大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

三伏峠から小河内岳の登山道に咲く花

2011年07月27日 | 南アルプス
意外と色々な花が咲いていて楽しめた。
長野側のガレの縁近くにシコタンソウが多く、
ミヤマダイコンソウも多かった。
俺の大好きな「ゴゼンタチバナ」がハイマツの下に
ひっそりと咲いていて嬉しくなった。

 

ミヤマバイケイソウはこれだけ集まると少し不気味だ。
右はミヤマゼンゴ。前者は水場手前の花畑近くにあった。後者は稜線上。

    

ミヤママンネングサ ミヤマミミナグサ ミヤマダイコンソウの群落 シナノキンバイ チングルマ

ミヤママンネングサの黄色がきれいだった。
ミヤマミミナグサはツメクサの一種と思っていたが帰って調べて分った。
ミヤマダイコンソウは接写のいいのが無くこれを載せた。
残りの二種はお馴染みだが、もう一つハクサンイチゲもあったがいい写真が無い。

接写が上手くできないカメラみたいで新しいのが必要かも。

    

ツガザクラ ハクサンチドリ ミネウスユキソウ キスミレ ゴゼンタチバナ

ツガザクラは滅多に見たことが無かった。あとは良く見る花だが
ゴゼンタチバナは清楚で大好きな花。ハイマツの下にずーっと咲いていた。

    

シコタンソウ シコタンソウ群落 イブキトラノオ イワオウギ ウサギギク

シコタンソウがこんなに多いところはあまり記憶に無い。烏帽子岳周辺に多かった。
イブキトラノオも旬であちこちにあった。
イワオウギは久し振りに見た。
ウサギギクも好きな花でこれは結構瑞々しかった。

  

ウラジロナナカマド オサバグサ 右端は薬師岳のオサバグサ

オサバグサの小ささにビックリ。あの薬師岳のと比べるとまるで小人と巨人だ。
ストックの横の小さな白いのが花だ。
このオサバグサは三伏峠への登り途中で出てきたし、オタカラコウもあった。

他に咲いていたが上手く撮れなかった花を載せてておこう。

オトギリソウ ハクサンフウロ タカネグンナイフウロ ミヤマキンポウゲ ツマトリソウ ミツバオウレン
コケモモ ハクサンシャクナゲ イワカガミ 

こうしてみると案外捨てたもんではない。

烏帽子岳への途中にある花畑は鹿柵のお陰で大分戻ってきているらしい。
ミヤマキンポウゲ シナノキンバイ ミヤマバイケイソウなどが咲き乱れていた。


復活中の花畑

小河内避難小屋のK氏によるとクロユリの大群落があったらしいが鹿に食い尽くされた由。
南アルプスのあちこちにマルバダケブキの大群落があるが、鹿が食わないからなんだから
何か堪らんなあ。

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三伏峠でテント三連泊と小河内岳避難小屋

2011年07月27日 | 南アルプス
初日の登りで呼吸器不調で脚が上がらず14:05に
登り始めて着いたのが17:50と黄色信号。

こりゃテント担いではロングかつあの壁登りは無理と
テントとシュラフを置いて行くことにした。
それで三連泊を申し込んで二日目に荒川に行って三日目に
帰ってくる旨を髭のオジサンに伝えた。
幕営料600円と思っていたらトイレ代の100円加算で
700円だった。
人のいないテントだけがあれば遭難と間違われるからちゃんと
いっておかないとまずい。
テントは全部で15張り程度で充分余裕があった。
テント組はボットン(100円)だが宿泊客は水洗(200円)だった。
あの上ホロ避難小屋のと違って足場が広くて怖くなかった。

まあ二日目が捨て銭といえば捨て銭だが、撤収と設営の
手間を考えたらプラスの方が大きかろう。

さてそんな軽量化をしたにもかかわらず、二日目の「烏帽子岳」への登り
でハアハアいって脚も上がらない。
少しは調子が出るかと頑張るも好転の気配も無く、やっとこ
辿り着いた「小河内岳」山頂で断念、小屋でまったりに決定。
しかしまだ9時半だぜ、小屋番も呆れるだろうよなあ。

    
山頂からの避難小屋      堅牢な建物だ

俺もあのテント場でボケーとするのも面白くないし、あの
「阿房列車」も持参してなかったから帰るわけにはいかないもんなあ。

仕様が無いから戸を開けて入ったら中年女性が石油ストーブで暖まっていた。
とりあえず「休憩とラーメンお願いします」と頼んで一息ついた。
出されたカップヌードルを食べながら雑談して、こちらの状況も
話して泊る事にすると告げた。
そのうち姿の見えなかった旦那が現れて当たり障りのない事を
色々話していたら俺より年上の「山お姐さん」二人が到着して、
その後30代後半位の長身の男性が入ってきた。
それで終わりだろうなあと思っていたら5時近くになって
いかにも「山ボーイ」の格好だがガッチリして馬力の塊みたいなのが
飛び込んできた。
結局俺を含めて5人もの客だが、たぶん珍しい来客数だったろう。

