まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

「あと10年は」

2008-06-07 13:09:01 | モブログ

「生きてえなあ。」
地元男子同級生の言葉です。中3にして、私に彼女に告白の取り持ちを頼みにきたその男子です。
「もちろんだわよ、まだチャかチャか動ける年だから、そこまで生きんにゃあ。」
「年金貰わんで死んだら損だしなあ。」

その男子がそういう病気になってしまって・・・

4月に腰が痛いということで検査してもらったら、そういう病気が発見されて、あれよあれよという間に、新潟で手術をする羽目になったということで。

店番友に具合が悪いということを聞いて、家を訪れるも電話するも何にも音沙汰がないので心配していたら、手術を受けることになっていたなんて。
どうなったのか情報がないので思い切って、親しくない歯医者同級生に電話をかけたら、もう帰っとるが、と教えてもらって、ようやくお見舞いかたがた顔を見に行ってきました。

詳しい容態を聴いて、二人して、そういう年になったんだねえとしみじみした次第です。子供で苦労し、親で苦労しているうちに、自分がそうなったなんて・・・
男子は、
「今まで俺は長期入院なんてしたことがなかったからなあ、終わりがあることを始めて意識したが・・」と。
「ストレスがあったのかな。」なんて暢気なことを言うから、
「あんたがストレスがのうて、誰にストレスがあるって言うの!」と代わりに怒りました。病気の母上、病気の娘、まだ学生の息子、長たる仕事。
2年前に奥さんを亡くして、これらを皆一人で抱えてやっていたのだから、ストレスがないなんてありえない。

男子には幼少のころはまだおじいさんがいて、このおじいさんが夕方になるといずこかに出かけていくそうで、帰ってこないと。だから爺さんというものは夕方になるとどこかに出かけるものだとばかり思っていたんですって。中学生になって初めて、そういうもう一人の方がいることを知ったそうで。
「俺はそのもんの子供の面倒も見とる。」
とこれまたなんともいえないエピソードまで聞いていたから。
ま、苦労の塊のようなそんな人です。

昨日、散歩している彼に出会ったから、大丈夫でしょう。それにしても「腰が痛い」と何げなく医者に訴えた一言で、病気が発見されたということがあるなんて。すごいことです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする