大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

「美瑛ポテトの丘」と「層雲峡ユースホステル」

2011年07月15日 | 北海道
定宿の層雲峡のユースの他に今回は前泊で「ポテトの丘」に
夕食付きで泊った。
朝飯も食べたかったが電車に間に合わないので朝食はパス。
ここはあの有名な美瑛にあるのでもわかるが、小奇麗な
ペンション風の建物だった。
たまたま一緒になった同宿人によると食事もいいらしい。
でその夕食が下の奴だ。



鳥料理だったがまあまあ旨かった。スープかと思いきや
味噌汁だったのがご愛嬌。
ここはちょっと高目の料金設定だ。
会員価格で夕食付き5,040円だった。
談話室もゆったりしていた。
難点は駅から1時間以上歩くことかな。

定宿の層雲峡のユースの食事は初めてカメラに収めた。
朝夕二日分のを載せてみる。

朝食




夕食




ここの朝食はパンのみだが、食パンとロールパンの二種。
俺はロールの方が好きで3個は喰っている。

夕食は初めて食べたが期待通りに旨かったし、4日間違うのが
出てきたのでビックリ。
2種類程度で回していると思っていたんだ。
それから必ずデザートが付くのがいい(写真なし)。
初日は忘れたが、スイカ・リンゴ・メロンだった。

談話室は下の通りで独立の部屋ではない。本が結構充実していて
「バガボンド」が36巻まであったので読んでなかった十巻程を
読了した。



このユースの売りというか俺が気に入っているのは隣接する
「ホテル 大雪」と「朝陽亭」の風呂が割引価格で使えること。
「大雪」は550円、「朝陽亭」は600円。
俺は当然50円安い「大雪」に入りに通ったが従業員、風呂共に
文句なしだったなあ。

それから重大ニュースだが今までこの層雲峡みたいに公営の
ユースは会員・非会員の料金差が無かったんだが、国際ユースの
方からクレームがあって会員価格を今年から値下げした。
チェックインの時に会員証を見せること。
確か新大阪のユースも公営だったぞ。
俺の場合は350円x4日の1,400円が浮いた。

(注)
層雲峡ユースホステルは2017年春に廃業した。


コメント (2)
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美瑛岳から白銀荘 7月7日

2011年07月15日 | 北海道
降り出したら結構な斜度で、ここは”急坂足元注意”という
エアリアにまあ納得。
しかしそれ程のことも無いんだがなあ。
花もそこそこ顔を出してくれるが目新しいものは無い。


見上げた美瑛岳の山頂

あれ、彼女は下りは案外と速くないぞというか、まったく
普通のペースじゃないか。
本当に凄い奴は下りがメチャクチャに速いんだが、まだ
その域には達していないらしい。

案外と長くてウンザリしてきたら危うく転びそうになった。
くわばらくわばら、こんなとこで怪我でもしたら女房に
笑われてしまう。
さて降り着いた美瑛富士の分岐に彼女がいて「標識が雪に
埋まってるんですよ」と言った。
まあしかしここは左に行くのは一目瞭然。
「こっちだ」と言ってさっさと左の道をとった。
後ろで「登りなんですけど」と声がしたが無視。
ちゃんと説明してやればよかろうに阿呆なオヤジ。

暫くトラバースしてから下りに入って結構歩いて沢が
やっとこ近づいてきた。
根曲がり竹の竹の子があちこちに出ていたので4本ばかり
採ってみた。
そうこうしているうちに雪渓に降り立ったが、これがなんか
いやーな奴なんだ。
横に歩くんじゃなくて右斜めに降りていくんだが、右手が
沢側で落ちたらヤバイ。


厭らしい雪渓

降り立ったところが狭いしなんだかアイゼンとストックを
取り出すのが面倒でそのまま降りたんだが、これが失敗。
緩んだ雪だから前足を踏み出すたびにズルッと滑る。
しっかり踵で蹴り込めばいいんだがどうも上手くいかない。
最後のところで滑ってしまい危うく飛び出すところだった。
どうにか体を回転させて事なきを得たがこりゃあ後続の
彼女もヤバそうだ。

ちょっと待っていたら降り着いたので「へっぴり腰だと
滑るから気をつけろよ」と叫んだ。
丁度後ろにストックを持ったオヤジが来たから「そのオジサンの
後から歩け」と言ったが先に歩き出した。

どうも危なっかしいなあと思った瞬間にあっという間も無く
滑って落ちていった。
3人とも声一つ出せない瞬時の出来事だったが、幸いに
オヤジによれば歩いてるらしい。元気な声も返ってきたから
一安心。
下から行けないかと急いで降りてみたがとても無理で、
アイゼンを持って引き返した。
現場に辿り着いてみたらこのオヤジに後続のオバン二人が
ビビルので滑落のことは黙っていてくれと念を押された。

雪渓の縁を登ってきているらしい彼女に声も掛けられないが
仕方が無い。
見ると最初のオバンは危なっかしいがどうにか渡り終えた。
ところが二番目のが酷かった。
こんな所でダブルストックなんで谷側のストックは仕舞って
一本で歩けと叫ぶ。
山側のストックもやたら遠くを刺すのでもっと体に近くしろ
とどなる。オヤジも一緒に喚いて何とか渡り終わった。

オバンどもは礼をいって降りて行ったが俺は今から大変。
「アイゼンを投げるぞ」と叫んだら「要らないですう」だと。
自力で大分登ったらしく声が近い。
姿が見えてザックを引き上げるのに竹を掻き分けて近づき
どうにかこうにか引き上げた。

暫くして登り終えたが下がブッシュだから良かったんだ。
そういえば俺もM氏との朝日の縦走でやらかしたんだった。
元気な声で「ヤッター」、その後なんと「飛んだカメラを回収に
降りたいのでロープありませんか」ときやがった。
こっちとしてはそんな馬鹿なことはやらせられないから
「冗談言うな。そんなのほっとけ。命あっての物種だろうが。」と
返した。まあ命知らずにも程があるってもんだ。

喉が渇いたんだろう「水が飲みたい」といったが持って来てない。
俺のザックの所まで降りて飲ませたが、傷一つ無いんだから
本当に強運な女だなあ。
ああ、それから降り出す前に「生還記念に写真お願いします」と
ガッツポーズ。
しっかり撮ってやったがまあこのブログでの公開はよそう。
肝が据わっているというか、向う見ずというか良く分らん。

現場で俺たちが藪と格闘している最中に山慣れた初老パーティーが
登って行ったがさすがにビビッて上の別ルートを使った。
クッキリと滑った跡が付いているんだから当分ここを歩く奴は
ビビリそうだ。


別ルートを行くパーティー

降り着いたポンピ沢で彼女が飯を奢ってくれて、いろいろ話し
したが、山やりだして4年目でボルダリングやってる由。
本人曰く「ボルダリングのお陰で腕力が付いたのが幸いだったけど
男が引く引く」との事。
いい女なのによっぽど男が馬鹿なんだろうと思ったが口には
出さなかった。

まあそんなこんなでそれからの長ーーーい道を歩いて白銀荘に
辿り着いた。
他にも一杯書くことがあるがここらで止めよう、とんでもない
大長編になりそうだから。


雪渓遠望

よく見ると一番狭まった所から右に藪漕ぎすれば登山道に出たんだ。


途中に出てきたエゾコザクラ(色が良かった)
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