男澤惠一・家系と先祖のBLOG

「先祖を知れば未来が見える」著者、日本家系調査会の男澤惠一が読者様の幸福を願って書いております。

家系譜新聞2月号 特集:古文書を読む

2024年01月31日 | その他
古い時代の文書は難易度が高い
家系調査のなかで古文書を解読するという作業は難しい問題ですが、避けて通れません。そこで限界を感じ、お手上げ状態になる人が少なくありません。
特に古い時代のものは難易度が高いです。戦国時代や南北朝以前の時代は一般人ではなく僧侶や公家、武士などの身分の人たちです。

異体字・くずし書き・変体仮名
家系調査でお目にかかるのは、ほとんど江戸時代以降の文書です。公的文書は「御座候」で記されていますが、一般は「異体字」「くずし書き」「変体仮名」が主流です。
明治になってからは、「平仮名」読点や句読点が出てきますが、江戸時代より古い文書には、句読点はありませんので、少し難しいかもしれません。戦後になってからは当用漢字が現れ、変体仮名は消滅しました。

これは「異体字」「くずし書き」「変体仮名」です。現在では「礼」という字ですね。「禮」はほとんどの人は読めると思いますが、くずし書きはなかなか読める人が少ないでしょう。
変体仮名は現代の平仮名のもとになっているものです。平仮名のもとを知らないと、正しい平仮名は書けません。ただ、同じ音でも、もとになっている変体仮名がいくつもあるのが普通です。

参考文献など
私の場合、「2万語くずし字辞典」などを使っています。(これは昭和41年の婦人生活5月号の付録ですから、なかなか手に入らないと思います。変体仮名はネット検索でいくつか出てくるので参考になります。

分限帳が見つかると家系調査の深みが加わります。分限帳とは藩に所属する侍名簿のようなもので、身分なども書かれています。
検地帳や水帳等でどのような土地を所有していたかなどがわかります。現在の戸籍と国勢調査を合わせたようなものが宗門人別改帳です。
苦手意識を越えて古文書に触れてみる。慣れることが大事です。

ご案内
※当会は家系調査を35年行っています。
※家系調査には、戸籍調査、現地調査、ルーツ調査の三段階の調査があります。
※調査の見積もりを無料で行っています。
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特集:知能指数が劣化している?

2024年01月01日 | その他
昔から識字率世界一
一般に黄色人種は西洋人や黒人に比べて知能指数が高いと言われています。特に日本人の知能指数は世界一と言われます。いくつかある理由の一つは、江戸時代の識字率(字が読める人の割合)が6割、江戸内では7割を超えていたということです。当時のヨーロッパでは平均3割にも満たなかったというデータからすると、確かに日本人の識字率はずば抜けていました。江戸時代の中期以降、現在の学校に当る寺小屋が急速に普及し、武士や商人、百姓ですら読み書き、そろばんが出来たのです。また論語読み等で勤勉さも培われてきたと思います。
日本語の複雑さ
ところで、韓国では1446年からハングル文字(日本でいえば平仮名)が交付され、近年では漢字を教えた教師が処罰を受けていました。オリジナルを重んじる異常なプライドの高さ故、中国発祥の漢字の使用を止めたのです。漢字が読めない人が増えています。自国の歴史書も読めません。その結果、ノーベル賞受賞者が居ないという結果になっています。日本語は平仮名、カタカナ、漢字を駆使し表現力も豊かで、単語の種類もどんどん広がりを見せていました。漢字なんか、マスターするに一生かかるかも知れません。知能も情緒も芸術性も深みを増していきました。(日本人とポリネシア人だけが虫の音を言語として聞き分けるようです。)世界一難しい言語と言われる日本語そのものの効果は大きいです。これらはとても誇らしいことです。
日本人の知能指数が劣化?
ところが最近ここ数十年、日本人の知能指数が下がっているというのです。知能指数とは年齢と能力の比較で、例えば10歳で20歳の能力を持つ人の知能指数は200ということになるので、「知能指数」をいう表現は正確かどうかはわかりませんが、おそらくインターネットやパソコン、スマホ等の普及に伴い、知らない文字を辞書で引いたり、紙に書いたりする作業が激減したことがあげられると思います。また日本は欧米に比較して、スマホに頼るあまり若者のパソコン作業が激減し、パソコンを使えない若者が増えているというのです。文明の利器により「おバカ」が増えているのです。AIがますます使われるようになると、どうなってしまうのでしょうか?ターミネーターに支配される人間のイメージが、だんだんリアルになってきました。
高い知能を保つには
テレビ見ながら、音楽聞きながら等、「ながら作業」は効率が良さそうに思えますが、実はこれが良くないみたいで、能力の低い人ほどやっているようですね。なにかの作業をするときに真正面から向かい、「ながら作業」を止めましょう。またできるだけ、紙に書いて覚えるとかメモる等のアナログ作業を増やしましょう。人前で話をするのはすごく効果的な脳トレです。要旨をまとめる、時間内に終わる、相手が聞き取りやすいように活舌を良くする。わからない文字は面倒がらずに辞書を引いて覚える。「脳トレ習慣」を付けましょう!

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