今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

娘のご義母様たち

2014-10-15 06:57:53 | 家族

娘たちが他家に嫁いでから、すでに十数年が経過しました。

先日、近所の仲良しさん達と、数か月ぶりに昼食を共にし、おしゃべりに花を咲かせました。

その友人のお一人Fさんは、まだ50代で私より一回りお若い方です。

私が年上ということもあり、人生経験を参考にしたいと思われるのでしょう。

とても信頼して下さっているのが、よく分かります。

私も同様で、その方の存在を心強く感じ、いつも感謝しています。

 

Fさんには、揃ってW大を卒業後、お仕事に就かれた立派なお子様が、三人いらっしゃいます。

一番末のお嬢様が、来春ご結婚なさるとかで、奥様のお話からその喜びが伝わってきます。

 

 

私にも、そんな時代がありました。

娘たちの幸せをひたすら祈り、願いながら、一生懸命新居の備品やウエデイングドレスを注文したり、式場の下見をしたものでした。

私の祈りが叶い、今は若夫婦両家とも一男一女に恵まれ、マイホームも購入し、落ち着いた幸せな家庭を築いています。

 

お婿さん達の娘への優しさ、協力もさることながら、私には他に大層嬉しい事があります。

義父母様がご両家共、とても立派な方々で、娘の常に理解者となり、何かと力になって下さるからです。

ですから、嫁いで以来、娘から嫁ぎ先の愚痴を聞いたことなど、一度もありません。

不平を言うどころか、娘達も私同様に、日々感謝の気持ちで過ごしている事でしょう。

 

今日は、K君の運動会でも、かれんちゃんの保育園の運動会でもご一緒し、楽しい会話が弾んだ、次女のご義母様について、もう少し詳しくお話させていただきますね。

平凡な専業主婦として、一生を終えそうな私とはあまりに違う、立派な経歴の持ち主でいらっしゃいます。

 

今の時代は、女性が働くことになんら違和感を持ちませんが、私たちの世代は、少し違いましたね。

女性は学校を卒業すると結婚し、専業主婦として家庭を守るのが当たり前の時代でした。

時代の変遷とともに、女性も自己実現を目指すように、世の中が変わっていきましたが・・・・・・

専業主婦になられても、その後、途中からお仕事に就かれ、キャリアを積まれた方もいらっしゃいます事でしょう。

次女婿のお母様も、はじめは専業主婦でいらっしゃいました。

途中からお仕事を持たれた点では、これに似たパターンでいらっしゃるかもしれません。

 

 

しかし奥様は、この時代にしては珍しく、大学を卒業後、海外に留学され、アメリカの大学で4年間、科学を専攻。

さらに学問を積まれ、科学者としての道を望んでおられました。

ところが結婚後、すぐお子様に恵まれ、ご主人様がニューヨーク転勤となり、科学者への道を断念せざるを得なくなられたようです。

帰国後、子供たちが手がかからなくなると、その道を諦めきれず、私立の中高で、化学を指導する教師として定年まで勤め上げられました。

そして今は、大学で講義の時間を、ひと月に数回持たれています。

お休みシーズンになると、ご夫婦で蓼科の別荘に赴き、奥様以上に読書家でいらっしゃるご主人様と二人で、読書に耽られるお暮らしぶりのようです。

ご夫婦揃って、敬虔なクリスチャンでもいらっしゃいます。

 

学問も積まず、平々凡々と暮らしてきた、専業主婦の私とは、余りに異なる高尚なご生活。

私はただただ敬服するのみです。

けれど、お人柄は実に気さくでお優しい方。

そして、滲み出る優雅さと気品は、たとえようがないほどです。

 

孫娘のかれんちゃんの運動会後、駅前のカフェで昼食をともにし、1時間以上、楽しいおしゃべりに花を咲かせましたが、

その会話の何と心地よく、楽しかったことか。

大学で講義をされている学者の一面を垣間見ることは、全くありません。

よき母親、よきおばあちゃんとして、私の話に合わせて下さいます。

 

 

娘には、ご義母様のような女性になってほしい、と折ある毎に、私は言ってきました。

ご義母様の知的で優雅なご風格には、まだまだ遠く及ばない娘ですが。

娘のみならず、私にとっても理想の女性像のお方でいらっしゃいます。

 

長女のご義母様も、薬剤師の資格とお習字の師範の免許も持たれた、それはそれはお優しいお人柄。

素朴な温か味あふれるお方です。

 

このお二方に比べ、努力で積み上げた成果は何もなく、安穏と長い人生を送ってしまった自らの生きざまを、今更ながら少々悔みますが・・・・・・

私は私なりに、自分の器に叶った暮らしを、一生懸命紡いできた、と思うことにしましょう。

私の人生の成果といえば、子供たちを可愛げがなさすぎ、と娘達自らに言わせるほど丈夫な体に育て、誠実に生き抜く力を身に付けさせたことくらいでしょうか。

 

如何に平凡な人生でも、キラッと光る何かを、すべての人が持ち合わせているものだと私は思います。

そのキラ!が、私のように取るに足らない平凡なことでも、ますますそれを磨き、自分を大切にして、残り少ない余生を生き抜きたいものですね。

 

とはいえ、一所懸命がんばった研鑽の立派な証を持つ方々は、やはり尊敬以外の何もでもありません。

その極みが、今回のノーベル物理学賞を受賞された方たちのような人を指すのでしょう。

我が国の誇りですね~

 

娘や孫達には、一生の間にいろいろな花をたくさん咲かせてほしい、と願います。

小さく慎ましい花でも、不断の努力を積み重ねて・・・・・・

 

        

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花のように泉のように

 

 

 

 


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