今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

K君のバイオリン発表会

2014-10-02 08:36:20 | 

三度目になる次女家の孫息子、K君のバイオリン発表会が先々週の土曜日に催されました。

でも私が、発表会場に足を運ぶのは、今回が初めてです。

今となっては思い出せませんが、余程のやんごとなき事情があったに違いありません。

孫の晴れ舞台は、できるだけ見たいと願っている私ですから。

日頃以上に、その子たちの目覚ましい成長を見届けられる場所ですもの。

無にするのは、余りにもったいない、と思っています

 

長女家のさっちゃんのピアノ発表会には、ブーケ持参でいつも出かけました。

けれど、男の子に花束は如何なものか、と迷っているうちに、ホールに到着。

 何と、ついたのは、開演時間のの45分ほど前。

年を取ると、自分の判断に自信が持てず、何事もかなりの余裕をもって行動するのが癖になってしまったようです

小さなホールに、観客は、まだら。

早い到着に、少々驚いた様子で、次女家族が私を歓迎してくれました。

その内に、大変なクラシック通のご義父さまもお見えになりました。

 

演奏会の前に記念撮影

 

しばらく待って、いよいよ発表会の幕が開きました。

なんてずいぶん大袈裟な言い回しですが、ホールは、実にこじんまりして、我が家の居間とほとんど変わらない面積です。

何と司会をされた恰幅のいいモダンな雰囲気の男性は、K君の先生のご主人様でいらっしゃるとの事。

そして、ご職業がマジシャンと伺い、意外な組み合わせのご夫婦に、私は新鮮な感動を覚えました。

 

そのようなご職業でいらっしゃるせいでしょう。

私がホールのエントランスに足を踏み入れるなり、垢抜けた服装をしたその方が、満面に笑みをたたえ、実にソフトな温かい態度で、私を迎えて下さいました。

「生徒さんのお名前は?」

と、尋ねられましたので

「Kの祖母です。いつもお世話になっております」

と私はお応えしました。

 

 

いよいよ開演し、生徒さんが日頃の成果を発表する晴れ舞台となりました。

バイオリンは、ピアノと異なり、美しい音が単純には出てくれない楽器ですね~

まだお稽古を始めて間もない方の演奏が始まりましたが・・・・・・

大人の演奏者でも、時に聴く側がハラハラしてしまうような雰囲気です。

曲を弾き終わると、私まで何だかほっとしてしまい、温かな拍手を精いっぱい送りました。

 

その点、小4のK君の演奏は、なかなかのもので、二曲のうち、一曲は、楽譜なしで演奏しました。

曲目は、コンチェルト2番第3楽章、コンチェルト5番第1楽章ともにザイツの曲でした。

始める前の落ち着いた態度から、自信が読み取れたばぁばでしたが、一時はスランプで、練習に行きたがらない時期もあったようです。

お稽古は何事も、そのような時を乗り越えて初めて、成果をつかむことができるものですね。

ゆえに、その喜びには、親子で格別のものがあるに違いありません。

 

 

K君の演奏終了後、数名の方が日頃の成果を発表し、プログラムの前半が終わりました。

後半は、聴きごたえが一層ある弾き手の方々の登場のようでした。

ですから、その場に最後までいて、音楽を楽しませて頂きたいのは山々でしたが、入院中の夫のもとにも出かける予定もあり、前半のみで、そのホールを後にしました。

 

ホールを出るとき、見送ってくださった先生のご主人様に、

「音楽のみならず、素晴らしい話術も心行くまで楽しませていただき、有難うございました」

と私は、お礼を申し上げました。

 

さすがにマジシャンですね~

プロのエンターティナーは、巧みな話術も備わって、見る人の心を打つものなのでしょう。

ふと、私の旦那さまが、魅力的な話し手で常に周りを笑わせる人だったら、人生は数倍楽しかったかもしれない、なんて思ってしまいました。

むろん、私にもそんな才能はありませんけれどね。

 

 

バイオリンの発表会の話題でしたのに、お話がそれてきました。

元に戻して、バイオリンについての私の若い頃の思い出話を少しさせていただきますね。

 

マジシャンの司会者の方が、バイオリンの音色について、一言、演奏会の途中に語られたことがありました。

「バイオリンの波長は、人の声にとてもよく似ているのですよ」と。

その言葉は、私なりにとてもよく理解できました。

 

クラシック通では全くない私ですが、楽器のなかでは、哀愁を帯びたバイオリンの音色が、私は一番好きでしたから。

人の琴線にこれほど沁みる旋律はは他にはない、と。

ですから波長がほぼ同じと伺い、心から納得できた私です。

 

私がバイオリンの音色が好きな訳には、高校生の頃の忘れ得ぬ思い出があります。

その頃、私が最初に手にしたクラシックのレコードが、チャイコフスキーとメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲と、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番でした。

この曲たちは、その後の私の人生に常に付き添い、私の心はいかに潤してくれたか分かりません。

 

実は、クラシックに目覚めるきっかけを作ってくれたのが、お隣の旧安田火災の寮におられた若い社員さんでした。

大きな個人の邸宅が、ある日、突然社宅になったのですが。

浅黒い肌をしたなかなかのハンサム青年でお名前は渡辺さん。

山好きで、クラシック愛好者でいらっしゃいました。

柳川さん、という方とご一緒に、時々実家に遊びに見えたものです。

 

その方が、新しい高価なステレオを購入されたとかで、私をお部屋に招いて、音楽を聴かせて下さったのです。

その時、聞いた音楽が、メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲でした。

 

その美しい、旋律にいっぺんに虜になってしまった私です。

突然クラシック音楽に開眼。

両親にねだって、立派なステレオを買ってもらいました。

レコード付の音楽全集までも。

 

私の実家は、祖父がイギリスへ数年間留学し、帰国後に建てたものでした。

ですから日本家屋ながら、斬新な設計で、台所が広く、特に玄関の横に据えられた洋間は、三角屋根のとても高い天井でした。

ゆえに、そのころの建物にしては、音響効果が抜群。

そこで聞いたクラシックの旋律は、若い私の心にも染み入り、とても心打たれました。

 

今も、忘れられない良き思い出です。

その時に、幾度も聴き入ったのが、このバイオリン協奏曲でしたから、バイオリンの音色には特別な思いがあるのかもしれません。

 

でもその割には、今クラシック音楽からは掛け離れた生活を送っています。

我が家の居間には音響機器を収める棚があり、天井には二部屋、ボースのスピーカーがはめ込まれています。

しかしその棚は、今は雑貨品を入れる収納棚に。

その後買った小さなビクターの音響機器も故障中です。

何だかわが身の文化的でなくなった生活を、このブログを綴りながら猛省中・・・・・・

 

今日の反省を契機にして、秋の芸術をもっと楽しみたいものですね~

今秋も、興味ある絵画の展覧会が目白押しで、すでに開催中のものもあるようです。

思い願うだけでなく、行動に移さなくては・・・・・・

さてさて、忙しくとも、文化的なもう少し高尚な生活に、わが暮らしを変貌させることが、私は果たしてできるでしょうか。

 

ブログ綴りの時間制限、8時を過ぎてしまいました。

時間に余裕ができましたら、写真をもう少し載せ、丁寧に推敲をしたいものです。

今日も皆様、良き1日をお過ごしになられますように♪

 

        

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