     
小屋とトイレの影絵       トイレ横からの悪沢岳

小屋番は塩見小屋を長くやったK夫妻、山お姐さん達はKさんとNさん。
長身男性はS君、残念ながら「山ボーイ」は不明。
NさんがKさんを初めて山に連れて行ったとかで同じ神奈川の横須賀と
久里浜でS君は埼玉の川口。

俺とお姐さん達は軟弱そのものだったが、といってもお二人は結構な
荷物を担いで来たんだから、俺が一番のヘタレではあった。
しかし残る男二人はとんでもなかった。

S君は16日に広河原から入って赤石岳まで歩いてまた帰ってきた由で
「山ボーイ」は熊ノ平から三伏まで来たが2時くらいだったんでここまで
来たとの事。
後でS君と「普通は三伏で寝るよなあ」と呆れたもんだが、翌日の予定が
百間洞までとかというのにさすがと納得。なんでも「光岳」まで行くとか
いっていたが、本当にタフそうな奴だった。

S君も休みは殆ど山で遊んでるらしくて、今回は「聖岳」「光岳」をやって
降りたかったらしいが道が駄目で引き返してきたらしい。
あの「壁登り」はやっぱり辛かったと言っていた。
なんでもいつも酒を奢ってくれる女友達に「たまには花の写真でも撮って来たら」と
言われて荒川岳の登りで「やけに広い花畑があったんで撮って来た」と言っていたから
帰りの電車の中で見せてもらって仰天。物凄い広さに花、花、花だった。
あれ程の規模はなかなかお目にかかれないぞ。
大雪と違っていろんな花が混生しているがその広さが半端じゃない。
鹿対策の防護柵ができていたらしいが、鹿をどうにかしないとえらい事になる。
鹿にやられた花畑の嚆矢は「聖平の花畑」とK氏が言っていた。

それともっと大変なのは「西洋タンポポ」の除去だなあ。
国立公園の植物なんで除去不能などと暢気な事を役人は言っているが早く
引き抜かないと他の花が駆逐される。
九重の一人一石運動みたいに一人一株運動でもやれば少しは減ると思うがなあ。
昔Y氏と行った忠別避難小屋周辺の西洋タンポポを引き抜いて層雲峡の
「ビジターセンター」に持って行って怒られたんだった。
ブラックバスみたいにならない内にやっつけないと酷い目に会うぞ。







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三伏峠から小河内岳

2011年07月27日 | 南アルプス
三伏峠から荒川岳南面花畑を見ようと歩いたが
呼吸器不調と脚の重さで断念し、小河内岳避難小屋で
まったりのトホホな山行となった。
その換わりにこじんまりとした綺麗な小屋で小屋番夫婦、
山お姐さん二人、バリバリの山青年と山談義を楽しんだ。

それにしてもあの荒川岳のカール壁は迫力あり過ぎ。
なかなかスッキリしなかった天気が続いたが、幸運にも
泊った翌朝に晴れて素晴らしい眺望を楽しんだ。

山岳展望四点(クリックで大画面)

   

左から「雲の中の塩見岳」「荒川岳北面」「聖岳と大沢岳など」「富士」

雲の絡んだ塩見はなかなか。
カールより左の尾根のほうが歩き易そう。奥に赤石と聖。
黒い赤石から百間洞への先の聖達はデコボコでかすぎだろう。
毛無山塊を手前に富士。


その時に真正面に見たカール壁に愕然としてしまい
登らずに良かったと胸を撫で下ろす始末。
まるで垂直の壁にしか見えず、どうやってあんな所に
道を付けたんだろうと不思議だった。
それと小河内岳を降りてからの2時間ほどの樹林帯の歩きに
嫌気がさしたのがダメ押しだった。
しかし結構な歳のオジンが行くのに出くわしたんだから
やってやれないことはないんで、自分の体力の無さに
情けなくなるばかり。
身の丈に合った遊びをやるといいながらだからちと
だらしない。
来年の夏再チャレンジしてあの花畑を必ず見に行こう。
山青年に見せてもらった写真を見て感激、絶対に
生で見ないと一生悔やむに決まっている。

来夏の歩き方は

1.さわら島からの入山
2.小屋に食事付きで寝る
3.一日8時間の行動時間

この3点を守ってやる事にしよう。


花や登山道、山談義などは順次アップ予定。
コメント (2)
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