まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

ないしょですよ

2008-06-02 12:52:55 | モブログ
徳市が、お菊さんにお土産の椿油を渡す場面の ないしょですよ
ツヨシクンねちっこくて、ちょっとイヤラシイ感じがよく出ていて、クスッと笑える。
福市さん、ないしょですよ ってからかいたくなるわあ。按摩軍団諸氏、一緒にはやし立てたくなるね。ユーモラスで好きな場面。

ブログに映画や本の感想を書くときは、極力ネタばれにならないように気をつけているつもりだけれど、もう今回はそれではおさまらないから、書く!いいわ!

加瀬さん、どうしてこの人は映画によってこう顔が違うくなるのだろうと、不思議でたまらない。
『めがね』で初めて見た俳優さんだけれど、一目で好きになった。なんともいえない雰囲気で。出てきただけで、画面がふあふあふあっとなった。
そして、「山のあなた」、あのべたっとした髪型の福さん見てから、また「めがね」のホームページを見直すと、あれっこんな顔だったっけって改めて思ってしまう。
クサナギ、加瀬、両氏のやり取りの呼吸は絶品だわ。いいなあ、それだけでいい!

マイコさん、どうか、テレビドラマには出ないで下さい。草刈民代さんの線で行ってください。とてもよかった。小津映画を見ると、女性たちはあんな言葉づかいをするけれど、その感じがよく出ていて素晴らしかった。着もの姿といい、表情といい、その佇まいといいとにかくすべてにきれいでした。

徳市と美千穂の二人が、河原で石を投げる場面、すごく好き。
二人とも、石を川にたたきつけている。投げるのではなくてたたきつけて。
それぞれの激情を石をたたきつけることで表している。
徳市。按摩さんが泳ぐなんて、そんな無謀なことをしそうになるほどの激しい想いを言えなくて。
美千穂、。どこかなにかある、ずっと胸に隠し持っているその何かを言えなくて。
二人して子供のようにただただ石を投げつけている。
この場面、もう胸がふさがれるほど好きです。

研一クン、大人の間に挟まって。つまんないよね。温泉場なんかね。
「ちぇっ!」「ちぇっ!」
そうだ、昔の子供はよく言っていた。「ちぇっ!」
その言葉を言ってあきらめていた。駄々をこねなかった。
美しいおばちゃんのこともそうやってあきらめたか。
広田亮平くん。君がどんな役者さんになるか、本物のおばちゃんは楽しみにしている。

動画で、『按摩と女』の1場面を見たけれど、もうおかしい、笑える、ホントだ、そっくりそのままだ。ツヨシ、加瀬、の二人。表情から口調から所作からオリジナル版にびっくりするほどよく似ている。観た方がいいのかな、オリジナル版。

ツヨシクン、いい役者になったと思う。徳大寺伸さんのカバーをしたことで、ツヨシクンの表現の幅が広がるのではないかと予感する。
最後の場面のあの走り、ほとばしる想いが。観ている私も一緒になって。せつない。
いい映画だった・・・
コメント (3)
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