはこうしなければならないとのことで、やっと納得しました。
 花が開くと、じきに摘花機という大きなどんどん花を摘み取る機械が進んでいって、花があっという間になくなっていくのです。それでも残った花は、手で摘み取ること(「花こぎ」というそうです)になります。花の命の短さを思いますが、地中の球根を立派に育てるためには必要なことなのです。したがって、チューリップ畑の花の絨毯を見ようとしても、一瞬のタイミングを外してしまうと花のなくなった畑しか見られません。

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富山の春はチューリップ(3) ・・・ 空気感

2007年04月20日 | Zenblog
 まだ白い北アルプスをバックに、色鮮やかなチューリップのじゅうたんを写したいと思いましたが、雲が低く、その願いはかないませんでした。
 やや空が暗いめにもかかわらず、チューリップのじゆうたんの鮮やかさはすばらしいものです。この地でチューリップを栽培しようとしたした人は、よほど発想の転換を得意とした人ではなかったのかなどと想像しました。その土地の持っている雰囲気というか空気感を完全にぶち破った感があります。そしてまったく新しい、そしてかえってふさわしく感じられるような空気を創り出してしまったのですね。感心しました。

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富山の春はチューリップ(2) ・・・ 白雪姫

2007年04月20日 | Zenblog
 少しクリームがかったこの白いチューリップは「白雪姫」といいます。
 雪のように白い白雪姫は、魔法使いに化けた継母に毒リンゴを食べさせられ、殺されかけますが7人の小人たちに助けられ、王子の愛によって生き返るというお話。真っ白ではありませんが、ほんのり黄色がかったその色が小人や王子の思いを表わしているのかもしれません。
 突拍子もない妄想かもしれませんが、人類の理想を示す憲法九条が、やがて毒リンゴを食べさせられる日が来ることを、ふと考えてしまいました。

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